おはようございます。
くまもとよかとこ案内人の会のブログにアクセス頂きありがとうございます。
今日は昨日の続きで、旧細川刑部邸です。
お庭だけで写真がいっぱいになってしまい、昨日は玄関で終わりました。
さぁ、いよいよお屋敷の中に突入でーす(*^^*)
長屋門をくぐり、玄関に行くのですが、その距離約20メートルあります。
門の写真がなくて、距離感を伝えられないので分かりにくいと思いますが・・・。
なぜ、門から玄関まで20メートルあるかわかりますか?
この刑部邸は藩主の弟の御屋敷ですので、兄である藩主も来訪することがあるので20メートル必要なんです。
駕籠回しと言われるもので、6人で担いだ駕籠が時計回りしながら、式台に着くための距離が20メートルなんです。
刑部邸が再開した折りには、当よかとこ案内人の会も事前ご予約いただけば、こちらもご案内できます。
20メートルの距離の話をはじめ、武家屋敷のつくりをわかりやく丁寧にご説明しますので、その節は当会をご利用くださいませ。
御玄関
正面の扁額は光って見にくいですが、『松春閣』 と書かれています。
⇒舒文堂の屋号の揮毫は落合東郭氏によるもの (この記事の扁額がはっきり見えます)
これは落合東郭氏の書です。落合東郭氏は宮内庁に入り、大正天皇の侍講を務めました。
この人の自宅を借りていたのが、夏目漱石です。
⇒ジェーンズ邸の横にある夏目漱石第三旧居は一般開放しています (こちらの家が東郭氏の家です)
玄関の間のすぐ右にある『御広間』。
こちらは普段のお客さんや親戚の来客に使用しました。
女性の応接間として使われた『円窓の御間』。
こちらは脇玄関から板廊下を通れば、広間の男性客と顔を合わせずに済む仕掛けになっています。
これを知ったとき、細かい作りにしびれましたね。
細川家の家紋、九曜紋です。
これは古いものです。九曜紋はずっと変わらないんですが、後々距離感が変わります。
というのも、細川家の「九曜」紋が板倉家の「九曜巴」紋とよく似ていたことから、細川宗孝公が板倉勝清と勘違いされて、背後から斬りつけられ絶命すると事件が起こるんですね。
宗孝公はこれで亡くなってしまうので、とんだ災難ですよ。
この続きはまたあとで・・・。
重臣たちを迎えた格式ある『表御書院』。
こちらの部屋には細川家の直臣は入ることができますが、高禄であっても陪臣(家臣の家来)は入ることができませんでした。
先ほど、九曜紋のことを書きましたが、前の九曜紋とこの九曜紋の違いがわかりますか?
これらは『離れ九曜(細川九曜)』です。1747年の細川宗孝殺害事件以降に図案が変更されました。
またまた、長くなってしまったので、この続きは明日にします。長くなってすみません。
旧細川刑部邸(きゅうほそかわぎょうぶてい)
熊本市中央区古京町3−1
※2016年10月現在、熊本地震の影響で休園中
くまもとよかとこ案内人の会は、
熊本城を中心に熊本市のよかとこ!(良い所)をご案内しています。
熊本城下『城彩苑』に平日3名、土日祝日4名が待機しています。赤いジャンバー(ポロシャツ)のユニフォームが目印です。
無料で熊本城を1時間位ご案内致します。
お一人様でも、グループ(7~8名)でもご利用いただけます。どうぞご利用下さい。
城彩苑案内所常駐ボランティアガイド
受付時間 9時~15時
熊本市内のご希望場所へのご案内は事前のご予約をお願いいたします。
ガイド料は無料ですが、交通費としてガイド1名に付き2,000円お願いしております。
観光ボランティアガイド 『くまもとよかとこ案内人の会』
http://www.k-yokatoko.com/
熊本市中央区二の丸1番1-3
桜の馬場 城彩苑 総合観光案内所内
電話 096-356-2333