本の感想

本の感想など

東日本のヒトのための奈良市観光案内②

2024-08-11 11:19:23 | 日記

東日本のヒトのための奈良市観光案内②

 東大寺の大仏は名物だからまさかここを外すわけにはいかないだろう。これが三代目で今の大仏様は江戸時代の作である。天平の像は絵図面が残っているがもう少し大きくて、かついかにも仏さまというお顔であった。今のお顔は役者さんをモデルにしたという話で仏さま臭さがかなり薄まっている。

この像の鋳造もそうだけど、この建物の建築の技術もものすごいものがある。よく算盤だけでこの計算ができたものである。天平のころは算盤もあったかどう疑わしいのにこの建物よりも大きな建物であったという。おそらく城を作る技術者が失業するのを防ぐための公共工事であったのだろう。同じく公共工事であったと考えられる日光東照宮の技術者は工事の終わった後、江戸の銭湯の建設に携わったとか聞いたことがあるが、大仏殿工事の方はどうなさったのだろう。

大仏には美的な価値はないから、一瞥するだけでいい。その後ろにある二月堂三月堂と戒壇院に奈良時代の美術品が残っている。二月堂はお水取りの舞台で有名で入場料が要らないから是非一周していただきたい。京都清水寺の回廊もそうだが程よく高いところから市内が一望できる。インドネシアのボロブドゥール遺跡もそうだが程よく高いところに登るのは仏教では何らかの意味があるのかもしれない。お水取りは拝火教の儀式ではないかと思うがどうだろう。当時の奈良は国際都市であった。中央アジアの石油や天然ガスが湧いてそれに火がつくことに神秘を見た人々が火を拝むのは普通の成り行きだろう。その人々が奈良にやってきて故郷を懐かしんで、その儀式を執り行ったと考えている。

昔はこのあたり夜になると、今はどうかわからないがモモンガが木の間を飛び回っていた。赤い目をしたのが滑空する。動物園に行ってもモモンガの滑空はなかなか見れないと思うから夜がお勧めである。しかもいのししのような動物に遭遇しない。シカもねぐらに帰るから夜はあんまり遭遇しない。



コメントを投稿