DIARIO

流れていく日々

最近読んだ本色々

2006-01-12 12:58:40 | books
反社会学の不埒な研究報告 パオロ・マッツアリーノ著

なんだかアヤシゲなイタリア人(ほんとかな)の大学教授(これもほんとかな)が
いかに政治家やマスコミがわたしたちをおちょくっているかを
具体的に数字をもって解説してくれている本。
前作もそうでしたが、かなりふざけています。
○○学・・といわれると、とたんに難しそうなイメージになりますが、
この本は単純にエンターテイメントとして楽しめます。
あえてマジメに解説すると、この本は物事の裏まで、
数字のトリックにだまされないで、複眼的にものを考えること、という、
社会学の基本のところをわかりやすく押さえています。

容疑者Xの献身 東野圭吾著

これは、サスペンスっていうのでしょうか。
最初から犯人がわかっているので。
追う側との攻防がおもしろいです。
終わりはちょっと悲しかったです。
でも、こう終わるしかないよね、っていう終わり方でした。

生協の白石さん 白石昌則著

人気だ、ということで、店頭で目にしたので読んでみました。
わたしの行っていた大学もそうでしたが、農学部がある大学って、
生産物の販売がされるので何だかちょっとおトクな感じがします。

博士の愛した数学 小川洋子著

上にあげた、容疑者~も数学者のでてくる話でした。
この話の数学者も「変わり者」です。
博士と、お手伝いさんとその息子の心の交わりにじんわりくる話なのでしょうが、
この話を読んで、わたしは古代の哲学者は数学者でもあった、ということが
「ああ、そうなんだなぁ」と納得できたのでした。
現代では、大学で哲学科は文学部などの文系に、数学科は理系に、
それぞれ置かれることが主なので、つながりがあるとは考えにくいのですが、
この話で、つながりがあると理解できるような気がしました。

LAST 石田衣良著

IWGPとはまた違った雰囲気で、全体的にダーク、重い。
7つの「ラスト~」の短編集です。
後味悪い・・と思うものもありました。
自分の気持ちが割りと元気なときじゃないと、読めないです。
そうじゃないときに読むと、ずずーんと沈んでしまいます。

WORLD JOURNEY 高橋歩著

世界一周するには、いくらかかるの?どういうルートでいけばいいの?
何を持っていけばいいの?どれくらいの期間がいるの?
1人でも大丈夫なの?などなどの疑問に、実際に行った人の話から、
具体的に答えてくれる本。
もし、自分が行くなら、こういうルートで、ここは絶対行きたいし・・など
プランを考えてみたら、楽しかったです。
現実逃避用の本でした。

みちたりた痛み 甘糟りり子著

短編集ですが、登場人物がリレー形式のように、
前の短編で脇に登場し、次で主役となり・・となっています。
それぞれの短編で、実在の高級レストランの名前がでてきます。
バブルの名残?みたいな感じでもあり、
今でいうと「セレブ」な人たちという感じでもあり、な話でした。
感動とか、感銘とか、なくて、短編の形式としてはおもしろいけれど、
それだけで、「ふーん」という印象だけ残りました。

女子大生会計士の事件簿Dx.3神様のゲームセンター 山田真哉著

ベストセラーの「さおだけ屋~」の著者の探偵もののような話の3巻目。
それぞれの話には、テーマとなる会計のポイントがあります。
会社で1人経理していなければ、読まなかっただろう本です。
会計に興味がなければ、トリックとしておもしろくないから・・・。
とはいえ、単純にエンターテイメントとしての読みものでした。

他に3冊ほど小説を読んだのですが、読み流しただけなので、
特に感想を書けるってほどでもないです。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
呼んでみます (MOMO)
2006-01-12 16:31:16
博士の愛した・・・は,映画化してません?違ったかな。確かに面白そう。生協の白石さんは,あの本買う気はしないですが,立ち読みにはもってこいですよね!笑わせていただきました。
Unknown (kei)
2006-01-13 10:29:17
博士の愛した数学はまだ公開されていませんよね。

もうすぐかな。

たぶん観ません。

小説でよかったのって、よっぽどでないと映像で観る気にはなれません。その逆も然りです。
私も。 (MOMO)
2006-01-14 12:00:17
野ブタ。は良すぎて映像で見る気なし。映画でよかったやるも本で見る気なし。それぞれ向き不向きってありますよね。本でいいものは映像化するとき、どうしても映像ウケ(?)するように脚本が変わってしまうから、そこがどうもだめ。でも、NANAの映画は見てみたいかな(笑)
Unknown (kei)
2006-01-16 15:06:05
同じ話でも、映像は映像で楽しめるし、本は本で楽しめるっていうものってすごく少ないですよね。



わたしはNANAは漫画も読んでないし、映画も観てません。あんなに人気があるみたいなのに、なんでだろー。