スターアライアンスNote

世界を旅するために働く、Architectによる旅日記

’20 夏 加賀 4

2020年08月23日 | ’20 加賀

 

 

前田家の城下町、金沢。

 

美しい土塀と石畳が続いています。

当時から石畳で、造られていたのでしょうか。

舗装するよりも、はるかに費用が掛かります。

 

 

 

 

一部が公共のスペースになっています。

 

ここに土塀について詳しく書かれている、立て看板がありました。

下部は間地石にて石垣が造られ、塗り壁の上には、

杉板の屋根が架けられています。

塗り壁の部分には少し反りがあり、

かなり凝った造りになっています。

 

 

 

 

古井戸が見えます。

 

奥には新しく造られた塀も見えます。

この塀に上部は、瓦で葺かれています。

先程の看板にもありましたが、下部にはコンクリートの基礎を、

追加してあるようです。

耐震の為には必要なのでしょう。

 

 

 

 

通りの角まで歩いてきました。

 

この部分は、公衆のトイレになっていました。

観光用に色々と手が加えられているようです。

手前に見える間地石は、明らかに新しいものに見えます。

 

 

 

 

こんな表示がありました。

御影石で造られた立派なものです。

どんな基準があるのか、少し調べてみました。

 

内容は京都の景観条例などと、同じようなものです。

いつも悩まされるのですが、かなり表現がファジーに書かれています。

仕上げの材料や、色に規定があります。

 

 

 

 

そんな基準を守りながら、維持管理されているようです。

明かに新しいものが、いくつか見られます。

外壁色などは、ほぼ同一のように統一されています。

ある程度使用材料に制限があり、

通常のものよりも高価なものもあります。

需要と供給によるものなのですが、京都でも直面しますが、

住み手側の負担になっています。

この辺りの維持には、補助金などをつけても良い気がするのですが、

この街ではどうなのでしょうか。



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