ぷち・あーと

カムポエさんを通じて知り合ったしまだ幼稚園さんのＭ先生から、園児にマイ箸作りを教えてあげられないかとご相談をいただきました。

しまだ幼稚園さんでは、１年間テーマを持って保育にあたられているということで、Ｍ先生が受け持つ「さくらぐみ」さんのテーマは”食育”なんだそうです。
それに、間伐材を利用したマイ箸作りっていうのは、ピッタリだということでお話をいただきました。

今回のお誘いは、外部講師を招いて園児たちに創作活動を経験してもらう「ぷち・あーと」という取り組みの一環ということで、これまでにもカムポエさんがお花を教えたり、陶芸の先生がいらっしゃったり、いろいろな取り組みをなさっているそうです。


しかし以前、juconで行ったマイ箸作りのワークショップでは大人でも時間がかかっていて、作業的にもけっこう大変そうだったので、それを園児がするには、ちょっと難しいのでは？

と思ったんですが、なんとか園児たちでも楽しく出来そうな方法を考えて、本日、僕も「プチ・アート」の講師として、園児たちにマイ箸作りの講習会をしてきました。





「さくらぐみ」さんの園児たちは来年小学校入学予定の子供たち。
幼稚園のなかでは、もう立派なお兄さん、お姉さんで、僕の思っている幼稚園児よりもずっとしっかりしているなって思いました。

みんなに「お願いします」なんて言われちゃて、ちょっと照れちゃいますね。(笑)



箸は子ども用に短いものを用意して、４面はすでにきれいに仕上げておきました。
子どもたちがやるのは、箸の先端と後を丸くすることと、四角くなっている角を面取りしてもらって、箸に丸みを持たせてもらうようにしてもらいました。




今日いた園児は１７人。
一応、こうやってやった方がいいんじゃないっていう方法はお話したんですが、いろんなやり方があって面白いです。(笑)
うまく削っている子もいれば、すごく疲れそうな削り方をする子もいるし、丁寧に丁寧に削っている子も。(笑)
なかなか二本同じように仕上げるのは難しい作業ですが、全く一緒じゃなくてもかまわないんです。
園児それぞれの個性が出た箸が出来ればいいんだと思います。

そして、磨きあがった箸には、それぞれの名前を書いてもらいました。この文字がまた味わいがあります。(笑)




作業終了後は、園児たちが作った混ぜ御飯とお味噌汁を、自分たちで作った箸でいただきます。
僕も、小さな椅子に座って、園児たちと一緒にお昼をいただきました。おいしくって、混ぜ御飯３膳もいただいちゃいました。(笑)ご馳走さまでした！！




自分たちの作った料理を、自分たちで作った箸で食べるなんて、園児たちにとっては、すごい良い経験でしょうね。実際に彼らは「おいしい、おいしい」って言って食べていました。また「箸が使いやすい」なんて言ったりね。(笑)


食事が終わったあと、洗い物をしている時に、一人の園児が言いました。
「俺、この箸好きだな」って。
なんか、やって良かったな～って思いました。

幼稚園に足を踏み入れたのは４０年ぶりくらいですが、とても楽しい時間が送れました。貴重な経験をさせていただいた、しまだ幼稚園さんに感謝です。


最後にみんなで記念撮影。（写真は加工してあります。）






帰り際には園児たちが手を振ってお見送り。後ろ髪引かれる思いで園を出ました。
なんだか、また遊びに行きたくなっちゃいますね。(笑)