DIARIO

流れていく日々

latest IWGP

2006-07-18 11:04:26 | books
最近、新書とか、ビジネス書とか、そんなんばっか読んでました。

そんな中、久しぶりに読んだ小説。
なのに、がっつり小説じゃなくて、IWGPの最新刊ってどうなのよ。

池袋ウエストゲートパーク 石田衣良 著

本屋で最新刊が平積みされているのを見て、
あれ、まだ続きでるんだって感覚でした。
なんだかわかんないけど、わたしの中では話が完結してたっぽくて。

池袋には詳しくないわけではないので、景色など、
リアルにあるものと、お話の部分とが分かる。
「ああ、あそこね」ってぱっとリアル映像が思い浮かぶのは楽しい。

まぁ、そういう楽しみ方をしながら読みました。
エンターテイメントとして、何も考えず読んで楽しい。

石田衣良氏は、R25とか、T1とか、結構コラムというか、
エッセイというか、そういうものを連載していて、
たまに見かけて、読むと、「なるほどぉ」っていう
鋭いことを書かれているので、ファンってほどではないけれど、
好きだなって思います。

金儲けには大賛成

2006-05-29 11:10:56 | books
「ソーシャルアントプレナーのすすめ」

という見出しにひかれて、GQを買いました。
Vogue社が出している男性向け雑誌みたいですが、
女性誌にはないアカデミックな話題もあり、面白かったです。

女性誌のほうが、圧倒的に数は多いのだけれど、
こういうテイストの雑誌ってない気がします。
やはりビジネスって男性中心なんだろうなあ。
女社長なんてきいても、最近はびっくりしなくなったけども・・・。

でっ、その見出しのこと。

個人的には「だから、利益だして、
ガッツり儲けなきゃダメなんだ」って思いました。

月100万のキャッシュが残る「10の利益」モデル 
丸山 学 著 古市 達彦 編集

って本を以前読んだのですが、
最後に「利益を残すのは何のためか」という、
答えを載せていない質問がありました。

ソーシャルアントプレナーというと、
福祉系の事業をしているというイメージだけれど、
そんなことはないと思います。
どんな事業であれ、まともにやっているものって
そこに社会のニーズがちゃんとあって、
それでやっているわけだから。
その利益を社会に還元していけば、いいのだから、
福祉系だけってわけじゃないでしょう。

ホリエモンの事件があったから、
金儲けがマイナスイメージになってしまったけれど、
わたしは金儲けって、いいと思います。
そも設けたお金で何をするか、ってことが大事なんじゃないかな。

ダヴィンチコードの作者の・・・

2006-05-17 02:59:34 | books
パズル・パレス ダン・ブラウン 著

あのダヴィンチコードの作者の本。
こっちの方が先に書かれたみたいなのだけれど、翻訳は後。

まだ上巻しか読んでないので、ブログに書いちゃうのはフライングです。
いつもなら、こういう類の本は一気にどーっと終わりまでいけるのに、
今回はどういうわけか進まない~~。

終わらせるために先に書いちゃえ!ってわけです。
書いちゃえば、終わらせなきゃならなくなるから。

ところで。

アメリカのサスペンス系小説って、どうして美人でスタイルがよくて、
頭がものすっごくキレる女性と、彼女につりあうイケメンと、
彼女にちょっかいだすしょうもない男がでてくるんでしょうか。
シドニー・シェルダンとかさぁ。

水戸黄門的お約束なのでしょうかねぇ。

町長選挙

2006-04-17 11:12:34 | books
町長選挙 奥田英朗 著

ひさしぶりにエンターテイメントオンリーの本を読みました。
この本は、インザプール、空中ブランコの続編みたいなもの。
主人公の精神科医の伊良部先生シリーズは1話完結なので、
続編っていう感じでもないですが。
とにかく、この変わった精神科医ワールド炸裂ですー。

4話入っていて、どれもおもしろいです。
最初の2話は、「あれ?どっかで?」って設定で、
最後が「ああよかった」でまとまっているので気持ちいいです。

注射はヤダけど、「カマトト病なんです」って、先生に診てもらいたいですねぇ。


さくさくっと読めるし、純粋に楽しめました。
お薦めです。

さっき読んだ本

2006-03-25 18:44:08 | books
久々の本の感想なのに、妙な本になっちゃいました。

中村うさぎ 著 私という病

著者がデリヘル嬢になったことが書かれています。
美容整形とかしまくって、「きれい」になっている彼女でも、
というか、女としてきれいになっている彼女だからこそ、
その価値があるのか、わかりやすくお金に置き換えられる
風俗嬢になったのでしょう。

風俗嬢がどういう風に客を相手するのか、
彼女のような年の女性を買うのはどんな男性なのか、
そういうことには一切興味がありませんでした。
著者はそういうことに関しては、ほとんど触れず、
自己正当化する男性によって、引き裂かれている女性があることを書いています。

わたしがもやもやして彼氏に当たりまくって、
叩かれたりして泣き喚いていたことの理由の一部が、
ちゃんとした言葉で書かれていたので、
やっぱり物書きだけあるのだなぁと思いました。

それまで、ブランド買い、ホスト、美容整形と、
わたしがまったく興味のないことにハマっている著者は、
理解できなくて、なんだこの人、ってくらいに思っていたので、
この本を読んでちょっと印象が変わりました。



ところで、デリヘルをした著者には、3日で
計11人のお客さんがあったそうです。
「女としての価値をわかりやすくお金で図れるから」
デリヘルをして、それで1人もお客さんがなかったら、
どうなっていたのだろうか、と思いました。

まだ価値があるかどうか知りたい、というのは、
自分では価値があると思っているからこそでしょう。
それが、客ゼロという事実によって、
叩きのめされたら、どうなんでしょうか。
もしそうだったら、この本も違ったのかな、と思いました。

週末の1冊

2006-01-23 17:33:32 | books
魔女の笑窪 大沢在昌 著

この作者の小説は初めて読みました。
新刊のコーナーに平積みになっていて、手に取りました。
女性が主人公のハードボイルド、といった感じなのでしょうか。

それぞれの章で小さく事件が完結しつつ、全体の話が進んでいきます。

女主人公は過去を捨て、隠して生きているのですが、
同時にその過去にもとらわれて生きている。
予想通り、その過去に立ち向かっていくわけですが・・・。

エンターテイメントです。で、完結ってことにしておきたいです。

話の途中で、ある人物が言った言葉が残って、
気分が悪くなってしまいました。
わかっていたら、読まなかった。後悔・・・。

最近、踊りに行けないので、本ばっかり読んでます。

超バカの壁

2006-01-16 13:14:18 | books
本屋の前を通ったら、積んであったので購入。
読みやすいので、さくさくっと読み終わりました。

最初に書かれている、若者の犯罪の増加、ニートの増加については、
反社会学講座の本でも書かれていることで、
「ちゃんと」述べるとこうなるのね、って感じでした。

様々な話題を取り上げていて、それぞれこんな感じで、
考えるところはありましたが、それはそれとして一番感じたことがあります。

それは、どの項目の話題も、異論反論満載されそうなものばかりなのですが、
著者は、そういうことも「想定の範囲内ですよ」として、
客観的に自分の意見を述べているところです。
自分の意見をできるだけ客観的に述べるというのは、難しいことだと思います。
異論反論があるときは尚更です。

ところで、最初目にとまったとき、「越バカの壁」だと見間違えました。
前作で述べたバカの壁を乗り越えていける具体的な方法が
詳しく書かれているのかな?っと思ってしまいました。





東京タワーの続き

2006-01-13 10:56:40 | books
東京タワー(byリリー・フランキー)をやっと読み終えました。

やっぱり全然泣きませんでした。
うーん・・・この辺が号泣ポイントなのかな?
とか想像できるとこはありましたけど。

本の帯に連ねてある感想を読むと、おおよそ自分と重ね合わせて、
そして切なくなって号泣ということのようです。
わたしも何となく重ね合わせてしまうところはありました。
(こういう本は大抵、知らず知らずそうしてしまうものです)
そうすると感想としては「うらやましい」です。

抗がん剤によって苦しむオカン。
モルヒネも効かなくなって、痛みに苦しむオカン。
そしてボクがオカンの死に目にあうところ。
そのあとの葬式。

たぶん号泣ポイントあたりと思われるのだけれど、
「うらやましい」は特にここら辺。
なんでかって、「病院で親の死に目にあえた」から。

こうやって2度、ブログに感想書くくらいだから、
それはそれで「印象に残った本」といえるのかもしれません。
でも、「ベストセラー」ってふれこみがなかったら、
手にとらなかっただろうと思うし、たとえ読んだとしても、
こんな風に感想を書いたりはしなかったと思います。

「やっと終わったよ・・」と思ってしまったあたり、
冷徹なヤツだねぇ、とか思われてもしょうがないかな。



最近読んだ本色々

2006-01-12 12:58:40 | books
反社会学の不埒な研究報告 パオロ・マッツアリーノ著

なんだかアヤシゲなイタリア人(ほんとかな)の大学教授(これもほんとかな)が
いかに政治家やマスコミがわたしたちをおちょくっているかを
具体的に数字をもって解説してくれている本。
前作もそうでしたが、かなりふざけています。
○○学・・といわれると、とたんに難しそうなイメージになりますが、
この本は単純にエンターテイメントとして楽しめます。
あえてマジメに解説すると、この本は物事の裏まで、
数字のトリックにだまされないで、複眼的にものを考えること、という、
社会学の基本のところをわかりやすく押さえています。

容疑者Xの献身 東野圭吾著

これは、サスペンスっていうのでしょうか。
最初から犯人がわかっているので。
追う側との攻防がおもしろいです。
終わりはちょっと悲しかったです。
でも、こう終わるしかないよね、っていう終わり方でした。

生協の白石さん 白石昌則著

人気だ、ということで、店頭で目にしたので読んでみました。
わたしの行っていた大学もそうでしたが、農学部がある大学って、
生産物の販売がされるので何だかちょっとおトクな感じがします。

博士の愛した数学 小川洋子著

上にあげた、容疑者~も数学者のでてくる話でした。
この話の数学者も「変わり者」です。
博士と、お手伝いさんとその息子の心の交わりにじんわりくる話なのでしょうが、
この話を読んで、わたしは古代の哲学者は数学者でもあった、ということが
「ああ、そうなんだなぁ」と納得できたのでした。
現代では、大学で哲学科は文学部などの文系に、数学科は理系に、
それぞれ置かれることが主なので、つながりがあるとは考えにくいのですが、
この話で、つながりがあると理解できるような気がしました。

LAST 石田衣良著

IWGPとはまた違った雰囲気で、全体的にダーク、重い。
7つの「ラスト~」の短編集です。
後味悪い・・と思うものもありました。
自分の気持ちが割りと元気なときじゃないと、読めないです。
そうじゃないときに読むと、ずずーんと沈んでしまいます。

WORLD JOURNEY 高橋歩著

世界一周するには、いくらかかるの?どういうルートでいけばいいの?
何を持っていけばいいの?どれくらいの期間がいるの?
1人でも大丈夫なの?などなどの疑問に、実際に行った人の話から、
具体的に答えてくれる本。
もし、自分が行くなら、こういうルートで、ここは絶対行きたいし・・など
プランを考えてみたら、楽しかったです。
現実逃避用の本でした。

みちたりた痛み 甘糟りり子著

短編集ですが、登場人物がリレー形式のように、
前の短編で脇に登場し、次で主役となり・・となっています。
それぞれの短編で、実在の高級レストランの名前がでてきます。
バブルの名残?みたいな感じでもあり、
今でいうと「セレブ」な人たちという感じでもあり、な話でした。
感動とか、感銘とか、なくて、短編の形式としてはおもしろいけれど、
それだけで、「ふーん」という印象だけ残りました。

女子大生会計士の事件簿Dx.3神様のゲームセンター 山田真哉著

ベストセラーの「さおだけ屋~」の著者の探偵もののような話の3巻目。
それぞれの話には、テーマとなる会計のポイントがあります。
会社で1人経理していなければ、読まなかっただろう本です。
会計に興味がなければ、トリックとしておもしろくないから・・・。
とはいえ、単純にエンターテイメントとしての読みものでした。

他に3冊ほど小説を読んだのですが、読み流しただけなので、
特に感想を書けるってほどでもないです。

ベストセラーの・・・

2006-01-10 10:43:20 | books
リリー・フランキー著の、東京タワーを読んでいます。

ベストセラーということで、手に取ったのですが、これが全然進まない。
これ位のボリュームの本は、1日で終わるはずなのに、
何日かかっても終わりません。
途中で、読むのが面倒になっちゃって、やめてしまうからです。
でも、「ベストセラーってことは、「いい話」なんだろう」と、
どうにかこうにか読み進めている感じ。

はぁ・・・世間一般の感性とはかけ離れているんでしょうか。
コレ読んで、「号泣した」とか、全くもって理解不能です。

読み終わらないかも・・・。