Kボーイの根岸線日記

鉄道が大好きな管理人によるブログです
主に京浜東北・根岸線について書いていきます 
とかいいつつ模型ネタ多め

豪雨で水没したNゲージ鉄道模型を修理する(115系1000番台編)

2018-12-29 12:25:48 | 鉄道模型‐全般

こんにちは

年末年始ですが、
宿題(在宅での仕事)があるKボーイです

1月3日の夜に慌ててやる、なんて
小学生みたいなことはしたくないですね

出来れば今年中に、
済ませたいところですが、
それよりも先ずは模型を片付けましょう

というわけで、今日のお話も引き続き、

倉敷市真備町のエラヤで購入した水没品の
KATO「115系1000番台 湘南色」を修理するお話です

12月24日追記分は:コチラ

12月29日追記分は:コチラ

事前に述べておきますと、話の内容が
181系100番台「とき・あずさ」の修理話と多少被ります

合わせて、
コチラ
もご覧ください

さて、模型の方は家に持ち帰った際に
一度下洗いをしております

それが済んだものが1枚目の画像です

まあ、見ての通り汚れが残っていますので
本格的に洗浄作業をします

洗浄方法は三段階あります

第一段階は

タッパーに水と食器用中性洗剤、
それにクエン酸を投入し、
車両を一晩つけ置きします

この時点では完全な分解をいたしません
床板とボディ、可能なら屋根を分解する程度で
そのままつけ置きします

そして翌日、全体を
歯ブラシでこすって汚れを落とし、
水でよく洗い流します

そして、水気を切ったところで
模型を完全に分解します


(完全分解後)

分解が終わったら第二段階に入ります

金属部品と、紛失リスクの高い小さな部品以外を

(消毒中、ゴム手袋は欠かせません)
キッチン用ハイターで消毒します

500mlの水に対して、
ペットボトルキャップ1杯分(5ml)の
ハイターを入れると消毒に丁度良いそうです

30分程度浸して、
同じく水で洗い流しました

こちらは長時間のつけ置きは厳禁です

そして、第三段階です
ここまで、大まかな汚れが落ちますが、
細かい凹凸があるNゲージでは、

(床下に残る汚れ)
どうしても細かい部分に汚れが残ります

こうした汚れは消毒用アルコールを
綿棒やキムワイプにつけてふき取ります

これが中々大変な作業です

汚れを落としたところで、
また新たな汚れを発見したりの繰り返しです

消毒までしているので、
ほとんど水垢のように思えますが、
やっぱり念には念を入れましょう

汚れが落ちたら洗浄作業は終了です

12月21日時点で、クハ115-1095と
モハ114-1141の洗浄が終了したので
先のこの2両の修理を済ませましょう

それにしても、
洗浄作業をしながら感じていましたが

(水没したとは思えないクハ115の集電板)
思ったよりも集電板や車輪の状態が良いですね

集電板の接点部分だけは
コンパウンドで念のため磨きましたが、
基本的にKATOのユニクリーナーで
磨けば十分に実用に耐える状態です

KATOの場合、集電板だけの分売がないので、
もしダメなら、メーカーでの修理対応か、
床板のASSYパーツを用意する必要があったので、
とにかく集電板が無事で助かりました

181系みたいに車輪の黒メッキがはがれる、
といった症状が見当たらず、同じ水没品なのに
状態が異なるのは何故だろうと疑問に感じます

まあ、さすがに鉄製のウェイトだけは
サビが浮いていましたので、サビを落として、
ラッカー系の灰色で塗装しました

クハ115の床板を組み立てて、
通電させてみると

ライトの点灯を無事確認

あとはボディを元通りに組み立てれば


クハ115-1095の修理完了


若干窓ガラスの銀色印刷が
落ちてしまったけど、
許容範囲だと思います


次にモハ114-1141を修理しましょう

モハ114は動力車です

Nゲージは走らせてなんぼですから、
走れる状態にしなければもったいない

その一方で修理代が高くつきます

動力ユニットを丸ごと交換すると、
KATOでもTOMIXでも3000円程度はします

181系は完全に交換しましたが
さーて、115系の動力ユニットはどうかな?

うーん、これどうだろうね、
動くかな

調べてみると、モーターが水没しても、
中のコイルに損傷がなければ、
しっかり乾燥させて、汚れを落とすことで
高い確率で復旧させることが可能なようです

ひるがえって、
モハ114の動力をよく見てみると、
確かにフライホイールの変色が目立ちますが
181系と違って、モーターが固着していない上に、
手で回しても、変な黒いものが落ちてこない

(無理だったモハ181の動力)

もしかして、いける?

そこで、試しに、集電板をコンパウンドで磨いて
少し電気を流してみました

すると…

おー、動いた、動いた!

スムーズな動作は期待できませんが
モーターが生きていた事自体がうれしい

その後は、集電板と動力台車の接点部分と、
フライホールを念入りにコンパウンドで磨きました

動力台車も全分解・清掃の上で、
ギア等にユニクリーンオイルをさして組み立てます


(整備後の動力ユニット)
整備過程で室内灯支えを折ってしまったけど、
室内灯を取付なければよいのでOKとします



こうしてモハ114-1141の修理も完了

動力ユニットは交換を前提に
ASSYパーツを購入していたけれど、
(車両に後ろにある袋がそれ)
元の動力が動いたので予備として保管します

これで2両分が終了しました

----以下12月24日追加分----

 次に取り掛かったのが
クハ115-1132です

まずはほかの2両と同じく、
洗浄作業をいたします

やはり集電板の状態は良好でしたが、

ウェイトにサビが出ていて、
タチの悪いことにそのサビが
床板と内装パーツにこびりついています

「もらいサビ」というやつですね

これがまた洗剤だけでは落ちないのよ!

 とにかく紙やすりで削り落としました

このサビが集電板にも付着すると、
集電板もダメになるのかな?

ウェイトは灰色で塗装し、
集電板もKATOのユニクリーナーで拭いたら、
床板を再度組み立てます

分解した床板を再び組み立てる上で、
厄介だなと思うのが、


赤い円で囲ったところにある、
「ライトユニット集電シュー」の取り付け
(品番Z06-1120)

集電板とライトユニットの間に挟むもので、
バネみたいな構造をしております

これを取り付けようとすると、
バネ構造ゆえに弾いてしまいます

まず、ライトユニットを取り付けるでしょ、
次に2本ある集電板を床板に差し込みます

その間に、この集電シューを入れるわけですが、
押し込んで上手くいったかなと思って、
ピンセットを引くと弾けるんですね、これが

色々四苦八苦して、取り付けましたが
製造現場では何か冶具でもあるのかな?

上手くいったら、内装パーツを被せて、
裏からライト用消灯スイッチと、
そのフタを付ければ完了です

通電したところ、ライトも点灯しました

これで今回のKATO 115系1000番台の修理ですが、
車両本体は全ての部品を再利用できることが、
ほぼ確実になりました

ところが、一つだけ
大きなミスをしてしまったようです

どんなミスかと申しますと、
行先表示シール以外の付属品を
うっかり全て捨ててしまったことです

付属品を入った小袋が
見当たらないもんだから、

ああ、元から無かったんだよ、きっと

ほら、この4両セットは紙のパッケージで、
箱がボロボロだったじゃん

きっと、どこかに流れたんだよ

なんて、思っていたら…

家に持ち帰った翌日に撮った画像をよーく見ると、
発泡スチロールのトレイの中に小袋が見えるから、
単に私がトレイごと捨ててしまっただけのようです

間抜けな話ですが、
あの嫌な臭いがする中、
こちらも必死でしたから…

そんなこともあり、

ジャンパ栓と胴受はASSYパーツを購入

特にジャンパ栓は、
ホビーセンターカトー東京店に在庫がなく、
最後の砦でもある東京・府中の朝倉模型さんで購入

本当に頼りになるお店です

本来なら他にも、「前面表示(無地)」と
「消灯スイッチ用ドライバー」が付属しますが
特に必要としないので、なくても大丈夫です



行先表示シールは、説明書と同じ袋に入っていて、
かび臭い状態でしたが、ひとまず無事

キッチン泡ハイターをスプレーして、
水で洗い流した上で、台紙をはがし
別の台紙に移し替えたところ
糊も生きていたので再活用できました



行先は「宇都宮」にしました

想定としては高崎発の両毛線経由の宇都宮行です

上野発宇都宮行にした日には、
11両編成にしないといけないのでね

見ての通り、
窓サッシの印刷が若干はがれています

洗浄の際に、印刷部分を
歯ブラシでこすったもんだから、
印刷がはがれてしまいました

とりあえず我慢するか

そして、ジャンパ栓と胴受を取り付ければ、


クハ115-1132が完成

残り1両、がんばるぞい

----以下12月29日追加分----

 さて、最後の1両は、
中間車のモハ115-1077です

ライトもなく、動力車でもない単なる中間車で、
集電板や車輪が傷んでいても問題ありません

今まで通り、洗浄・消毒作業を行うだけです

やっぱり、ウェイトはサビていました

んで、中間車のそれは
先頭車用よりも長いもんだから、
床板・座席パーツの至るところにサビが付着

そのせいか、
集電板の状態も一番悪く、
酸化が進んでいる印象でした

そうそう、サビを落とすのに、
素直に紙やすりで削ればよかったのに、
プラを傷つけずに済むかなと思って、
試しに歯ブラシに歯磨き粉をつけて磨いたの

そうしたら、
今度はパーツの隙間に歯磨き粉が付着して
取れなくなったの、バカでしょ?


(組立前の姿)
内装パーツに付着する白い物体が歯磨き粉

結局、デザインナイフで
彫刻よろしく丁寧に削り落としました

ところで、115系に限らず
国鉄時代に製造された通勤・近郊形で
よく見られるAU75形クーラー

前後対称に見えますが、実は向きがあります

洗浄・消毒する際にクーラーを屋根から外すと
その前後の向きがわからなくなるのではないかと
少し心配したけれど、

前後で取付穴の大きさを変えて、
取付の際に前後の向きを間違えないように、
ちゃんと工夫しているんですね

感心したというか、
さすがKATOだと思いました

修理してて思いますよ、
「モノづくり」の観点からすると、
関水金属は素晴らしい会社だと思います

営業やマーケティングは?

知らない、今のKATOの公式HP見てごらん

ビックリするから

そんなこんなでモハ115-1077が完成

ちょっと、しくじったようで、

 
片側の窓サッシの印刷が
盛大にはがれてしまいました


もう一方は無事だったのにね

何はともあれ、これにて


KATO 115系1000番台 湘南色
(JR仕様)4両セットの修理が完了

車両本体は全ての部品が再利用できました

最終的に、動力ユニットや窓ガラスを
すべて交換することになるかと思いますが、
まずはこの状態で走らせてから、考えたいです


(ジャンパ栓の塗装はがれは後日修正)

予定通り、年内で修理が終わりました

181系と合わせて10両分の修理でしたが
いろいろと苦労させられながら、
やっと走らせられる状態となりました

できることなら、
矢掛店で営業を継続しているエラヤを訪ねて、
お礼参りと申しますか、無事に修理が終わったことの
ご報告を直接差し上げたかったのですが、
残念なことに、年内で一旦廃業するようでして…

まあ、再開した暁に再訪いたしましょう

長々とお付き合いありがとうございました

さて、宣言通りホビセンこと
ホビーセンターカトー東京店で走らせますか

ただ、年内は今日が最終営業日なので年明けですね

以上です

関連記事
エラヤ訪問時の記事→コチラ

修正記録
2018年12月22日・投稿
12月24日・追記
12月29日・追記

 

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