◇juri+cari◇

ネットで調べて、近所の本屋さんで買おう!!

リサ・ハニガン『Sea Sew』

2009-03-01 00:49:34 | 音楽
アイルランド出身の女優であり歌手であるリサ・ハニガン

そのデビューアルバムである『Sea Sew』


形式的なジャンル分けをすると

たぶん、フォーク、カントリーあたりになるの・・かな?


少しかすれた声で、詩情あふれる歌詞をしっとりと歌い上げる、

とても聞きやすい本作。


ドラマチックな展開にはかけるものの

聴き手を飽きさせず、

無理やりな盛り上げがないので

繰り返し、シチュエーションを選ばずに

ずっと聞いていられるアルバムです。


アイルランドというと

エンヤ、ケルティック・ウーマンなど

ありがちなアイリッシュ・ミュージックを

想起するかもしれませんが

ステロ・タイプとは無縁であることもうれしいです。


個人的なベストは

力強さと優しさが織り交ざり

初めて聞くのにどこか懐かしい

『Sea Song』

There's one girl I like
She's a smile on a Monday
And she'll fight to stay so
And she's like the sun on the weekend

And though she is like the sea
And she's right to be so
I like that she sails with me


という情景の美しさもあることながら

硬軟をうまく使い分ける歌声がクセになります


生まれたての新人であるリサ・ハニガン

これからどのような進化をするのか

正直、ジョイスやユタ・ヒップのように

ものすごく鮮烈なデビューをして

パッと引退しちゃう雰囲気も感じるのですが


とりあえず今後どんな進化をするのか

楽しみに待ちたいなぁと思います

人より話題を先取りしたい方には強くおススメです☆☆


なお、このリサ・ハニガン、美人です☆

石黒謙吾さん『エア新書』

2009-03-01 00:01:33 | 読書
本書は、編集者である著者が

著名人が新書を出版したら、

どんなタイトルで、どんな内容になるのか

架空の新書を想像し楽しむ

―エア新書―という遊びを実際にやってみて

その結果考え出された架空の新書を紹介する著作です。


たとえば

小倉優子さん『バカのふり―ダマして油断させる勝利の方程式』

横峰さくらさん『親離れしたいときに読む本―ウザイ父にトホホなあなたへ』

江原啓之さん『霊感大国ニッポン―オーラと不安感の泉』

などなど


最初、笑うための本だと思って読み始めたため

たしかに、ユーモアは感じるものの

おもしろいとは感じず、

一瞬読むのをやめようかと思いました


上述の例に加えて、

DAIGOさんとか羞恥心とか

モーニング娘。とか題材があまりに卑近

あまりにどうでもよすぎると感じたのです。


ただ、前書きをキチンと読み

筆者が、新書ブームはとっくに限界に来ていると認識したうえで

本作が、著者の高度な<一人遊び>の成果と

そこにいかされた、編集者ならではのものの見方を紹介するもの

―とわかると、考えは一変。


考えてみれば、私も似たような一人遊びをしているし、

めったに見れない人さまの一人遊びの成果を垣間見れる☆

そう考えると、気軽に楽しむことができました

(←でも、笑えはしなかった)


本書は、これだけを読むだけでも十分におもしろいでしょうが

著者も述べている通り、

やはり、こういうのは自分で作ってこそのものなので

ぜひ本書を参考に、自分ならではのエア新書や

一人遊びを考えてみてください


なお、冒頭で紹介される新書の分類表は

これだけでも一読の価値あり!!!


割と幅広くチェックしている方でも

聞いたこともないような新書があったり、

なによりもコンパクトながら正鵠をついた分類に感服です☆