菊花賞はまだ一週先ですが、登録馬の馬柱を眺めていたら、ムラムラと……じゃなくて、メラメラと(笑)分析する意欲がわいてきたので、今日は先走って血統だけチェックしておこうかと思います。先日の凱旋門賞ほどではないにしても、かなり血統がものを言うレースですので。いつも利用させてもらっている競馬ラボに過去10年の3着以内馬の血統があります。
「流行廃り」のようなものがあるかも知れませんが、概してサンデー系、特にディープインパクト産駒が強い印象です。ただ、世代が替わって、ディープの子どもたちがどうかというと、キズナほか、ここにはまだ名前が出てこない点が若干ひっかかります。それから、去年の菊花賞馬ドゥレッツァと3年前のタイトルホルダーはともにドゥラメンテ産駒でしたから、キングカメハメハの血統は京都の3000mではいまいちという(個人的)見方は少し再考の余地があるかもしれません。注目は、2020・21・22年と続いたロベルト系のエピファネイアとスクリーンヒーロー産駒の好走です。21・22年は阪神開催でしたから、これは阪神の3000と関連があるかも知れませんが、気にしておいていいかも知れません。あとは、個人的な好みで言うと、母系のノーザンダンサー系(ND)でしょうか。
まとめると、
① ディープインパクト産駒が強いが、孫は未知
② ドゥラメンテ産駒がここ3年で2勝
③ ロベルト系が近年好走
④ 母系のノーザンダンサー(ND)系に着目
以上の「傾向」を念頭に今年の出走馬の血統を眺めると、
① ディープインパクトの孫6頭の取捨
② ドゥラメンテ産駒のミスタージーティーの判別
③ ロベルト系のダノンデサイルとビザンチンドリームの判別
④ 母系ND系7頭の取捨
⑤ その他のサンデー系(ハーツクライ、ステイゴールドの孫)の取捨
が血統分析のポイントになるでしょうか。項目が多いので、短くまとめて羅列すると、
① キズナ産駒は2022年以降の京都芝3000で、0・0・0・4とふるいません。アルアインとグレーターロンドン産駒は出走例がなくてわかりませんが、この6頭はあまり評価しない方がいいかもしれません。
② 唯一のドゥラメンテ産駒ミスタージーティーは母系にサドラーズウエルズの血脈があって、舞台適性は十分ですが、皐月賞・ダービーで二桁着順、前走トライアル戦でも10着で、今回大化けすると考えるのはどうでしょうか。
③ ダノンデサイルは母系がボールドルーラー系(ナスルーラ系)、適性についてはたぶん大丈夫と思いつつ、何とも言い難いですが、ダービーの走りからは〇と見ておきます(◎ではないと思います)。ビザンチンドリームは追加登録馬ですが、母系にジャングルポケット(グレイソヴリン系←ナスルーラ系)が見えるので、距離適性は〇でしょう。勝てるとは思いませんが、上位に来る可能性はあると思います。
④⑤ 父サンデー系/母父NDのパターンで考えて、アーバンシック(父ハーツクライ系/母父ND)、メイショウタバル(父ステイゴールド系/母父ND)、メリオーレム(父ハーツクライ系/母父ND)の3頭をとりあえずピックアップしておきます。
成績的には他にも気になる馬はいますが、血統本位で私的に取捨選択をすれば、以上のとおりです。あとは順番づけが問題ですが、まだ間があるので、これは先に延ばします。今のところ、ダービー馬のダノンデサイルとルメール騎乗予定のアーバンシックよりも、メイショウタバルを評価しています。前走のトライアル戦につづいて再度の粘り込みを決めてくれるのではないでしょうか(皐月賞の二の舞にならないことを祈って)。
本日もお読みいただきありがとうございました。急に冷え込んできました。どうか暖かくしてお過ごしください。