先輩

家を出たい。ただそれだけで高校卒業と同時に寮のある会社に就職しました。


寮に入ると、隣室の先輩がサーファーだったことから、僕もサーフィンを始め、毎週海に行く生活が始まりました。


海に行くと、サーファー仲間がドンドン増えましたが、その中でも僕はいつも年下で、みんなによく可愛がって？いただきました。（笑）


しかし歳を重ねるにつれ、海に行く回数も減り、みんなと会うことも減ってきた時でした。


突然の訃報。
先輩の急死の知らせでした。
まだ３８歳の働き盛り、幼いお子さんも２人いて…


あれから１４年が経ちました。
お盆になると、仲間が集まり先輩のお墓参りに行きます。
今日も数人で行ってきました。


みんな大人になり、それぞれの生活があるので、もう一緒に遊ぶということはありませんが、年に１度だけ、こうして顔を合わせることが出来るのも、亡くなった先輩のおかげです。


この仲間うちでは、僕は相変わらず１番年下で、最近では周りに年下が多くなったため、普段では味わえない懐かしい気持ちになります。（笑）


唯一、亡くなった先輩だけが、僕よりもだいぶ年下になってしまいましたが…



やりたいことがなかった僕も、今では天職？と思えるよな仕事が見つかり、新しい仲間とも出会えたり。


生きていくことは大変だけど、生きているからこそ得られる充実感や幸せを感じながら、これからも一生懸命生きていかなければと思います。


毎年の先輩のお墓参り、改めて生きていることの大事さを思う時間でもあります。



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