goo blog サービス終了のお知らせ 

スターアライアンスNote

世界を旅するために働く、Architectによる旅日記

’09 夏 フィレンツェ・ヴェネツィア71

2009年11月24日 | ’09 フィレンツェ・ヴェネツィア
まず対岸に見えるサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会に行ってみようと思います。
1番のヴァポレットに乗ります。





運河の向こうに綺麗な教会が見えます。
ダニエリ前から2つ目の停留所です。





進行方向の先には、アカデミア橋が見えます。
あの大きなクレーンは、現在改装中のアカデミア美術館のものです。
右手に見えているのが ” コルネール宮 ” 現在はヴェネト州の庁舎として使用されています。





上陸して見える教会は、ちょうど真裏に太陽があり日陰になっています。


サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会

1629年夏に始まったイタリア全土を覆った黒死病大流行は、ヴェネツィアでも2年間で人口の三分の一を失う結果となりました。
その為、聖人へ捧げる教会の建設が求められました。
ヴェネツィア政府はアンドレーア・パッラーディオにキリストに寄進するイル・レデントーレの設計を依頼し、1630年10月22日に新教会建設を宣言しました。

政府は毎年11月21日の聖母マリアの祝日を祝って教会を訪問することを決めました。
サルーテのあるサン・マルコ地区からドルソドゥーロ地区まで黒死病撃退を記念する行進が続きます。
カナル・グランデ上は、特別に舟橋の上を渡っていくことになっています。
これは現在もマドンナ・デッラ・サルーテ祭として市の公式行事になっています。





日陰になっているスペースには、たくさんの人達がまどろんでいます。
日中の日差しはかなり強烈ですが、湿度が高くない為日影に入るとかなり快適に過ごせます。





このヴェネツィアらしい教会に入ってみることにします。
中にいる人達よりも外でくつろいでいる人達のほうが、多いような気がします。





クーポラの廻りから光が落ちて、かなり明るい内部です。
壁面と天井画はヴェネツィア派のティツィアーノとティントレットの作品のようです。





祭壇はこのような感じです。
大理石の彫刻がならび、サン・マルコ寺院とは対照的な雰囲気です。





一部にガラスの使われたランプが天井から下がっています。
本当にこのあたりは明るい空間になっています。
まったくこのランプが必要ないぐらいの照度です。





この明るさは、八角形で構成されているクーポラからもたらされます。
全方位からまんべんなく光が取り入れられています。
外観も円形で綺麗ですし、設計者ロンゲリーナいい仕事してますねって感じです。





柱の頂部はこんな装飾で、ボールトを支えています。





床はこんな綺麗な大理石の組み合わせでデザインされています。
お決まりの構図が出たところで、次に移動することにしました。


post a comment

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。