「降格」

響きの悪い言葉ですね。ごめんなさい。今日は愚痴。


数年前、僕が努めている会社で、生え抜きから管理職を出すという話になり、当時まだ主任クラスにも満たない僕は何故か飛び級でその一人に選ばれた。本来は主任クラス以上が世間で言う課長に選抜されるのだが、たまたま他に人がいないと言うことで選ばれたようだ。最初に話があったときにはそんな気はさらさら無いので断ったのだが、どうしてもと言うことで渋々承諾をした。なったからには頑張ろうと始めたが、問題が次から次へ、当然、課長職に近いことなどしたことのない僕には、なかなかうまく行くはずもなく、それでもそれなりにはこなしてきた。しかし、あることを理由に課からはずされ、肩書きはそのままで親会社に出向のような形になった。

それから２年がたち一般社員の人事制度も大幅に見直しが入った。

そこで今回良い機会だから、このまま課長に居続けるか、降格するか決めろと言う。あくまでも貴方の意志を尊重します。だって、理由はこのままでは評価を上げにくいし、給料も下がるだけだからということ。

確かにいまの状況は課長職に見合った内容ではないため、評価が上がる見込みもないし、給料は下がり続ける一方である。

役職にこだわりはないのだが、外に出されて既に外部では課長で通っているので、やはり降格したというと印象は悪いでしょう。最初に役職はそのままで出すと言ったのに、ここに来て降格できるけどどうだと。それだったら最初からはずしてくれれば良かったのに。

まあ、名ばかりの課長で責任ばかり重くなるよりも、好き勝手にできる平の方がいいや。もともと望んでいない昇格だったし、これがチャンスと考えれば良いんでしょう。でも何となく悔しい。

この会社にこだわる理由もないのだけど、扶養家族が４人いるいまとなっては、簡単にリスクの高い転職もできないし。いまの時点では降格しても給料は変わらないと提示されたから、やっぱりチャンスと思って上司には「降格ＯＫです。」と明るく回答すればよいのでしょう。

会社は業績が悪いから降格するんだと言っていないから、今が良いのでだろうな。会社側としては口には出さないが、業績が悪いから下げたいんだろうから。口に出して言われないうちが華なのかも知れない。このまま課長という名が付いたまま評価が下がり続け、成績が悪いから下げると宣言される前に、自分から下がりますって言った方がお利口さんなんだろうな。

気に入らないのは少し前に上司の上から、別件で家族全員、北海道に行かないかという話があり、息子の話をして断ったのだが、

「介護とかで大変だから、管理職は無理なんじゃないの。」と言われていたことだ。

息子の事は今まで仕事には支障を来さないため、特に話したことはなかったのだ。

「別に今までうまくやってきましたよ。問題はありません。」と回答したのだが、

それからそんなに期間を置かずにこの話だから、明らかにきっかけになっている節があること。

まあいいか、どちらかというともっと技術的なことをやりたかったんだから、これで吹っ切れる。

しかし、辞令を渡される時はばつが悪いだろうなぁ。ケッ！

以上愚痴でした。



さあて、おいしい酒でも飲んで忘れちゃおう。

明るく「降格ＯＫでーーす。」と言えるように。