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防災関連・物品・正しい情報など個人で追求している防災ブログです。備え は自分の為ではなく身近な弱者様用と考えましょう。

あのとき始まったもの――「心のケア」<上>仮設でマイク向けた記者は自衛隊の臨床心理士になった

2008年01月11日 | ◆特別の配慮を要する方々
あのとき始まったもの――「心のケア」<上>仮設でマイク向けた記者は自衛隊の臨床心理士になった
 山下吏良(りら)(35)は、昨年12月末、広島県江田島市の海上自衛隊幹部候補生学校を卒業した。2か月の訓練期間中、臨床心理士である山下に、上官や同僚がよく話し掛けてきた。何年も前に大災害現場で遺体収容に携わった体験を語り、「今でも涙が出る」「寒気がする」と。ひそめるような声の調子が、弱音を許されず、何年も抑え込んできただろうことを思わせた。

 自衛隊が臨床心理士の採用を始めたのは2004年。山下を含め9人が隊員らのカウンセリングに当たる。ひたすら強くあることを求められてきた組織が今、隊員の「心のケア」に目を向ける。「以前なら考えられなかったこと」と、防衛省の担当者がいう。

 日本人の「心」を取り巻く環境が、1995年1月17日の阪神大震災を機に一変した。山下はその震災を、テレビ局記者として体験している。


 発生当初、神戸大学病院の呼びかけで全国から精神科医が駆け付けた。目的は慢性の精神疾患患者への支援で、一般被災者に起こる事態は想定していなかった。



幹部候補生学校卒業後、山下さんは海上幕僚監部所属となり、自殺した隊員の家族、同僚のケアに当たる(広島県江田島市で)=前田尚紀撮影 突然泣き出す人や余震に震えが止まらぬ人、不眠の人。医師らは、避難所の異変に驚いた。邦訳された数少ない専門書を奪い合うように読み、PTSD(心的外傷後ストレス障害)について学ぶと、まさに目の前で起こっていることが、それだった。

 「PTSDについて詳しく知る精神科医はほとんどいなかった」。04年にできたPTSDの研究機関「兵庫県こころのケアセンター」副センター長、加藤寛(49)が打ち明ける。

 ましてや一般の人が知るわけはない。

 「何をする人たち」と、兵庫県臨床心理士会理事の高橋哲(56)らは避難所でよく質問された。カウンセリングだと説明し、話を聞こうとすると、「病気扱いするな」と煙たがられた。

 だが、そんな空気は、急速に変わる。

 おびただしい量の震災報道の中で、新聞やテレビはPTSDの事例を詳しく紹介した。「心のケア」というやわらかな言葉とともに、心の傷と癒やしへの関心が一気に高まった。

 震災の年、文部省(現文部科学省)は子どもの心に目を配る学校カウンセラーを全国の小・中・高校に配置し始めた。

 大きな事件事故や災害の際、自治体が臨床心理士会などに心のケアの専門家の派遣を要請することは、いわば定石となった。緊急時に学校に派遣できる精神科医や臨床心理士、保健師らの「こころの緊急支援チーム」を持つ自治体もある。

 震災から10年近く後の04年10月、高橋は中越地震の被災地に駆け付けた。「よく来てくれた」と被災者に歓迎された。あの震災の影響の大きさを、つくづく感じずにはいられなかった。

 テレビ局記者時代の山下の、痛恨の思い出。96年1月、震災1年の企画取材をしていた。神戸市内の仮設住宅で被災者にマイクを向けた。「あなたの夢や希望を教えて下さい」

 「あるわけないやろ」。震災で妻を失った男性は、涙をうかべた。大きな喪失を体験した人に相対する覚悟も準備も、まるでなかったことを悔いた。

 00年10月、別の局のキャスターとして、鳥取県西部地震を取材した。避難所で、今度はカメラを回さず、ぽつんと独りでいる高齢女性の隣に座った。

 女性は、余震が怖く涙が止まらないことや、いつ家に帰れるかわからない不安を話し、「聞いてもらってホッとした。ありがとう」と、笑みをうかべた。

 「人を癒やす仕事がしたい」。山下がテレビ局を辞めて臨床心理士になるために大学院に入学したのはその3年後。自衛隊を選んだのは、被災地のために黙々と汗を流していた隊員らの姿を思い出したから。

 「自衛隊を泣きたいときに泣ける組織にしたい」と思う。

 震災後に設置が始まった臨床心理士養成の大学院課程は、今146校。臨床心理士は震災前の4倍の約1万6000人に達する。精神科医や臨床心理士、保健師ら250人で02年に設立した「日本トラウマティック・ストレス学会」の会員は1200人になった。「心のケアバブルのよう」。震災前からPTSDに目を向けてきたある医師は、激変ぶりをそう言い表した。

 心の傷に対処しようと策を重ねてきた13年。それは、私たちの心が何と寄る辺のないものかと知る道のりでもあった。

 (敬称略)


 見回せば、震災を機に生まれ、あるいは大きく変容したものがいくつもある。あの地震はどんな時代に起き、何を変えたのか。

(2008年01月11日 読売新聞)

あのとき始まったもの――「心のケア」<上> 阪神大震災13年 特集 関西発 YOMIURI ONLINE(読売新聞)

ぜんそくの子ども、10年間で倍増

2008年01月10日 | ◆特別の配慮を要する方々
ぜんそくの子ども、10年間で倍増


 ぜんそくを持つ小中高生の割合が今年度に過去最多を更新したことが12月13日、文部科学省の学校保健統計調査(速報値)から分かった。割合はここ10年間でいずれの学校でも倍増している。

 調査は、2007年4月1日から6月30日にかけて、幼稚園から高校までの7,755校を抽出し、332万2,683人を対象に実施。
 結果によると、ぜんそくの子どもの割合は、幼稚園で2.23%、小学校で3.91%、中学校で3.08%、高校で1.80%を示し、小・中・高でそれぞれ過去最多を更新した。97年度の調査時点で、幼稚園0.94%、小学校1.69%、中学校1.42%、高校0.94%だったことと比べると、各種別の割合はこの10年間でほぼ倍増している。

 この傾向について、「石川県喘息友の会(わかば会)」で顧問を務める医師の清水巍(たかし)さんは、「清潔志向が強まって、乳児期に細菌やウイルスなどと闘う免疫機構が発達せず、ダニなどに反応しやすいアレルギー体質の子どもが増えていることが主な原因」と説明。これに加え、冷暖房設備の普及により住宅が密閉され、ダニやカビが増加していることや、室内ペットが増えたこと、さらには食べ物の欧米化などを挙げ、「身の回りにアレルギー反応を起こすものが増加したことも要因」と指摘している。


ぜんそくの子ども、10年間で倍増-医療・介護情報CBニュース-

高血圧の薬<下> 多量より多種類 併用療法で作用高まる

2008年01月10日 | ◆特別の配慮を要する方々
高血圧の薬<下> 多量より多種類 併用療法で作用高まる
2007年12月21日

 「今回から降圧薬、もう一種類、増やしてみましょうか」。愛知県内の男性(63)は、かかりつけ医の言葉に耳を疑った。糖尿病も患う男性は既に五種類の薬を毎日服用している。血圧が目標値まで下がっていない以上、仕方がないとはいえ、また薬が増えることにげんなりした。

 薬が増えることに抵抗を感じる人は多い。「病状が悪化したように感じる」「副作用が心配」。その理由はさまざまだ。

 服薬コンプライアンス(薬を規則正しく服用すること)をよくする上でも、薬剤数は少ないに越したことはないが、一方で血圧を下げるのに複数の薬を併用することが欠かせないのも事実だ。

 心血管疾患の発症率を検討した「HOT」と呼ばれる試験では、拡張期血圧を90まで下げた患者の63%、85まで下げた患者の68%、80まで下げた患者の74%が、薬を併用していた。

 男性のように糖尿病を併せ持つ患者の場合、心血管疾患のリスクが高いため、治療ガイドラインでも降圧目標値は収縮期血圧130、拡張期血圧80と低く設定することを求めている。

 全国保険団体連合会(保団連)が二〇〇二年一月に行った調査では、降圧目標が140/90未満に設定されている人の達成率が36・2%の一方、130/85の人では15・5%と、目標値が厳しいほど達成率が悪い。実はこの調査に参加した患者の六割以上は一種類の降圧薬しか処方されておらず、「単剤でコントロールが困難な場合、併用療法は不可欠」(横浜相鉄ビル内科医院・森壽生院長)なのだ。

 名古屋市立大の木村玄次郎教授も「実際、一種類の薬の量を増やすより、複数を併用する方が降圧作用が増強される。副作用を心配する人もいるが、少量併用にすることで副作用も抑えられる」と語る。また、近年よく利用されるようになったアンジオテンシン2(ローマ数字の2)受容体拮抗(きっこう)薬(ARB)は薬価が高く、経済的な負担の面からも量を増やすのでなく、ほかの薬との併用が勧められているという。

 併用療法が血圧を管理する上で欠かせなくなっている中、始めから二種類の薬を配合してある合剤も昨年末、国内で初めて登場した。「今後、さらに登場する予定」と朝日生命成人病研究所付属丸の内病院内科の芦田映直部長。

 同院に通院する患者の調査では、薬をよく飲み忘れる人の平均血圧が153/95なのに対し、ちゃんと飲んでいる人では144/89と、効果に差が出ている。服薬コンプライアンスをよくするためには、こうした合剤の意義は大きい。

 ただし、どんなにいい薬が開発され、飲み忘れ防止が徹底されたとしても、生活習慣が改善されていなければ意味がない。「薬を飲み始めても、併せて継続的な生活習慣の改善は必要。食塩摂取の抑制、減量、定期的な運動を心がけてほしい」と芦田部長は語った。治療は生涯にわたるだけに、医師との信頼関係を築くことも大切だ。 (遠藤健司)




中日新聞高血圧の薬<下> 多量より多種類 併用療法で作用高まる健康CHUNICHI Web

被災の全盲夫婦 区画整理で「心の地図」が使えない

2008年01月08日 | ◆特別の配慮を要する方々
被災の全盲夫婦 区画整理で「心の地図」が使えない

震災前に自宅があった付近に立つ吉田善平さん。街並みが大きく変わり、自由に歩けなくなった=淡路市富島

 阪神・淡路大震災の震源地に近い淡路市富島で被災した全盲の夫婦が、隣町へ転居後も時々、富島に出掛けていたが、震災復興の土地区画整理が進むに連れ、町を自由に歩けなくなった。街並みが一変し、長年の生活で「心に描いた地図」が使えなくなったためだ。生活環境が激変し、収入も途絶えた二人は「町はきれいになったようだが、私たちは置いてきぼり」と寂しさを募らせる。(上田勇紀)

 吉田善平(よしなり)さん(55)は生まれつき左目が見えず、右目の視力も幼いころに失った。妻(64)も生まれつき目が見えない。

 震災前は富島でマッサージ店を開き生計を立てていた。富島生まれの妻は、建物の配置や道幅を記憶し一人で買い物ができた。吉田さんも長年暮らす中で建物の壁を頼りに歩けるようになった。地域の人との行き来も頻繁だったという。

 震災で木造の自宅が全壊。妻は三カ月半後、地震によるけがで母親を亡くした。富島の仮設住宅には抽選漏れで入居できず、旧北淡町を通じて災害援護資金を借り、自宅跡にプレハブを建てた。

 二人は一九九七年、同市浅野南の県営災害復興住宅に転居。時々、タクシーで富島に行ってみたが、約五年前から道幅が広がった。目印にしていた建物が消え、すぐ立ちすくむようになった。

 マッサージの常連客は近年相次いで亡くなり、収入はほとんど無い。返せない災害援護資金が残る。近所付き合いがなく、妻はストレスが原因とされる難聴で、さらに出歩けなくなったという。

 住宅前の県道に信号機がないことも外出を難しくしており「せめて信号を設置し、行動範囲が広がるようにして」と吉田さんは訴える。買い物はヘルパーの介助頼みだ。

 吉田さんは「震災から十三年たち、街は復興した。元の街に戻って心の地図を書き直したい」と話している。

(1/8 08:55)


神戸新聞|社会|被災の全盲夫婦 区画整理で「心の地図」が使えない

人工透析患者の災害時対策 医療機関の連携を /島根

2008年01月08日 | ◆特別の配慮を要する方々
人工透析患者の災害時対策 医療機関の連携を /島根
 ◇県にマニュアル、情報網なし--各施設では手探り状態

 災害時、腎不全のため、1日おきに人工透析に通わなければならない患者を、どう救助、搬送していくか。災害時要援護者支援の中でも、大きな課題だ。県透析医会の鈴木恵子会長は「県内の病院で県透析医会に入会しているのは7割ほど。また県内の透析施設のドクターは入れ替わりが激しいため、島根は透析の災害時対策が遅れている」と指摘する。人工透析患者への災害時対策の現状を見た。

 県医療対策課によると、県内の透析患者は1353人、同施設は27病院。県の防災計画では「透析患者や在宅難病者等への対応」として「定期的な人工透析が必要な患者に適切な医療を確保するための体制を整備する」としているが、県に透析患者や施設のマニュアルやネットワークはない。同課は「防災計画による主要病院のネットワークはできている。患者数も他県に比べて少なく、県内の免震工事をしている大きな病院でカバーできる範囲。搬送は訓練の経験則で可能」と話している。

 しかし、統一した指針がなく各透析施設間の連携も十分でないため、現場は手探りの対応に迫られている。

   ×  ×

 県内で最多の54台の透析設備を持つ、松江生協病院では今年10月、透析患者が避難訓練を行った。透析は1回4~5時間かかる。透析中に災害が起きたという想定で、患者自身が装置と腕をつなぐ回路を切って逃げた。血液の逆流を防ぐため、回路に付属している器具を閉め、回路を腕にテープで固定してから切断する。

 患者からは「回路が固くて切れなかった」「はさみやテープの場所が遠い」という意見があった。反省を生かし、マニュアルの作成に取り組む。

 松江赤十字病院でも先月、看護師が患者役となる避難訓練があった。事前の災害についてのアンケートでは、「不安でない」と答えた患者がほとんどで、理由は「スタッフに任せておけばよい」だった。ところが、看護師のアンケートでは「適切な対応ができる」が約13%、全員が「不安」と答えた。

 同病院では以前は生協病院と同様、患者自身がはさみで切って逃げる方法だったが、場所を間違う危険があるとして、看護師が針を抜く方法に変更した。

   ×  ×

 県透析医会は、岡山、広島、鳥取、山口が加入する中国5県ネットワークに参加している。岡山県医師会透析医部会の災害対策委員長の笛木久雄医師(笛木内科医院長)は中国5県災害情報ネットワークシステムを作り、災害時の混乱を防ごうと試みている。

 同システムは「岡山方式」と呼ばれ、患者、医療施設、透析関連業者の3者の被災状況などの情報を集計することができる。患者は携帯電話でQRコードを読み込むか、http://www.gis.or.jp/otbにアクセスし、氏名やかかりつけ医療機関、被災状況などを登録、医療機関から連絡を待ち、透析を受けるための情報を得る。

 毎年同システムの訓練を行っているが、医療施設の参加率は岡山県が92%に対し、他の4県は30%前後で温度差がある。笛木医師は「訓練参加率の向上が今後の課題」と話す。

   ×  ×

 県内の透析施設でも訓練などが行われ、対策を講じているが、実際の災害となると、混乱も予想される。大災害時、1施設では対応しきれないということは、阪神大震災(95年)での教訓でもある。県も含めた医療機関の連携を深めていく必要がある。【御園生枝里】


しまね拡大鏡:人工透析患者の災害時対策 医療機関の連携を /島根 - 毎日jp毎日新聞

聴導犬普及へ“お年玉”

2008年01月07日 | ◆特別の配慮を要する方々
聴導犬普及へ“お年玉”
2008年01月07日


聴導犬普及協会から感謝状を受け取る松井誠さん(右)=豊島区の「みらい座いけぶくろ(豊島公会堂)」で

 聴導犬――聴覚障害者の耳となって働く。現役の聴導犬は国内に14頭だけ。盲導犬や介助犬に比べ、まだ一般にあまり知られていない。そんな聴導犬の普及に協力しようと、大衆演劇の花形役者たちが6日、公演収益の一部を育成団体に贈った。啓発活動や一頭あたり約100万円かかる育成費用などに役立ててもらう、という。
(古源盛一)


 聴導犬の普及活動をしているNPO「聴導犬普及協会」(本部・品川区)によると、聴導犬は家ではインターホンやファクス、屋外では車のクラクションや非常ベルなどの音を聞くと、使用者の体に触れて伝える。必要に応じて誘導もする。訓練に1年半~2年かかり、国の認可を受けた育成団体が少ないことや認知度が低いことが普及の妨げになっているという。


 同協会にチャリティーを申し出たのが、大衆演劇のスターで俳優の松井誠さん(47)。「役者は観客に夢や元気を与えるのが仕事。聴覚障害の方にも同じように、何か夢や元気を与えられないか」と、自ら率いる劇団「下町かぶき組」が5、6の両日、豊島区で開く新春公演での協力を決めた。6日の公演の最後、寄付金として収益金の一部の目録と会場に設置した募金箱を同協会に手渡した。9日に横浜市で開く公演の収益の一部も後日贈るという。


 松井さん自身、愛犬家で7歳のラブラドルレトリバーと1歳のミニチュアダックスフントを飼っている。これまでにも盲導犬啓発のためのチャリティー公演を行ってきていた。


 6日の公演では、3歳オスの聴導犬MIXも連れられ、会場入り口で観客を出迎えた。同協会の湯原節子理事は「チャリティーの申し出は初めてで本当にありがたい。一頭でも多く育成し、障害者の方への無償貸与などに役立てたい」と話した。


asahicom聴導犬普及へ“お年玉”-マイタウン東京


   獰猛犬  ↓こいつらを噛め!

全身やけど、搬送に1時間 宮城・蔵王で住宅全焼

2008年01月07日 | ◆特別の配慮を要する方々
全身やけど、搬送に1時間 宮城・蔵王で住宅全焼
 6日午後10時15分ごろ、宮城県蔵王町平沢、無職山家タマコさん(88)方から出火、木造平屋の住宅約35平方メートルが全焼した。山家さんは全身やけどの重傷で、仙台市立病院に搬送された。救急車は四つの病院に計5回受け入れを断られ、現場到着から出発までに約30分、病院収容までに結局、約1時間かかった。

 仙南地域広域行政事務組合消防本部(宮城県大河原町)によると、救急車は大河原消防署から出動し、午後10時50分に現場に到着。山家さんは意識はあったが、特に腰から下のやけどがひどく、高度な治療が必要だったという。

 消防本部は公立刈田総合病院(白石市)、東北大病院(仙台市)などに受け入れを要請したが、他に救急患者がいたり、体制の整った病院を勧められるなどの理由で断られ、最終的には仙台市立病院が2度目の要請を受け入れた。

 東北大病院は「2、3回の手術が必要な重症の熱傷患者が2人入院中で、新たな患者を治療する余裕がなかった。ただ、他病院の受け入れが難しい場合は引き受けるつもりだった」(救急部)と説明している。

 消防本部は「全身やけどは処置が難しく、高度治療が必要だったために起きた極めてまれなケース。いわゆるたらい回しとは考えていない」と話している。
 白石署の調べでは、山家さんは一人暮らし。炭こたつと石油ストーブがある茶の間付近の燃え方が激しく、同署が原因を調べている。
2008年01月07日月曜日

河北新報ニュース 全身やけど、搬送に1時間 宮城・蔵王で住宅全焼

多摩川河川敷に住むホームレス

2008年01月06日 | ◆特別の配慮を要する方々
=この国の変質に目をこらそう=
2008年01月05日06時56分

【PJ 2008年01月05日】- 新年は箱根駅伝から始まります。先頭が9区を過ぎる頃から、箱根駅伝はタスキが渡せるかどうか、ドラマが待ちうけています。タスキ渡しは 「魂のリレー」として尊ばれ、復路の10区は鶴見中継所から六郷大橋へ、橋の上を通過する一団が繰り広げるレースはいよいよ佳境にさしかかります。

 けれど観客の誰もテレビには映らない橋の下の世界から、ローアングルで地上を眺めている一団がある事を知りません。

 六郷土手河川敷のホームレス小屋が昨年の台風九号による濁流で流され、出動したヘリコンプターで救助される報道があったのは昨年9月の事でした。多摩川河川敷にはいつのまにかホームレス小屋が再建され、約700人が戻っているそうです。

 ホームレスの存在は、平成14年8月に交付・施行された「ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法」によって、規定されています。“この法律において「ホームレス」とは、都市公園、河川、道路、駅舎その他の施設を故なく起居の場所とし、日常生活を営んでいる者をいう。[第二条 (定義)]”

 「ホームレスの実態に関する全国調査報告書の概要」(平成19年1月、厚生労働省社会・援護局地域福祉課実施)によれば、ホームレスの生活している場所はつぎのとおりです。都市公園5702人(30.7%)、河川5653人(30.4%)、道路3110人(16.8%)、駅舎910人(4.9%)、その他施設3189人(17.2%)。

 街中の公園等から河川敷へ移動してきたホームレスは少なくないといいます。市民の目にさらされた彼らは、次第に河川敷へと「排除」されていきます。

 記者が六郷に近い蒲田で生まれ、育ったのは昭和23年から37年の頃ことです。六郷の土手でツクシやザリガニをとりました。河口でハゼを釣りました。まだ日本は貧しい時代でしたが、ホームレスがいたという記憶はありません。この国が変質してしまったのだとあらためて実感します。

livedoor ニュース - 多摩川河川敷に住むホームレス=この国の変質に目をこらそう=

浜松のホームレス兄妹、施設入居 市民説得 心開く

2007年12月26日 | ◆特別の配慮を要する方々
浜松のホームレス兄妹、施設入居 市民説得 心開く 2007/12/26

 浜松市で路上生活を送る若いホームレス兄妹のことを書いた投書が静岡新聞社の読者欄「ひろば」に掲載されたことをきっかけに、兄妹がこのほど、市民の説得で市内の宿所提供施設に移り、2人で新しい生活を始めた。
 中区の女性会社員が寄せた投書が始まりだった。寒空の下、身を寄せて暮らす2人を案じる投書をみた市職員が接触を試みていることを本紙で紹介。この新聞を読んだ同区の山本哲司さん(49)と友人のルポライター名倉玉毅さん(46)が24日、偶然、まちで兄妹と出会い、「5年、10年先このままでいいのか」と野宿生活からの脱出を説得した。
 投書が掲載された後、市職員は兄妹と接触に成功したが、兄妹は30代で、「特に困っていることはない」と話していた。「世間話をしているうちに心を開いてくれたようだ」と山本さん。兄妹は市の職員、山本さんらの付き添いで施設に行き、この日の夜から宿泊した。
 市によると、これまで口数が少なかった妹が施設で突然、「このままの生活ではいけないと思っていた」と相談員に漏らしたという。市の担当者は「新聞掲載後、市民から目撃情報など温かな声が寄せられた。施設入居を契機に、ぜひ兄妹で協力して自立の道を歩んでほしい」と語った。


エトセトラ


↓この運動は、あるひとりの方の「毎日毎日寒そうなホームレスを見るのはウンザリだ!」という思いから始まりました。
フランス:政府を動かしたホームレスのテント闘争

「低血糖で気失い、気付けばロシア主張領海」船長が帰還

2007年12月21日 | ◆特別の配慮を要する方々
「低血糖で気失い、気付けばロシア主張領海」船長が帰還
2007年12月20日22時23分

 北海道羅臼町の羅臼漁協の漁船4隻が北方領土・国後島沖合でロシア国境警備局に拿捕(だほ)された事件で、持病を患っている第31豊佑丸の船長が20日夕、根室市の根室港に帰還した。船長は記者会見で「糖尿病による低血糖で気を失った。気付いたらロシアが主張する領海にいた」と当時の状況を説明した。



根室海上保安部の巡視船から岸壁へ下りる船長=20日午後4時35分、北海道根室市の根室港で

 根室海上保安部などによると、船長は同日午後3時ごろ、国後島古釜布(ふるかまっぷ)沖でロシア側から、同海保所属の巡視船に引き渡された。

 船長は根室港に着岸後、市内の病院で診察を受け、「おわびの言葉だけは述べたい」と記者会見に臨んだ。

 船長は「私の持病で迷惑をかけています。(拿捕された)他の船長、乗組員にも、私たちを助けるためにこういう事態になり、心苦しく思っています」と述べた。


asahicom:「低血糖で気失い、気付けばロシア主張領海」船長が帰還 - 社会

被災地の血栓発症は3.5倍

2007年11月24日 | ◆特別の配慮を要する方々
被災地の血栓発症は3.5倍

 中越沖地震で被災した柏崎市と刈羽村の3カ所で23日、エコノミークラス症候群(肺血栓塞栓(そくせん)症)の予防検査が行われ、同症候群を引き起こす危険のある血栓が他地域のおよそ3・5倍の割合で見つかった。地震直後に行った検査よりも発症率が若干高く、診察した新潟大大学院の榛沢和彦医師(呼吸循環外科)は「寒くなると血栓ができやすくなる上、地震後のストレスなどで運動しなくなることも原因ではないか」と推測している。

 検査は県と同症候群予防検査支援会などが実施。被災者の足にエコーを当てて血栓の有無を調べた。その結果、検査を受けた255人のうち、約6・3%の16人に血栓が発症していた。そのうち今回初めて検査を受けた被災者は96人で、新たに6人から血栓が見つかった。

 血栓の発症率は、同大学などが2006年に被災地との比較のため調査した阿賀町で1・8%。中越沖地震直後の7月に同市などで行った検査では約5%だった。

 榛沢医師は「中越地震の被災地では血栓の発症を繰り返すケースもみられる」と注意を呼び掛けている。




新潟日報 NIIGATA NIPPO On Line

「ムコ多糖症」治療薬 新たに承認へ

2007年09月12日 | ◆特別の配慮を要する方々
「ムコ多糖症」治療薬 新たに承認へ
 難病「ムコ多糖症」について、厚生労働省は今年10月にも、治療薬の一つを新たに承認する方針を固めた。

 今回、承認される見通しとなったのは、1~7型があるムコ多糖症のうち2型の治療薬「エラプレース」(ジェンザイム・ジャパン社製)で、今年1月に承認申請が出されていた。


「ムコ多糖症」治療薬 新たに承認へ ニュース 医療と介護 YOMIURI ONLINE(読売新聞)

災害時の難病患者支援チラシ(1型糖尿病「IDDM」編)完成

2007年06月18日 | ◆特別の配慮を要する方々
                          
                       特別の配慮を要する方々

 最近、朝日新聞では「患者を生きる。」という記事が連載されており、現在では災害時での人工透析患者について、その対応の問題点や現状などに触れています。

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 ’一型糖尿病患者会で作る日本IDDNネットワークでは三重県などと協力してその対応を進める。

 昨年は避難所などで病気へ理解や支援を呼びかけるチラシも作った。三重県のHPからダウンロード出来る。

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災害時の難病患者支援チラシ(1型糖尿病「IDDM」編)完成
難病被災者支援の手引き作成にむけた取り組み
 県では、平成17年度NPOからの協働事業提案募集に提案され採択された「災害時における難病患者の行動・支援マニュアルの作成及び啓発事業」に取り組んでいます。平成17年度は、提案したNPOと県関係室のほか、患者・家族、医療機関、医薬品メーカー等の関係団体が参加して公開検討会を重ね、避難所で被災者の支援をする人たちに1型糖尿病のことを知ってもらうための啓発用チラシを作成しました。平成18年度は、1型糖尿病患者自身が災害時に行動するための指針となる「自分マニュアル(仮称)」等を作成し、啓発用チラシと併せて、地域住民の参加による現場訓練や全国シンポジウム等の啓発事業を展開していく予定です。

1 事業名 災害時における難病患者の行動・支援マニュアルの作成及び啓発事業

2 提案者 災害時の難病患者支援プロジェクト
     (構成団体)三重県防災ボランティアコーディネーター養成協議会
           特定非営利活動法人災害ボランティアネットワーク鈴鹿
           特定非営利活動法人日本IDDMネットワーク

3 これまでの経緯
  平成17年度は、「患者・家族班」と「支援班」に分かれて班別に検討を重ねました。
  日本IDDMネットワークのホームページで検討会要旨を公開しています。
  http://www5.ocn.ne.jp/~i-net/top.html

4 災害時の難病患者支援チラシ(A4両面1枚)の完成
 災害時の難病患者支援チラシ(1型糖尿病「IDDM」編)が完成しました。これは、災害時に1型糖尿病患者が被災し避難所に避難した場合に、周囲の病気に対する理解と、避難所支援者の適切な対応を求めるための啓発用チラシです。今回は、IDDM編としていますが、他の難病患者や要援護者向けにも同様の取り組みを拡げていく予定です。
  作成したチラシは、災害医療や災害時要援護者対策の研修の場などで配布し、1型糖尿病の事例から難病患者全体の災害時の対応について考えるきっかけとなるよう活用していきます。チラシの入手については、問合せ先にご相談ください。

5 平成18年度の取組予定
 平成17年度にその概要を検討した、1型糖尿病患者自身が災害時に行動するための「自分マニュアル(仮称)」とそれを活用するための教本としての「難病被災者の行動と支援のマニュアル(仮称)」を作成する予定です。
 また、それらのマニュアルと啓発用チラシを使い、患者自身が「自分マニュアル(仮称)」を作成するための啓発活動を展開し、また、全国シンポジウムを開催してこれらの取組を全国へ発信していきます。
詳細については、あらためてお知らせします。

6 検討会参加団体(者)
 患者・家族、三重県難病団体連絡協議会、独立行政法人国立病院機構三重病院、三重県薬剤師会、三重県看護協会、ノボ ノルディスク ファーマ(株)、日本イーライリリー(株)、サイフィ・アベンティス(株)、日本メドトロニック(株)、三重県防災ボランティアコーディネーター養成協議会、(特)災害ボランティアネットワーク鈴鹿、(特)日本IDDMネットワーク、三重県生活部NPO室、三重県健康福祉部健康福祉総務室、同健康づくり室、同薬務食品室、三重県防災危機管理局地震対策室、三重県難病相談支援センター ほか

7 NPOからの協働事業提案とは
 NPO(ボランティア・市民活動団体等)が自ら企画した協働事業を県に提案し、NPOと県関係部署が対等な立場で議論・検討を行い、事業化を図るというしくみです。生活部NPO室のホームページで提案の検討状況を公開しています。
   http://www1.mienpo.net/partnership/kyodojigyo.html

8 問合せ先
   
   特定非営利活動法人日本IDDMネットワーク 担当者 陶山(スヤマ)
   電話  090-2713-7849
   e-mail i-net@isis.ocn.ne.jp
   
   三重県防災ボランティアコーディネーター養成協議会 担当者 山本
   e-mail webmaster@v-bosaimie.jp


災害時の難病患者支援チラシ(1型糖尿病「IDDM」編)完成 より

■障害を持った方々への対応・視覚障害を持つ方への案内方法・1

2007年01月24日 | ◆特別の配慮を要する方々
以前、まだ介護福祉士ではなかった頃、視覚障害を持つ方々へのガイドヘルプ講習に参加した事があります。

この講習では平時に於いては・・

■援護者はあくまで提案者であり、決定はあくまで当事者 という事が大前提
■周囲の状況説明は言葉です 説明は具体的、的確に
■過剰な手助けは不要

・・などが重要事項とされていました。

街中などで突発的に何かが発生した、または発生しようする時、たまたま近くにいた人は視覚障害を持った方(当事者)に対し何が出来るのか 上記の事柄は微妙に変化すると考えられますので、それも踏まえ紹介したいと思います。
■接近方法
1・声をかける時は目の見える援護者から(経験者や学生はそれを述べる)当事者は声を聞いて援護者のいる方角がわかります 
2・群集から保護しつつ声をかけながら援護者は手の甲で当事者の手の甲に触れる。足を踏まれる、白杖を失う などに注意
3・白杖を持つ手の反対側にまわる
4・当事者は援護者の腕、または肩を持つ 群集からの保護の為細かい移動が必要な場合はそれを説明しながら動く
5・援護者は当事者の半歩前を歩く
6・状況説明が出来る場に一時的に移る(この時の説明はリラックスした形で・冗談を言う場合は内容を吟味 (例・地震で自信が無い→×)
7・緊急時は説明し、おぶるのも可
■援護者が席を外す時は必ず 席を外して良いか 否かを訪ねる 当時者が安心して待てる場に案内する 戻ったら声をかける
■進路の説明
1・僅かな段差ほどつまずきやすいので細かく説明する 例・・2メートル先程から長さ1メートルの下りスロープになっていて高さ2センチの下り段差があります・・など 広い場にいるときは全体から見てどこにいるか?などが重要
2・進路変更・5メートルほど進んだら左11時の方向にカーブします・・など
3・階段 前方に階段がある場合、説明し手前で一時停止 階段の形状を説明
4・狭い所 援護者が前です
5・椅子、座席 形状、向きを説明し、まず手で触れて頂く
6・エスカレーター 説明し、ベルトに手を触れて頂く 降りる時のタイミング、説明は非常に重要 非常時には避けましょう
■その他の案内方法
1・食事 テーブルなどを仮想大時計として説明する「まず料理の盛り付けをどうおいしそうか説明 今当事者から見て ライスは4時の場所 おかずの皿は8時の場所です おかずの皿は3時にハンバーグ 7時から11時にサラダがあります お持ちのフォークは今1時の20センチ上空です・・」など コップなどはまず援護者が触れ、温度を確認し形状を説明  ついで当事者の手の甲を触れて頂く
2・トイレ トイレ内の状況説明がどの程度必要かまず伺う ドアのノブや扉の角にまず触れて頂く
3・電車の乗降 当事者はまず白杖を車内に入れホームと電車の距離を確認して頂く 降車時も同様
4・乗用車の乗降 車と進行方向が同じ向きになるよう御案内する
当事者の頭部保護の為まず、ぶつかりそうな所に触れて頂く
5・改札 援護者が前で一列 切符挿入口にまず当時者の手を御案内する 

デマや自身の恐怖感などに惑わされず当事者が安心できる地点まで案内し続ける事が重要でしょう

視覚障害といっても白内障 緑内障 ロービジョン 他の障害との重複 盲導犬をお連れの方など様々一人一様ですのでこの項は続きます。私の受けた講習は千葉市社会福祉協議会でしたが各地でこの種の無料講習会は開かれています。また二人一組でどちらかが視覚を封じ、もう一方が案内する事で、当事者が何を恐ろしく感じるかが良くわかります。
ロービジョンの方にとって見やすい表示とはWindowsXPの場合 コントロールパネル→ユーザー補助のオプション→画面→ハイコントラスト→で確認する事が出来ます。(このブログと正反対風)
白杖 - Wikipedia
ガイドヘルプボランティア 講 - Google 検索

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