杜の街・ハーブハウス便り

ハーブやアロマに囲まれて
~日々の生活を楽しんでいます~

ナニカアル

2010-07-21 11:42:52 | 日々の暮らし

桐野夏生氏の「ナニカアル」を読み終えた。

最近、夜暑くて寝苦しいので毎晩、午前2時ごろまで、読書をして寝る習慣がついて、
身体がぼろぼろ・・・・・・。

というのは、それでも朝は5時半までにはおきてクリアの散歩に行き、
ガーデンのハーブにお水をあげて、(ホースのたわない所はバケツでも水も運び)
体調の悪い主人は超短気でイライラとねちねち、いたるところで文句を云う。
私はというと、それに対抗して文句を云われないように掃除、お料理を手を抜かず(?)にこなす.。

よーするに・・・くたくたなのだ。

ブログにいつも書いているように、その間には思いっきり遊び歩いている私もいるし・・・・・

「ナニカアル」は「放浪記」の作者、林芙美子氏の秘密の恋の暴露というか、そんな内容なのだが、戦時中の日本の軍隊の<防諜>についてなど(スパイ容疑)も見てきたように描かれているので、驚いた。ありそうな話だし桐野夏生氏、恐るべし。

林芙美子氏の「放浪記」は大学時代に読んだ。
当時、芙美子の足跡を尋ねて、尾道にも行った。
私の卒論は、近代文学専攻だった。ので
友人に林芙美子氏を卒論に選んだ方がいて、いろいろ話した事を覚えている。
(ちなみに私の卒論は高村光太郎氏の「智恵子抄」研究)

なので、
本を読み始めてすぐは、行間に私自身の大学時代のことを思い出したり、なかなか集中できなかったが、いつの間にか、自分が芙美子になったつもりで感情移入しながら毎晩涙をこぼしながら読んでいた。
小説の中で芙美子の愛人を愛したリ、見たこともない南方の風景を想像できた。

おもしろかった。

賛否両論、いろいろなレビューも目にするし、
私自身も、この内容については、賛否両論持ってはいるが
ちょっと「ナニカアル」小説だった事も確か・・・・だし。
でも、今の自分にたいするやりきれなさをちょっと助けてもらった感もあり、で感謝です。

また面白い本を読んだらブログで紹介しますね。
ありがとうございました。


 


 



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