10日の昼すぎ。もっとも尊敬する「仲間」の1人に久々に会った。
普段は、米西海岸・シリコンバレーで格闘している1歳下の親類(はとこ)だ。
兄弟のようだけど、幼少のころからずっと僕に刺激を与えてくれる。
ずっと公立上がりで、奨学金を勝ち取って留学。しばらく勤めた大手商社を辞め、米国に飛び出してMBAを取得。
常に何かおもしろいことを考え続け、自力で踏ん張って道を切り開いている。
それでいて、全く威張らず、慢心のない珍しい人間だ。
面白い話を聞いた。
ITの聖地、シリコンバレーでもっとも重視されている流行語が「アジャイル(agile)」という単語。機敏や俊敏、頭がキレる、などを意味する言葉だ。
技術がすべて、収入がすべてという究極の個人主義の世界に行き着いてしまったIT業界は、壁にぶち当たり、成果が頭打ちになった。
そこでたどりついたのがアジャイルだという。
おおざっぱな感じで言うと、「原理原則ばかりで突き進むのはやめて、もっと機敏に方針を変えたりしながら、仲間のコミュニケーションを重視しよう。仲間と助けあいながら、常に改善をはかろう」という姿勢らしい。
世界的な企業で、管理職にいる彼も、各国から集まったわがままなITエリートに頭を抱えていた。
そこで、出張に行った部下にわざわざ土産を買ってきてもらい、それをきっかけにみんなでお茶を飲んだり、背中合わせで座っている座席を互いに顔が見える向かい合わせに変更したり「改善」を試みた。
その結果、職場の意思疎通が進み、成果も上昇。ゴリゴリ自分のことしか考えずに個人、個人が動いていた時よりも格段によくなったという。
実はそれは日本で伝統的に続けてきた単純なこと。
旧態依然の日本の企業社会が嫌で飛び出した彼も、日本の良さを改めて見直したという。
結局、どれだけ効率や利益を重視しても、最後は「人間同士」のつながりを大事にしないと、何もうまくいかない、という当たり前のことのようだ。
昼のひととき。
皇居のそばでコーヒーを飲みながら、なかなか勉強になった。
アジャイルな人間を目指そう!
普段は、米西海岸・シリコンバレーで格闘している1歳下の親類(はとこ)だ。
兄弟のようだけど、幼少のころからずっと僕に刺激を与えてくれる。
ずっと公立上がりで、奨学金を勝ち取って留学。しばらく勤めた大手商社を辞め、米国に飛び出してMBAを取得。
常に何かおもしろいことを考え続け、自力で踏ん張って道を切り開いている。
それでいて、全く威張らず、慢心のない珍しい人間だ。
面白い話を聞いた。
ITの聖地、シリコンバレーでもっとも重視されている流行語が「アジャイル(agile)」という単語。機敏や俊敏、頭がキレる、などを意味する言葉だ。
技術がすべて、収入がすべてという究極の個人主義の世界に行き着いてしまったIT業界は、壁にぶち当たり、成果が頭打ちになった。
そこでたどりついたのがアジャイルだという。
おおざっぱな感じで言うと、「原理原則ばかりで突き進むのはやめて、もっと機敏に方針を変えたりしながら、仲間のコミュニケーションを重視しよう。仲間と助けあいながら、常に改善をはかろう」という姿勢らしい。
世界的な企業で、管理職にいる彼も、各国から集まったわがままなITエリートに頭を抱えていた。
そこで、出張に行った部下にわざわざ土産を買ってきてもらい、それをきっかけにみんなでお茶を飲んだり、背中合わせで座っている座席を互いに顔が見える向かい合わせに変更したり「改善」を試みた。
その結果、職場の意思疎通が進み、成果も上昇。ゴリゴリ自分のことしか考えずに個人、個人が動いていた時よりも格段によくなったという。
実はそれは日本で伝統的に続けてきた単純なこと。
旧態依然の日本の企業社会が嫌で飛び出した彼も、日本の良さを改めて見直したという。
結局、どれだけ効率や利益を重視しても、最後は「人間同士」のつながりを大事にしないと、何もうまくいかない、という当たり前のことのようだ。
昼のひととき。
皇居のそばでコーヒーを飲みながら、なかなか勉強になった。
アジャイルな人間を目指そう!