わたしは六百山

サイゴンでの365日を書き直す 

K-603 ベトナム便り 45

2006年04月05日 | 日本語教師
こちらk-603.(写真は 我が家への路 Cu Chi にて)
六百山は、北アルプス上高地にあります。
でも、ほとんどその名も所在も知られていない、無言の山です。
Googleで検索をかけると、そのウエブサイト数は750件たらずです。
たとえば
穂高岳 204,000 槍ヶ岳 334,000 富士山 6,610,000 北岳 661,000 蝶が岳 50,100 岩木山 395,000 鳥海山 434,000 筑波山 742,000 伊吹山 419,000 大山  10,700,000 阿蘇山 40,100  
と並べてみると、この山がどれほどひっそりとしているかがわかります。
六百山 の隣にある 霞沢岳 ですら、21,200 ありますし、 梓川を隔てた焼岳が166,600 ですから、六百山 750 というのは もうその存在価値はないようなものです。
標高は 2449mです。上高地の標高がだいたい1500mですから、1000mの壁(山)がそこにあるわけですが、だれも振り返りません。
2449mというのも、あと1m背伸びすれば、2450mになったのに、と思うと、これも残念でなりません。
でも、背伸びしすぎると、足の筋肉がつっぱってしまって、やがては山が崩れてしまいます。
それがわかっているから、六百山は100万年ぐらい前に背伸びをやめました。
k-603は、もちろんモーツァルトの作品番号ではありません。
モーツァルトのK-603も、これまたほとんど知られない小品だと聞きました。演奏されることもないようです。
いずれにしても、603というのは、たのしい呼称です。
ところで、このblogのメールアドレスは k-603@mail.goo.ne.jp です。
コメントで書くほどでもないことは、こちらにどうぞ。
(背伸びをしないで)

さて、きのうの授業で、Dさんが英語で書かれた日本語文法の解説書を持ってきて、教えてくれ と言ってきました。
D さんは、今度HCM市に新設される日本企業の、エリート社員です。(女性)
私が、英語はだめだ、と言っても、だめでも 教えてください というのです。
どんなことかと言うと、「~て、~て、~て・・・ というのと、~たり、~たり、~たり・・・。はどうして使い方がちがうんだ」というのです。

これを、初級の学習者に直接法で 教えるのですか???
だいたい、 この違いなんて考えてみたこともありませんから、すぐに答えられるわけがありません。
でも 応えなければ603の立場がありません。

そこで思いついたのが、英語でした。
たぶん、こんなんじゃないかと思って、
「~たり、~たり、~たり・・・は and 」「 ~て、~て、~て・・・は  then 」 
すると、Dさん「あっ、わかりました。ありがとうございました。」
わたしは、これでほんとうにいいのか今でも???です。
Dさん、すみません。
こんなのが、現場です。




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