わたしは六百山

サイゴンでの365日を書き直す 

ラダック Ⅱ

2005年10月20日 | 雑想
こちらk-603. ラダックのことをもう少し・・・。
(全て、「ラダック 懐かしい未来」 からの抜粋です)
------ラダックの人びとは、幸福感、生命力、精神性にあふれている。体つきはほとんどみな均整が取れていて、健康的である。痩せている人はまれで、肥満はさらに少ない。西洋の医者たちを困惑させるのだが、目立つほどの筋肉はないのに男性も女性もとても強靭である。------老人は死ぬその日まで活動している。ある朝、私が住んでいた家の八十二歳になるおじいさんが屋上から梯子段を下りてくるのが見えた。彼は生命力に満ちていて、私たちはお天気のことについて短い言葉を交わした。その日の午後三時、彼は息を引き取った。まるで眠るように、穏やかに座ったままであった。------もちろん病気にかかることはある。特に呼吸器系の感染症、消化器系の機能障害はわりあい一般的で、皮膚病や目の病気もそうである。もっと深刻なのは離乳期前後の乳幼児死亡率が高いことである。だが最初の危険な時期を過ぎると、健康のレベルは一般的に高い。
------伝統的に、ラダックでは人を攻撃することは、いかなるものでも極めてまれである。----口論さえもまれである。------双方の間に何らかの食い違いが生じると、すばやく第三者が調停者として割ってはいる。----五歳の子供が彼の友達二人の間の口論を、おさめたのを見たこともある。----第三者は知り合いのことが多いが、知らない人が仲裁に入っても、おせっかいだとは思われず、助けは歓迎される。------

こんな抜粋で、ラダックがどんな所なのか(だったのか)想像できますでしょうか。
行って見たい・・・?
う~ん、私はラダックに憧れているのとはちょっとちがいます。
私たちの心の中にも、ラダックがあると思っているのです。

この本はこのラダックに経済至上主義が流入し、工業製品が売られ、畑に農薬がまかれて行く現代の姿も、知らせています。

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