むすぶ つなぐ

「悪の枢軸」とされる国から思いつくまま……。

生きる力

2012年03月11日 06時12分36秒 | Weblog
イランを取り巻く暗い空気。
その影響か、2回もネガティブなことを書きつらねてしまった。

けど、やはり私はグチをたれるためにイランに来たわけじゃない……。
3度目の春。
初心に戻ることにした。




イランにいる日本人はさまざま。

なかでも、イラン人と結婚した女性たちは、みんなペルシャ語堪能、イラン料理完璧、多少つらいことはあっても結束し、イランを謳歌している人が多い。
イランのいいところ、悪いところをとても冷静に眺め、それでも楽しく生きる術を身につけている。
本当の「生きる力」を持っているのだ。

夫も懐の深いおもしろいイラン人ばかり。
日イランのハーフの子のかわいさは、言葉にならない。




夜、4歳の女の子の誕生パーティをしていると、突然停電に(珍しくはないが)。
「あ、キツネだ」。いつになく長く続いた停電に大人は戸惑う中、子どもたちはロウソクの光で、天井に影絵を作って遊び出した。
子どもにも「生きる力」を教えられる。




数は多くないが、留学生の情熱にも圧倒される。
イランで学ぶ日本人は、有名企業からの派遣留学生を除き、どこか変わり者だ。
ペルシャ語や伝統文化・芸術を学んでも、目先の損得には全く結びつかない。
心の底からの「何か」を持っていないと、続かない。

昨日出会ったOさんは、イラン生活数カ月で、ペルシャ語をほぼ完璧に習得。
テヘランではなく、離れた地方の大学で集中的に詰め込み、念願のイランでの建築の勉強を早速始めている。
疲れた企業駐在員とは全く違う、目の輝き!




もうすぐ2年半。
煮詰まりかけていた生活を反省。
最近だれぎみのペルシャ語も立て直すことにした。
まだ遅くない……。


今日は3月11日。
この1年間、結局何もできなかった。しなかった。

被災地の人たちに恥ずかしくないよう、「生きる力」を磨きたい。

笑い飛ばす

2012年03月08日 07時22分50秒 | Weblog
昨晩は久々に長時間、バカ笑いをした。

経済制裁、さまざまな締めつけ……。
もともと独特?の商習慣やプライドの高い国民性やらで、仕事でつきあうのは本当に難しい国(プライベートは全く別)。さらに何重もの「障害」が加わる。


今、イランで働く日本人のストレスは、半端じゃないようだ。
なかなか離れた母国には伝わらない、との思いも共通している。
だから、時折集まり、ネタにして大勢で笑い飛ばすしかないのだ。

以前はそんな「弱さ」が嫌いだったけど、考え方が変わった。
笑い飛ばして、さっさと次に進もう……と。




ペルシア語で気にいった言い回しがある。
「ベレシュコン!」

簡単に言えば「そんなの放っておけよ」
「問題ないよ」「どうでもいいさ」などほかの言い回しはいろいろあるが、これがイラン社会で生き抜く一番のヒントになる言葉のような気がする。
時に無責任で腹が立つことはあるが、イラン人の何でも「笑い飛ばす」明るさは何ともうらやましいのだ。

制裁が今後も厳しくなり、戦争前夜になっても、たぶん笑っているんだろう。
やわな日本人にはない強さだ。(全面的には認めたくないけど……笑)


もうすぐ春到来。
イランはあと10日ほどで正月(ノウルーズ)を迎える。

休むの大好きなイラン人は、(いつも働かない人でも)今だけは一生懸命働いて忙しそうにしている。
暗くなりつつあるイラン社会を笑い飛ばすために……。




「過酷」を笑い飛ばす若者から、メールが来た。

半年前にテヘランで出会った長野県出身の小口良平さん。
トルコから東欧を自転車で回り、マイナス30度の過酷な世界でキャンプを続け、死にかけながら、イスタンブールに戻ってきたそうだ。
これから中東、アフリカの旅が始まる。

■ブログ「地球一蹴」
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