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壁の中で発生する火災、長期低温着火に注意 長野で今月2件

2008年09月30日 | ◆被災地で起こりそうな事故
壁の中で発生する火災、長期低温着火に注意 長野で今月2件

9月30日(火)


 長野市内で7日と9日にラーメン店の調理場壁などを焼いた火災は、ガスこんろの熱が長期間にわたり近くの壁内部の木材を炭化させ発火につながった「長期低温着火」が原因だったことが、長野市消防局の調査で分かった。市消防局予防課は「一般家庭でも起こり得る」と注意を呼び掛けている。

 7日は高田のラーメン店で午後1時ごろ、9日は若宮のラーメン店で午後零時半ごろ出火。いずれも調理場の壁から煙が出ているのを店員らが見つけ、119番通報した。けが人などはなかった。

 市消防局予防課によると、2店とも調理場の壁の表面はステンレスで覆ってあったが、ステンレスと内側の不燃材を固定する木材が炭化し、熱を発したらしい=図。壁の近くにはスープ作りで長時間点火することが多いこんろがあり、その熱で木材が熱せられ炭化したという。

 高田のラーメン店の男性店主(21)は「何か焦げ臭いにおいがすると思っていたら、煙が出始めていた。こんろと壁の距離を十分取り、低温着火には備えていた。壁の中の構造まで把握していなかった」と話した。

 低温着火が原因の火災は、2007年でみると、長野市消防局管内で1件、松本広域消防局管内で4件、飯田広域消防本部管内で2件発生。こんろ近くのほか、ふろがま周辺、まきストーブの煙突と接する部分などで壁内部の木材が知らないうちに熱によって炭化し発火した例があった。

 消防庁消防研究センター(東京都)によると、材木に火が着くのは450度前後の温度が必要だが、炭化は100-150度程度で始まる。

 長野市消防局予防課の込山忠憲課長補佐は「炭化した角材が再び熱せられると、数時間後に燃え始める場合もある」と指摘。燃えている物がないのに煙のにおいを感じた場合は壁内部の木材が炭化している恐れがあり、こんろや煙突などの熱源と壁の間に、十分な距離を取ったり熱を遮断する対策が取られているか点検すべきだとしている。




信濃毎日新聞[信毎web] 壁の中で発生する火災、長期低温着火に注意 長野で今月2件

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