今日は日曜京都のメイン、京都大賞典を検討してみます。グランプリ宝塚記念を制してGⅠ馬の仲間入りをしたブローザホーンの復帰戦となります。強敵はプラダリアですが、前走で重馬場の「恩恵」を利したとすると、1㌔重くなる今回、再び同馬に勝つようなら、その実力は「本物」でしょう。どうなりますか。阪神開催の2年間を含む過去10年の3着以内馬の傾向を見ながら探ってみようと思います。
1)前走(ステップ)
※( )内は今回の該当馬、〇数字は前走の単勝人気順
〇宝塚記念 13頭(ブローザホーン③1着 プラダリア⑥4着
ディープボンド⑧7着)
〇天皇賞・春 3頭(スマートファントム⑭4着)
〇新潟記念 3頭(ジューンアヲニヨシ⑥9着) 〇目黒記念 2頭(シュヴァリエローズ⑩2着 サトノグランツ③4着
メイショウブレゲ⑨10着)
前走との間隔では、80%が中4ヶ月以上で、宝塚記念をはじめ、春シーズンに重賞戦を使って休んでいた馬が、秋初戦で実力を発揮する傾向が顕著です。おもしろいのは中4週の馬が意外に好走していることです。この点で、前走新潟記念以来中4週の ジューンアヲニヨシ はちょっと気に留めておく必要があるかもしれません。
2)性齢
〇4歳:9頭 〇5歳:9頭 〇6歳:6頭 〇7歳以上:6頭
/〇牝馬:3頭 〇騸馬:2頭
4・5歳がやや優勢とはいえ、他のレースに比べると年長馬が好走する傾向です。7歳の ディープボンド や バビット にもチャンスがありそうです。
3)血統
単純化はできませんが、優勢な血統には2パターンあって、父系がディープインパクトなどサンデー系の場合は母父ノーザンダンサー系(ND)が好相性で、父系がミスプロ系になると母系サンデー系がいいようです。今回のメンバーに父系がミスプロ系の馬はいませんので、ここでは前者の父ディープインパクト系×母父NDの配合パターンの馬を拾っておきます。
※サンデー系= 、ノーザンダンサー系= 、ミスプロ系= 、
ナスルーラ系= 、ロベルト系=
・サトノグランツ :父サトノダイヤモンド(ディープインパクト)/母父Oratorio(Danzig系)
・シュヴァリエローズ:父ディープインパクト(サンデーサイレンス)/母父Serves Rose(Nijinsky系)
・ジューンアヲニヨシ:父キズナ(ディープインパクト)/母父ノボジャック(Vice Regent系)
・ディープボンド :父キズナ(ディープインパクト)/キングヘイロー(Lyphard系)
・プラダリア :父ディープインパクト(サンデーサイレンス)/母父クロフネ(Vice Regent系)4)JRAホームページのデータ分析
JRAのホームページのデータ分析で強調されている点は以下のとおりです。
① 年齢は幅広い:番狂わせの演出は6歳以上
② GⅠ好走馬(5着以内)が優勢:GⅠ勝ち馬は必ず押さえる
③ 前走GⅠ組が強い(特に宝塚記念)
/前走GⅠ以外の場合5着以内が必須
④ 京都競馬場での重賞勝ち or GⅠ4着以内の実績必要
条件的に浮上するのはディープボンド、プラダリア、ブローザホーンの実績馬3頭で、スマートファントムがあとを追うといったところでしょう。
5)宮田式バイオリズム◎
・サトノグランツ 4・1・2・4
・ドクタードリトル 4・3・2・6
・プラダリア 4・2・2・9
・バビット 4・2・1・12
6)結 論
GⅠ馬に駆け上がったブローザホーンには敬意を表しつつも、今回はプラダリア中心と見ています。対抗は、GⅠでは意外に通じませんが、GⅡまでなら無類の強さを発揮するサトノグランツで、川田騎乗で逆転もあり得ると思います。年長馬の活躍傾向からはディープボンドも軽視できません。ブローザホーンは59㌔ですし、その次あたりではないかと。おもしろいのは、6歳になって好走が目立つシュヴァリエローズと天皇賞・春で4着に頑張ったスマートファントムでしょう。前走がフロックでなければ、ここでも末脚を伸ばして上位に食い込んでくるのではないかと思います。あとは実績的にバビットくらいでしょうか。
ということで、まとめると、
◎プラダリア 〇サトノグランツ ▲シュヴァリエローズ △スマートファントム……
で、狙ってみようと思います。
本日もお読みいただきありがとうございました。台風が房総沖をかすめていくようですが、今日も一日無事に終わりますように。