よもやまカンボジア

カンボジアの日本語学校で起こった不思議な出来事を…。

2006年水祭り

2006-11-06 21:26:46 | Weblog
今年の水祭りは11月4日、5日、6日の3日間。外務省の安全情報によればプノンペンは今、注意が必要な祭りで危険な町らしい。相変わらず、爆弾をしかけたとか、なんだかんだといろいろなデマも飛び交っているようだ。しかし、ふつうに町を見たプノンペンはそんなに危ない感じがしない。でも、ときどき日本に帰ると、みょうにかばんなどをしっかり持ってしまったり、なんとなくみんながどろぼうに見えるような危険癖がついている。

水祭りの時期は本当に田舎各地から人が集まってくる。村によっては成人男子の半数以上がこの時期プノンペンに行ってしまい、村には女と子供だけが取り残されるとか。たしかにボートレース会場の、リバーサイドとよばれるトンレサップ川沿い付近はただならぬ感じだ。祭りの高揚感と、わけのわからないほどの人の多さ、そしてカンボジアの無秩序が全部いっしょになっている。当然、どろぼうや事故などは多くなる。だいたい野宿している人が多すぎる。みんなござやビニールをしいて、蚊帳までつって、かなり万全の体制で外に寝ている。私もこの3日間、ちょっと外に出ただけで事故をたくさん見た。道路の真ん中で物乞いをしている人などもいて、より渋滞に拍車をかけていた。

今年は偵察がてら、まず水祭り前夜の3日の深夜川沿いを見にいった。川沿いは深夜でも、ここぞとばかりに遊ぶ若者、地方からのご一行様、屋台準備にいそしむ人々、そのまま乗り物に乗って寝ているシクロやトゥクトゥクの運転手たちでいっぱいだ。4日早朝からボートレースの練習にはげむ姿も気合が入っていた。そして今日、最終日の6日の昼に、ボートレースを見にいった。といっても外国人らしく、レストランの2階席からごはんを食べながら見ただけだが。プノンペンの常識ある人々は物騒な町なかには出歩かず、ボートレースも全部テレビで見るといってた。たしかに、昼間も川沿いを歩いている人々はほとんどの田舎の人で、見ただけですぐわかる。なんせ肌の色が黒いのと、はだしの人が多すぎる。でも、みんな新しい服を着て、楽しそうに歩いている。田舎の人々がこの祭りを楽しみにしているのは事実で、この祭りのためにわざわざプノンペンへ来る人、初めてやってくる人も多いという。デパートのエスカレーターはおろおろする人でいっぱいだ。とはいえ、かつては戦火におびえたカンボジアの人々がこうして、笑顔で屋台を冷やかし、祭りを楽しむ光景はほほえましく、なかなかよいものであった。

水祭りのクライマックスは夜のライトアップ。夜間は日本の通勤ラッシュぐらいすごい込み具合なので、私は今回はパス。もっとも若い先生が、学生とはりきってでかけていったので彼女のレポートを待つことにしよう。これで3日間の祭りは無事終了。明日から、またいつもの日常が始まる。


最新の画像もっと見る