北モシリ島の暮らし

北モシリ島(北海道)民の暮らし

U2 18VIDEOS

2006-12-02 14:40:21 | ロック
遂にU2のDVDが30日に到着したのだ。
でも残念だったのがファーストアルバム「ボーイ」
セカンドアルバム「アイリッシュ・オクトーバー」
からは1曲も入っていなかったのだ。
「グロリア」とか見たかったのに。
のでこのDVDはサードアルバム「WAR」からの「ニュー・イヤーズ・ディ」
からとなるのであった。
ま、わしも実は「プライド」とか見るのは初めてだったので、
それと懐かしいクリップを見れて満足じゃった。
最近の知らない曲は全てパス(笑)
でも最後のグリーン・ディとのセッション「ザ・セインツ・アー・カミング」は格好良かったぜ。

わしは「ニュー・イヤーズ・デイ」のクリップ1本を2500円で買って、これから好きな時に一生見れると、これだけで満足なのだ。
という事でわしは「ニュー・イヤーズ・ディ」のみのレビューしか書かない。
このクリップが一番最高であるからだ。もちろん曲としても。
この曲は1982年アルバム「WAR」に先駆けて発売されたシングル曲で、撮影も1982年スウェーデンで行われたとなっている。
「WAR」は1983年発売。
1976年アイルランドの首都ダブリンで結成された4人組の彼らは
この曲で有名なロックバンドとなるのであった。
リード・ヴォーカルのボノは今や知らない人が少ないほどである。
先月、安倍総理と会見してたのはビックリであったが。

さて「WAR」のアルバムのプロデューサー、スティーブ・リリーホワイトは当時、売れっ子敏腕プロデューサーの一人で、彼の音に対するこだわりとU2の持ってる才能が見事にマッチングされていた。特に何かが破壊されたかのようなギタリスト、エッジのカッティング。大砲の発射音のようなブーストのかかったベース。銃の発射音のようなスネア・ドラムの音など、かなり特徴的なアレンジとサウンドミキシングバランスが絶妙である。

「ニュー・イヤーズ・ディ」はボノが
1981年に起きたポーランドのグダニスク造船所で起きた労働運動「連帯」のワレサ委員長が逮捕され、国内全土に戒厳令が敷かれた事を歌っている。
この事を念頭にビデオクリップを見てもらいたい。

本題のビデオクリップの説明に入ろう。
冒頭、曲のイントロのピアノ演奏と同時に雪にびっしり覆われた山林の映像から始まる。
そして馬に騎乗したU2のメンバー4人が現われる。
まるで防寒服を身に付けたパルチザンのようであるが、
彼らの背中にはそれぞれ白旗が掲げられており、
(白旗はU2の主張する非戦・非暴力の象徴として使っている)
おのおのが銃ではなくギター、ベース、スネアを背負っている。
これがまるで黒澤映画のようにメチャ格好いい!

ボノの甲高いヴォーカルが始まると
場面は変わり、深い雪原での演奏風景になる。
しかし、マイクも持たず、ギターにはコードもつながっておらず、ドラムセットも組まれてはいない。
それもドラマーのラリーはスネアドラムをかかえ、スティック1本で叩いているだけだ。
一見すると間の抜けた映像に見えるが、それが却って効果的なような気がするのはわしだけか?
また各メンバーが擬似とはいえ、懸命に演奏している姿と
極寒の地での吐く白い息が臨場感を途切れさせない。

途中、エッジの独特のギターカッティングが始まると、
映像にはモノクロの大砲の発射シーンが挿入される。

その後何度も戦闘シーンが挿入されるのであるが、
映っている戦車は間違いなくソ連製のT34型であり、
ソ連の介入の恐さを表現しているにならない。

夜での演奏シーンと
馬で去っていく彼らの後姿で4分26秒の映像は終る。
ちなみにオリジナル曲は5分35秒であり、ビデオクリップ用にアレンジされたのであろう。わしはオリジナルのようにフェードアウトしてほしかったが、贅沢と言うものか。
何度見ても飽きない映像。
やはりメーッセージ性の高い曲に見事にマッチングした個性的な映像だからであろうか?

以上、このレビューは参考になったであろうか?
U2のコアで初期だけのファンにはわかっていただけるであろう。

「サンディ・ブラッディ・サンディ」はEU限定シングルカットのため
アメリカでの有名なライブクリップが挿入されている。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。