わたしは六百山

サイゴンでの365日を書き直す 

テト1

2006年01月08日 | 雑想
こちらK-603。
HCMは 2006年の新年を迎えたと同時に、乾季に入りました。気温32~35℃、湿度 40~50%という毎日が続いています。しかし 市民の生活は何事もなく過ぎています。つまり、やがて来るテトに向かって心を膨らませているのです。
クリスマス辺りから、日本語学校の学生の出席率はさがり始め、いまは クラスの出席者が一人きりという日もまれではありません。
この時期、HCMに住む 多くの人々が帰省します。帰省先は、北部ハノイや 中部フエ周辺が多いようです。HCM 500万人のうち、100万人ぐらいは 動くんじゃないかと思われるほどです。それほど 家族のつながりが強いのです。
テトまであと2週間、秒読みに入ったという状況です。

今日、ドリアン売りが来たので買いました。
ちなみに ドリアンうりの 掛け声は「アイスクリーム」と、聞こえます。
1.8kgのドリアンが2万8000ドン。 約 200円です。
食べられるところは、50gほどです。
あとは全部 ごみ です。
ところが 問題は このにおい。
授業が始まる前に 一階で 食べたものですから大変でした。
6階まで、においが 上がって、扇風機を全開させても消えませんでした。
味は? 今は季節でないので にがみがあって、うまくありませんでした。
8月頃が 旬でしょうか? そのころには値段ももっと安くなってくるそうです。

こちらから 日本への郵便は 街角の郵便局を利用します。
封書を 出しました。切手代 が、
一回目 街角 の郵便局で、 14000ドン でした。
2回目 HCM の中央郵便局で、 12000ドンでした。重さは 一回目より重かったです。
3回目 街角の郵便局を また 利用しました。 おもさは 一番軽いものでした。
切手代 は 28000ドン でした。
わかりますか?
街角の 郵便局の お姉ちゃんは、 ねこばばしているのです。
ちなみに、 10000ドン あれば 昼飯が 腹一杯 食えます。

外国からの 郵便物はすべて 中央郵便局で開封されます。
中に、もし 現金や 切手 など 違法郵便物 で かつ 金目のものがあれば、すべて 個人的に、没収されます。つまり それらはぜんぶ、みつけた局員の臨時収入となります。
開封の仕方は巧妙です。 あとからどうみてもわかりません。 しかし、中にはうまくいかず、破れてしまったりするものも出てきます。その時、その封書類は 郵便局の ごみばこへ 配達されます。

これは うわさばなしではなく、郵便局員の 話です。
こんな常識の中で暮らすには、そうとうな神経の太さと、生きてりゃいいや というあきらめが ひつようです。

では、 雪深い 正直がなつかしい日本を しのびつつ。


最新の画像もっと見る