木工クラフト界の巨匠

ITO CRAFTさんとの出会いは、２００８年の第２回浜名湖アートクラフトフェアの時でした。そのクラフトフェアには僕は落選、お客さんとして会場に伺った時に、初めて直にITOさんの作品を見ました。なんてすごい人がいるんだ！って言うのが率直な感想。


木工家の世界ではかなり有名な方。しかもこちらはお客さん。
その時、少しだけお話しをすることが出来たんですが、あれだけ多くのお客さんの中で、僕のことを憶えているわけもなく・・・



それから１年ほどして吉田公園クラフトフェアで、偶然隣のブースになったんです。
ITOさんとしては初対面の僕に、ITOさんの方から気軽に声をかけていただいたのがお付き合いの始まりでした。

その後もアチコチの会場でお会いすることが多く、僕のような駆け出しの木工家にも、いつも親切に接していただいていました。



今回のかぐや姫クラフトでは、そのITOさんも出展されていました。
この中に木で出来ている作品は何個あると思いますか？



正解は全部。（笑）

フランスパンも紙袋も、みんな木で作ってあるんです。



以前スズメバチの作品を紹介したことがありますが、今回はカマキリがいました。



この作品たちは、いったいどんなところで出来ているんだろう？
いつかはITOさんの工房を見学したいなって思っていました。


そのチャンスが今回やって来ました。
「今度、愛知の方に来たら、家に泊まってよ。」ってずいぶん以前から言っていただいたので、お言葉に甘えて、かぐや姫クラフト終了後、ご自宅に遊びに行ってきました。

ご自宅の玄関には大きなザリガニが。




玄関を入ると、今度はバイクが。



このバイク、本物のバイクを分解して、ひとつひとつパーツをコピーしたそうです。
ですから、細部まで細かく再現されています。



これが全て木で出来ているって思えます？
配線に巻かれているテープまで再現。カンナくずを使ってテープ感を出したそうです。

そしてさらにすごいのが・・・



スタンドを支えるスプリング。これを木で作るって。チェーンもとてもリアル。




これらの作品が生まれたのがココ。



入り口には大きなクワガタ。


中はこんな感じ。



とても整理されていて、juconが持ってないような機械がいっぱいありました。
ガレージを改造して作った工房は、それほど広くないですが、機能的にレイアウトされているように思いました。

そんな作業場に、こんなモノを発見。





リアルを追求するITOさんは、必ず実物を見て作るそうです。だから、とっても高価なモノ、例えばサックスホーンとかは作れないと言ってました。（笑）作れない理由が技術的なことじゃないのがすごい。サックスホーンもいつか作品になってそうですが。



木工の技術もすごく、作品もマネの出来ない芸術的なモノですが、これらを芸術品という形にせず、誰でも見て触れられるクラフトフェアに出品しているところが、ITOさんのすごいところだと思います。ガラスに入れて、個展でも開いちゃえば、どれもこれも何十万、何百万って価格で売ってもおかしくないモノばかりです。

正直、ご自宅は度肝を抜かれるくらい豪邸でしたが、僕のような名もない木工家と気さくにお付き合いしていただけるのは、ご本人のお人柄だと思います。また奥さまがとても気が利く方で、もうかゆいところに手が届く感じで応対していただきました。
いつもご夫婦お二人でクラフトフェアで出展されているのを見て、僕たちもこんな感じに歳を重ねられればと思いました。


今回、ご自宅に泊めていただいたので、普段はあまりお話し出来ないような私的なお話も出来て、いろいろ共通な部分もあることを感じ、これからもずっといいお付き合いが出来ればと思いました。






実は今回、ご自宅に泊めていただくにあたって、革次朗さんからITOさんのお宅はすごいという話を聞いていたのを思い出したんですが、本当にすごかったです。
革次朗さんはITOさんのご自宅をテレビで見たそうですが、その時の番組がこちらで見られます。制作風景、工房も見られますよ。

木工クラフト界の巨匠伊藤氏


ITOさん、本当にお世話になりました。また、遊びに行かせてください！





http://www8.plala.or.jp/jucon

かぐや姫クラフト・リポート

初関西、初京都、今年初クラフトフェア。


かぐや姫クラフトフェアの開催は今回で２回目。昨年は時期も会場も違ってました。
今年の会場は同志社大学のキャンパス内です。周りには何もありません。しかも雨です。会場はグチャグチャ。



知名度がないクラフトフェアにお客さんを集めるのは大変です。しかも雨。
お客さんの来ない条件はそろっています。（笑）



それでも、思ったよりはお客さんがいらっしゃってくださいました。



こんな日に、会場にいらっしゃってくださるお客様は、クラフトフェア好き、何かよいモノがないかと目的を持ったお客さんが多いと思います。

と言っても、駅から会場までのシャトルバスは不定期で運行しているようで、バスが来れば少し賑わいますが、バスが来ないとガランとしてしまいます。出展者同士が立ち話する場面がアチコチで見られました。


初の関西出展でしたが、出展者はかなり多くの顔見知りがいて、そういう面ではアウェイな感じはしませんでした。




最近、juconのブログによく登場するロベルト君も出展していました。

気になっていた作品をチェック。



なるほど～、そうなっていたんだ。（笑）
ヒマな時間が多かったので、他の作家さんの作品もじっくり見られます。


すぐそばには、木多の家さんも出展されていました。



昨年から作り始めた木の帽子も、だんだん充実して来ているようです。これからまたガンガン作るとおっしゃってました。





こちらはITO CRAFTさんの作品。
作品ですから、食べられませんよ。（笑）

ITOさんについては、また後日改めてご紹介させていただきます。


この他にも、たくさんの顔見知りの方がいましたし、偶然隣り合わせた陶器の作家さんは、お会いするのは初めてなんですが、ずっと以前からこのブログをご覧なってくださったということで、juconのことをよくご存知でした。（笑）


初めての場所だったのに、これだけ知り合いがいると、全然不安な感じはしません。
そして、今回juconでお買い物してくださったほとんどのお客様も、juconのことをよくご存じの方々でした。


初めにいらっしゃったお客さんは、いままで交流はなかったんですが、かぐや姫クラフトの出展者名簿からjuconの存在を知り、このブログをけっこうさかのぼって読んでくれていました。
話題は放射能のことにもなり、関西の方でも人ごとのように思ってられない方がいたことに、ちょっと感動でした。

その後は、ネット上のご友人を通じて、juconをお知りになりオーダーしていただいたＡさんが、オーダー品を受け取りに会場まで足を運んでくれました。
Ａさんとは、お会いするのは初めてなんですが、とても物腰の柔らかく上品な雰囲気を醸し出した女性でした。
ご自身もモノ作りをされるということで、素敵なプレゼントまでいただいちゃいました。



ウクレレ好き、海好きのjuconには、ピッタリのプレゼント！
オーダーいただいて、プレゼントまでいただいちゃっていいんでしょうか？（笑）


そして今回、京都に出展するキッカケを与えてくれた、Ｔさん姉妹もいらっしゃってくださいました。
Ｔさん姉妹とは、数年前にまぁ！イケる時計をお買い求めいただいてからのお付き合いです。いつかは京都に・・・というお約束をようやく果たせたことになります。

時計をお買い求めいただいた後も、時々メールのやりとりをさせていただき、音楽の話から原発事故のことまで、私的なお付き合いもさせていただいていたんですが、ようやくお会いすることが出来ました。
お顔を拝見するのは初めてでしたが、ずいぶんいろいろやりとりさせていただいたので、雰囲気的には久しぶりに再会って感じで、楽しくお話しをさせていただきました。
Ｔさん姉妹にも、たくさん作品をご購入いただき、しかもお土産まで。本当に何とお礼を言っていいやら。京都まで来たかいがありました。


Ｔさんとお話しをしている時、急遽大阪から、音楽友達の友人IZUMIさんもいらっしゃってくれました。
IZUMIさんとは、juconになる前からの音楽友達。東京や大阪のライブではよくご一緒させていただきました。
僕らの応援していたアーティストは、すごくマイナーだったんですが、そのマイナーのアーティストを、Ｔさん姉妹もご存じで、またまたそこで盛り上がっちゃたり。（笑）
IZUMIさんにもお土産をいただいちゃいまいた。本当は、会場まで足を運んでいただけるだけうれしいのに、皆さんのお気遣いに感謝します。




こんなに知っている方がいらっしゃってくださるクラフトフェアも、なかなかありません。
道志村から４５０キロも離れた場所とは思えぬ、楽しい時間でした。


で皆さん、このブログをよくご覧いただいているので、ロベルト君のブースにもちゃんと足を運んでくれたみたいです。
「決して、ロベルト君のところでは作品を買ってはいけませんよ！」って釘を刺しておいたんですが・・・（笑）


juconを通じて、いろんな方が繋がっていくのも、すごくうれしいです。
今回、初めてお会いしたお客さまとも、またいつの日かお会いできる日が来ればなって思っています。


そして、このくだらないブログが、けっこういろんな人を繋ぐ役目もしていることに改めて驚いています。これからも、くだらないこと書き続けます。どこかでjuconに会うことがあれば、「ブログ見ています」って一言、言っていただければ、励みにもなります。

では皆様、またいつかどこかでお会いしましょう！　おかげさまで、初京都、かぐや姫クラフト、楽しい時間が過ごせました。






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