わたしは六百山

サイゴンでの365日を書き直す 

いなか クチ ベトナム便り 44-1

2006年04月02日 | 雑想
こちらk-603.(写真は クチの風景) 今日、いままで行きたいと思っていて行けなかった クチ へ行ってきました。 クチはベトナム戦争のときの 地下トンネルがあることで有名です。 ホーチミン市からは、毎日バスツアーが出ています。65,000ドンです。 私は、トンネルを見に行きたかったのではなく、クチが田舎だと聞いたのでいってみたかったのです。ですから、普通のバスで出かけました。往復8,000ドン . . . 本文を読む

ラダック ベトナム便り 43

2006年03月30日 | 雑想
こちらk-603.(写真は 物による幸せ) 昨日の記事で、ケアテイカーさんのコメントを紹介し、ラダックに関して著名な ヘレナ氏のことに、ちょっと触れました。 ケアテイカーさんは、わたしがベトナムにいることをご存じなくて、コメントをよせられたんだと、思います。 私は、このコメントによって10月21日の自分の記事を読み直し、(どうしても必然のような気がしますが)ヘレナ氏がラダックに入られた年と、ベトナ . . . 本文を読む

履歴書・汗 ベトナム便り 41

2006年03月28日 | 雑想
こちらK-603.(写真は、履歴書の父親欄) ベトナム人が就職時に履歴書を書くときには、本人の学歴・職歴とは別に、父親の軍歴を書かなければならないことになっているそうです。 この写真のように、市販の履歴書の用紙には、父親が1975年4月30日以前に南の兵士であったか、北の兵士であったかを記入する欄があるのです。 これを問題にする職種が、公務員以外にどんな種類なのか、私にはちょっとわかりかねます。 . . . 本文を読む

独立と自由 ベトナム便り 40

2006年03月27日 | 雑想
こちらk-603.(写真は、公文書に必ず記載されていることば) 税金の請求書・領収書・履歴書(ごく普通の市販されている履歴書用紙)・・・。 いわゆる、公文書にはかならず この写真のことばが、印刷されています。 すなわち、 独立・自由・幸福(2行目です) これは、1966年、米軍の空爆が激しさを増してきた中で、ホーチミンが国民に向かってラジオで呼びかけた次の言葉から取られました。 「独立と自由ほど尊 . . . 本文を読む

魚 ベトナム便り 37

2006年03月23日 | 雑想
こちらK-603.(写真は 秋刀魚。アラも売っているのがおもしろい) 路上市場でさんまを見つけました。大きさは30cmぐらい。まるまる太ったというのではありませんが、懐かしさを感じました。値段は180円/kg。 隣の店ではカツオを売っていました。 200円/kg。 第一に、源を中国大陸にもつ、南にメコン、北にホンという大河川があるベトナムでは、わざわざ危険な海まで出かける必要もないということで . . . 本文を読む

お彼岸によせて ベトナム便り 36

2006年03月22日 | 雑想
こちらk-603.(写真は 死者を送る) 日本はお彼岸だったなあ、と思い出しました。 季節のうつろいが緩慢なホーチミン市では、年中行事というものがそんなに多くないように見えます。 街を歩いていて、とあるお寺の門の外に棺が置いてあるのを目にしました。 写真を見ると、亡くなったのは30そこそこの男の人です。 いつか、受付のQさんがこんなことを言っていました。 「ベトナムでは家の外で死んだときは、家 . . . 本文を読む

ベトナム便り8

2006年02月05日 | 雑想
こちらk-603. テトは、2/3にほぼ解消しました。 解消と言うことばは、おかしいでしょうが、私にとってはこれがもっともふさわしい表現です。 いつものように、「なんとか生活できる条件」が整ったということですから。 でも、まだ閉まっている店があります。例の昼飯やと、ときどき利用するブンボー・フエ(フエ流の米ウドン)の店です。 昼飯やはとても変わっていて、この店の中には未来小説が眠っています。一組の . . . 本文を読む

テト5 (テト3日目)

2006年01月31日 | 雑想
こちらk-603. テト4 で紹介しなおした鉦と太鼓の鳴り物の正体がわかりました。 テト2日目(昨日)になると、みんなさっぱりした服を着て、とくに子供は初めて通す服を着て、女性は裾にきれいな花の刺繍がついた一張羅のアオザイを着て、親戚のうちなどを訪問します。これが、みんなバイクで行くのですから、いつもと違う服であることは、この方面に無頓着な私にもはっきり分かります。 さて、夜があけると同時に、あの . . . 本文を読む

テト4 つづき(元旦午後)

2006年01月29日 | 雑想
こちらk-603. 朝の静けさも、11時ごろになると街中がせわしなくなってきます。どんな様子かと外国人ツーリスト(バックパッカー)が集まる デタム通りから、タイビン市場(ベンタン市場の1/20ぐらいの大きさで、利用者は地元の人)方へ歩いていってみました。レストランは閉めている店が3割ほどで、あとは書入れ時と心得て開いています。店先にはヨーロッパ系の顔が見世物のように連ねられてビールをテーブルに並べ . . . 本文を読む

テト1

2006年01月08日 | 雑想
こちらK-603。 HCMは 2006年の新年を迎えたと同時に、乾季に入りました。気温32~35℃、湿度 40~50%という毎日が続いています。しかし 市民の生活は何事もなく過ぎています。つまり、やがて来るテトに向かって心を膨らませているのです。 クリスマス辺りから、日本語学校の学生の出席率はさがり始め、いまは クラスの出席者が一人きりという日もまれではありません。 この時期、HCMに住む 多くの . . . 本文を読む

新しい年

2006年01月01日 | 雑想
こちらk-603 デタム通りの夕べ 大晦日 車が止められると まず飛び出したのは、こどもたちだ スキップをする  輪になって回る 倒れて笑う  転がって笑う 風船やが 目にもとまらぬ速さで ふくらませ 太い糸に縛り付けていく 風船のアーチが店の入り口を囲う 公安もそれを見上げる 道路にビーチパラソルが立つ ボンベが運ばれ コンロに火がつく 肉が焼かれる  煙が上がる 串焼き 一本3000ドン . . . 本文を読む

異常気象

2005年12月25日 | 雑想
こちら K-603. 今年のベトナムには乾季がありません。 例年なら、新年を迎えるこの時期は雨がほとんど降らないのですが、今年は毎日一時間ほどのスコールがあります。昨日などは、夜間3時間ぐらい降っていました。 昨日ははじめて 学校が臨時休校(クリスマスで学生が来ないと判断した)だったので。8ドルのメコンツアー に行って来ました。いろいろ報告もあるのですが、わたしのパソコンが休眠状態に入ってしまい、 . . . 本文を読む

蚊・蟻の襲撃 ベトナム便り 6

2005年12月18日 | 雑想
現在のわたしの状況を短くたとえれば、戦争体験も、さしたる冒険談も持ち合わせない壮年の男が、疑似体験を求めて、志願兵となってあえて過酷な環境のもとに身をさらしてみた、とでもいいましょうか。 しかし、志願したわりには意気地がないようで、現実の前に、たじたじです。 まず、自然環境。暑さがあります。それでも、今は乾期なので過ごしやすいと現地の人々は言います。おまえの体調が悪いのは、日本はいま冬になったとこ . . . 本文を読む

さだまらないベクトル ベトナム便り 1

2005年11月14日 | 雑想
こちらk-603.  ホーチミンでうまいもの。 焼きトマトと山羊の肉(乳房の肉)。日本でもトマトを輪切りにして、網で焼いて食べてご覧なさい(炭火がいい)。山羊の肉はちょっと手に入らないですね。 さて、ちょっと小難しい話。 ホーチミンの最初の感想を一言で言えと言ったら、 『ベクトルが定まらない街』 でしょうか。 小さなかたまりのエネルギーが勝手気ままに暴れているのです。 レストランで、注文の品が出て . . . 本文を読む