こんにちは
毎度おなじみのKボーイでございます。
お盆休みでございますが、特にあてもなく過ごしております。
さて、今日はTOMIXの185系200番台 新幹線リレー号のお話です。
この新幹線リレー号塗装、いつかは発売されるだろうと思ってましたが、2022年が東北・上越新幹線開業40年記念ということで発売されました。
既に模型の発売から少し経っているし、それにねぇ、新幹線リレー号の実物を見たことがない私が、模型の出来にあれこれ語るのは正直に言って僭越なので、模型の詳細は入線記事がお得意な方にお任せます。
こちらは単なる「雑談」ということでご承知ください。
過去に発売されたTOMIX・ハイグレード仕様の185系は全てJR仕様だったので、国鉄仕様は今回のリレー号が初です。
ハイグレード製品なので、パッケージはもちろんイラスト付きです。
イラストのヘッドマークは新幹線リレー号のそれです。
ケースの中身はいつも通りです。
内部のウレタンは7両対応で、キレイに編成が収まっております。
こちらが付属品を一切取り付けていない製品状態です。
トレインマークは、「新幹線連絡専用」が取り付け済みです。
緑色のJNRマークが印刷済みで、純然たる国鉄時代の仕様です。
内装パーツは普通車が茶色、グリーン車が赤色の成形で、登場時の仕様を再現しています
参考までに奥にクハ185-200形踊り子・強化形スカート仕様を置いております。そちらは座席交換後で青系の内装パーツです
屋根上のクーラーは灰色のAU75Bの三菱製です。このことから、この模型は200番台の初期車がプロトタイプであることがわかります。
185系200番台全部で112両が製造されましたが、7連9本が初期車です。1981年12月から翌年3月にかけて製造され、名目は165系置き換え用でした。
対して、残りの7連7本が後期車です。こちらは新幹線リレー号用名目で製造されました。後期車の特徴は、普通車のクーラーがステンレスキセのAU75Gに変更となっていて、既存品の踊り子・強化形仕様(斜めストライプ塗装)や国鉄特急色のプロトタイプがこの後期車に当たります。
(既存品とのクーラーの違い)
初期車がプロトタイプということで、付属の転写シートの車番も初期車です。
転写シート付属の編成は
- S201+S202編成:クハ185-201以下(後のOM01編成)
- S203+S204編成:クハ185-202以下(後のOM02編成)
- S211+S212編成:クハ185-206以下(後のOM03編成)
- S217+S218編成:クハ185-209以下(後のOM05編成)
になります。
- スノープロウ×2
- ATS車上子
- トレインマーク(白根・急行)
- トレインマーク(谷川・あかぎ)
- 特急シンボルマーク
- ランナーパーツ(信号炎管・ホイッスル)
- 交換用トイレタンク×4
- ジャンパ栓
になります。
列車無線アンテナもランナーパーツに付いてはいますが、治具がありません。
交換用トレインマークは「L特急白根」「急行」「L特急谷川」「あかぎ」です。
これらの内容からして、時代設定は1982年3月の実車登場時から、新幹線リレー号の運転終了と新特急が登場する1985年3月改正までのようです。
もちろん、自前でトレインマーク等を用意すればその後の国鉄時代、と言ってもたった2年ですが、その時代の姿も再現できます。
これの解説は後でいたします。
せっかくですし、模型の細かい所を見ていきます?
まずはお顔からです。
出来が良いのは既存品で十分承知しておりますが、それでも「良いお顔」と言いたくなりますね。
185系の原型スカートも今回が初めてございます。
なお、クハ185-300に取り付けるジャンパ栓は、組み合わせが6種類あります。
具体的にはホースありにする場合、登場時のホース3本、2本・1本の状態と、ホース1本でKE64ジャンパ連結器撤去後の4種類あります。さらにホースなしにする場合はKE64ジャンパ連結器あり、なしの2種類から選びます。
実車にホースが3本があったのはごく短期間だったようです。雑誌『鉄道ファン』1983年2月号を見た所、1982年11月の時点でのホースが2本、あるいは1本の状態でした。その後、165系と併結しなくなったことでKE64ジャンパ連結器も早い段階で撤去が進んだようです。1984年頃ですと既に撤去がなされた後のようです。
今回は説明書で言うところの「C」の状態、ホース1本でKE64ジャンパ連結器ありの状態にしました。
ところで、この185系のジャンパ栓は取り付けが難しいです。穴がきついのもあって、ピンセットでよく弾いてしまいます。結局、多少傷やへこみがついても良いから、しっかりホールドできるピンセットでつまんで取り付けました
先頭車正面のTNカプラーは、既存品よりも胴受が小ぶりになっています。
洗面台がある車両は、トイレ流し管が取り付け済みです。
また付属品のトイレタンクと交換することも可能です。
実車にトイレタンクが付いたのがいつ頃なのかと、手持ちの1986年の『電車編成表』を見た所、
付属の転写シートに含まるクハ185-201・202・206の循環式汚物処理装置の設置が、1985年の夏から秋にかけてでした。
恐らくクハ185-209についても、それほど時期が変わらないと思います。なので、新幹線リレー号、あるいはL特急で楽しむならば、基本的に製品状態の流し管仕様にするのが正解のようです。
パンタグラフは台座にカバー付きのPS16Jです。
(パンタ台の側面)
サロ185形の扉横のグリーン車表示は印刷済みです。
さて、簡単に模型の整備について触れますと、トミックス製品には側面方向幕シールがないので、別途調達します。
今回はペンギンモデルの185系上越線・信越本線用を使います。
列車番号を2010Mにしたので、側面行先は「L特急谷川 上野行」です。
整備ついでにトイレ窓にはKATOの行先表示シールの余白部分を貼り、乳白色の状態を再現、さらにTNカプラーの配管表現を各車片側をカットしました。
一般的に東海道本線基準で海側の配管をカットしますが、新前橋区の185系は編成の向きが逆だったので、この模型では上野駅基準で山側の配管を撤去します。
そして、車番はS203+S204編成にしました。
さて模型についてはこんな程度で良いかな
最後に付属の列車番号シールを解説いたします。
ていうか、こっちが本編?
付属の列車番号シールは新幹線リレー号が6本、特急が6本、それに急行が2本分収録されています。
『交通公社の時刻表』1983年4月号によりますと、新幹線リレー号については、
- 126S 「新幹線リレー6号」大宮931→上野957
- 134S「新幹線リレー14号」大宮1131→上野1157
- 140S「新幹線リレー20号」大宮1301→上野1327
- 137S「新幹線リレー17号」上野1047→大宮1113
- 149S「新幹線リレー29号」上野1417→大宮1443
- 157S「新幹線リレー37号」上野1617→大宮1643
リレー号はいずれも14両編成です。
特急列車については、
- 2006M L特急「谷川4号」
水上907→上野1130
※新前橋で前橋948発 「あかぎ2号」を併結(前橋新前橋間5006M) - 4010M L特急「白根4号」
万座・鹿沢口1237→新前橋(上野1530)
※新前橋で2010M 「谷川6号」に併結 - 2010M L特急「谷川6号」
水上1307→上野1530
※新前橋で4010M 「白根4号」を併結 - 2007M L特急「谷川3号・白根3号」
上野1104→水上1325・万座・鹿沢口1351
※新前橋で「白根3号」を分割 - 4007M L特急「白根3号」
(上野1104)新前橋1242→万座・鹿沢口1351 - 2013M L特急「白根3号」・特急「あかぎ1号」
上野1629→万座・鹿沢口1938・桐生1839
※渋川―万座・鹿沢口間は快速
※「あかぎ1号」は新前橋で分割、前橋―桐生間普通列車
になります。
当時のL特急「谷川」・「白根」の時刻はコチラです。
引用:『交通公社の時刻表』1983年4月号より。
特急「あかぎ」はL特急ではなかったので、このページには出現しません。「谷川」のスキーシーズンの石打延長も有名ですが、夏期間でも越後湯沢延長があったようですね。
特急列車はいずれも14両編成で、「谷川」は下り方8号車から14号車、「白根」は上野方1号車から7号車、「あかぎ」は併結相手によって号車に違いがあったようです。
ちなみに大宮発着時代の東北新幹線のページはこんな具合。同じく『交通公社の時刻表』1983年4月号より
大宮駅で接続する新幹線リレー号のほか、直近の上野発着の中距離電車や京浜東北線電車の時刻も掲載されていました。新幹線リレー号は上野駅高いホーム6番線、大宮駅が7番線の発着でした。てっきり上野は低いホームかと思いましたが、どうやら東北新幹線先行開業時は低いホームで、1982年11月の本開業で高いホーム6番線が原則となったようです。
また興味深い事に上野行新幹線リレー号は、後ろより7両に東北新幹線からの乗り換え客、前より7両に上越新幹線からの乗り換え客といった具合に誘導していることです。逆に大宮行リレー号に関しては特にそういった誘導はなかったようですね。
ちなみに急行列車については、1982年11月以前の時刻のようで、『交通公社の時刻表』1982年5月号を見た所、
- 909M 急行「ゆけむり7号」・急行「軽井沢」
上野1353→水上1624・中軽井沢1624
※前7両が「ゆけむり」、後7両が「軽井沢」
※「軽井沢」は季節臨時 - 913M急行「草津9号」 「あかぎ3号」
上野1623→万座・鹿沢口1948・桐生1842
※前7両が「あかぎ3号」、後7両が「草津9号」
※前橋―桐生間普通、渋川―万座・鹿沢口間快速
とのことでした。急行「軽井沢」、マニアックですね
碓氷峠区間はEF63形にエスコートされた訳ですから、そういった楽しみもありそうです。
なお、185系200番台は、1982年3月10日に営業運転開始で、3月11日には上野駅で出発式が行われたとのことでした。
シールの解説は以上です。
今回はひねくれて特急「谷川」にしましたが、出来ればもう一本欲しいですね。その時はリレー号にしようと思うのですが、高価な模型なのでおいそれ手を出しにくいですね。
今日の雑談はここまでです。
以上です
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