キダチアロエ
アロエ 野外で注意すべきもの
生薬
日本薬局方に基原植物として収載されているアロエはアロエフェロックス (A. ferox)(ケープアロエともいう)、およびこれとアロエアフリカーナ (A. africana) 又はアロエスピカータ (A. spicata) との雑種とされている。これらの葉の汁を乾燥させたものが日本薬局方でいう「アロエ」である。これを内服すると健胃、便秘に効果がある。
キダチアロエは、昔から俗に「医者いらず」といわれているもの。葉肉の内服で健胃、便秘に効果がある。
外用で傷や火傷に用いられる場合もあるが、逆に悪化させる事も有り、使用を控えるのが望ましい。なお、キダチアロエ以外の、観葉植物として出回っているほとんどのアロエには薬効となる成分は含まれていないので、誤った使用をすべきではない。
アロエ - Wikipedia
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キダチアロエを使った「健康食品」-下剤成分を中心に-
目的
キダチアロエを使った「健康食品」17銘柄について、バルバロインの量、衛生面、表示などを中心にテストを行い、これらを利用した際にキダチアロエに含まれる下剤成分であるバルバロインを多量に摂ってしまう可能性がないかを調べた。
結果
バルバロイン量は銘柄ごとの差が非常に大きいが、1日当たりで摂取する量は錠剤より飲料の方が多い傾向にあり、下剤成分としての生理作用を及ぼす可能性があると思われた
微生物面で特に問題となる銘柄はなかったが、開封後の保存には注意が必要
光過敏症の原因となるフェオホルバイドの量が特に問題となる銘柄はなかったが、保存時は高温多湿なところを避けた方がよい
キダチアロエ粉末量の表示のある銘柄は多いが、その中に含まれるキダチアロエ特有の成分の濃度は銘柄により差が大きく、粉末量の表示はキダチアロエの成分含量の目安にはならない
お腹が緩くなる可能性があることへの注意は、3分の1の銘柄でみられなかった
無農薬をうたう銘柄が約半数あったが、これらの表示は商品に対する誤ったイメージを与えかねない
消費者へのアドバイス
キダチアロエを使った食品には下剤成分のバルバロインが含まれているので、利用する際には少量から試して様子をみるように
キダチアロエ粉末量の表示はその中の成分量の目安とはならない
開封後は高温多湿なところを避けるなど保存には十分気をつけよう
業界への要望
食品についての注意表示をわかりやすく記載してほしい
商品の名称は業界で統一してほしい
「無農薬」等の表示を改善してほしい
行政への要望
キダチアロエを使った「健康食品」には、お腹が緩くなる可能性を注意喚起する表示をさせるとともに1日の摂取目安量についてもバルバロイン量を考慮して十分な安全率を見込んで設定されるよう指導をしてほしい
消費者の誤認を招きかねない食品表示に対し、より一層の指導を
キダチアロエを使った「健康食品」-下剤成分を中心に-報道発表資料国民生活センター
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