仙台市 宮城県沖地震の発生確率
宮城県沖地震の発生間隔 政府の地震調査研究推進本部の調査によると、宮城県沖地震は1793年以降現在までの200年間余りに6回発生し、その活動期間は26.3年から42.4年、平均活動期間は37.1年となっていることが分かっています。
●宮城県沖地震の発生年月日等(表1)
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地震発生年月日 |
前回の地震からの経過年数 |
地震の規模 |
備 考 |
1793年 2月17日 |
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M8.2程度 |
連動の場合 |
1835年 7月20日 |
42.4年 |
M7.3程度 |
単独の場合 |
1861年10月21日 |
26.3年 |
M7.4程度 |
単独の場合 |
1897年2月20日 |
35.3年 |
M7.4 |
単独の場合 |
1936年11月3日 |
39.7年 |
M7.4 |
単独の場合 |
1978年6月12日 |
41.6年 |
M7.4 |
単独の場合 |
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過去6回の平均37.1年 |
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(地震調査研究推進本部H.12.11.27、H.13.3.14訂 正、H.15.11.12変更) |
次の宮城県沖地震が発生する確率 (1) 公表されている宮城県沖地震の発生確率 過去6回の地震発生間隔のばらつきを考えにいれて、次の宮城県沖地震の発生確率を政府の地震調査研究推進本部が計算し、2000年(平成12年)11月以降、公表しています。 今回、平成22年1月12日付で2010年(平成22年)1月1日を評価時点(基準)とした発生確率が公表されました。2010年(平成22年)1月1 日から10年以内に発生する確率は、70%程度、20年以内には90%程度以上、30年以内には99%となっています。
●今回(平成22年1月12日)公表された発生確率 (表2) |
評価時点(基準) |
10年以内 |
20年以内 |
30年以内 |
経過率 |
2010年(平成22年)1月1日 |
70%程度 |
90%程度以上 |
99% |
0.85 |
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(地震後経過率:前回の地震発生以降経過した時間の平均活動間隔に対 する割合) |
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●これまでに公表されている発生確率(表3) |
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評価時点(基準) |
10年以内 |
20年以内 |
30年以内 |
経過率 |
2001年(平成13年)1月1日 (平成12年11月27日公表) |
26% |
81% |
98% |
約60% |
2003年(平成15年)6月1日 (平成15年6月11日公表) |
39% |
88% |
99% |
約67% |
2005年(平成17年)1月1日 (平成17年1月12日公表) |
50%程度 |
90%程度 |
99% |
0.72 |
2006年(平成18年)1月1日 (平成18年1月11日公表) |
50%程度 |
90%程度 |
99% |
0.74 |
2007年(平成19年)1月1日 (平成19年1月10日公表) |
60%程度 |
90%程度 |
99% |
0.77 |
2008年(平成20年)1月1日 (平成20年1月11日公表) |
60%程度 |
90%程度以上 |
99% |
0.80 |
2009年(平成21年)1月1日 (平成21年1月12日公表) |
70%程度 |
90%程度以上 |
99% |
0.82 |
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発生確率の解説
●今回(平成22年1月12日)公表された発生確率
( (2) 発生確率の解説 1. 評価時点(基準)が後になればなるほど発生確率が高くなる。 表2と表3で、評価時点毎の10年以内の発生確率を比べてみると、評価時点が後になればなるほど、発生確率が高くなっているのが分かります。これは、前回の宮城県沖地震が発生した時から、地震が発生しないまま年数が経過していけばいくほど、次の宮城県沖地震の発生確率が高くなっていくためです。 このため、「何時を評価時点(基準)とした発生確率か」が、重要になります。 2. いつ頃までに、次の宮城県沖地震が発生すると考えられているのか。 過去6回の宮城県沖地震の発生間隔は、最も短い間隔は26.3年、最も長い間隔は42.4年、平均は37.1年で、前回の宮城県沖地震から計算すると、26年後は2004年(平成16年)、42年後は2020年(平成32年)、37年後は2015年(平成27年)となり、既に最も短い発生間隔の26.3年は経過しており、いつ発生してもおかしくない状態になっています。 なお、「2020年(平成32年)までに、次の宮城県沖地震が発生している可能性が非常に高いと考えられる。」との評価もされています。
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宮城県沖地震とは「別物」 専門家指摘、警戒必要 2011.3.10 00:25
今回の地震の発生源となった宮城県三陸沖周辺には、太平洋プレート(岩板)の境界となる日本海溝がある。 ここを震源とした大地震は「宮城県沖地震」と呼ばれ、過去に約25~40年周期で繰り返し発生してきた。最近では昭和53年に多数の死傷者を出したマグニチュード(M)7・4の大地震が起きている。
宮城県沖地震は、政府の地震調査委員会が「今後30年以内に99%の確率で起きる」と想定している。今回発生した地震との関連が気になるが、専門家は“別物”と判断している。 地震調査委員会委員長の阿部勝征・東大名誉教授は「プレート境界という点では共通しているが、想定されている震源よりも約100キロ東に離れている」と指摘。
また、東大地震研究所の纐(こう)纈(けつ)一起教授は「宮城県沖地震の想定はM7・5だが、今回の地震のエネルギーはその半分で、それほど大きくない」と話す。
宮城県沖地震への警戒は引き続き必要だといい、阿部委員長は「今回の地震で地下の力のかかり方が変わるため、宮城県沖地震発生への影響を計算する必要がある」と話した。一方、今回の震源周辺では、2月にM5級の地震が4回発生しており、今回の地震の予兆ではなかったかとの声もある。 阿部委員長は「2月の活動に続く、まとまった地震活動とみられる」と分析。気象庁は「2月の地震は、今回の地震の前兆ではないとみられるが、関連を調べる」としている。
【宮城震度5弱】宮城県沖地震とは「別物」 専門家指摘、警戒必要+(1/2ページ) - MSN産経ニュース