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世界を旅するために働く、Architectによる旅日記

日本最古の....

2019年07月27日 | 日記

 

 

先日、ソウルで偶然見つけた辰野建築。

少し調べものをしていて、見つけたものがありました。

この辰野建築が、大阪にも現存していると。

 

ですので、仕事で近く前行った際に、立ち寄ってみることにしました。

行ったのは、大阪南部の海の方です。

 

 

 

 

近くにある駅です。

この路面電車は、あべのハルカスの前からやってきます。

 

阪堺電気軌道の浜寺駅前停留所です。

 

この日も歩いていると、ここで道を聞かれました。

南海本線に乗りたい、という質問でした。

聞かれて初めて、” そんな乗換もあるんだ ” って感じました。

 

 

 

 

これが乗り換える先の駅になります。

 

浜寺公園駅です。

 

1897年開業の日本最古の木造の駅です。

辰野式での、初めての駅舎建築です。

現在は南海本線の高架工事に伴い、

2017年末の曳家により、現在の場所に移設されています。

意匠上の下屋が架けられていますが、この建築物の構造は平屋になっています。

 

 

 

 

現在はこんな感じに、ポツンとローターリーの前に建っています。

左側が、現在使用されている仮の駅舎です。

2018年に高架工事が完成の予定でしたが、この建築物の保存に関する協議や、

用地買収などに手間取り、10年遅れの2028年の完成に変更されています。

 

まだこの辺りは、全然手付かずな感じです。

 

 

 

 

傍まで行ってみると、屋根などの修復がかなり残念な感じです。

曳家された時のものなのか両サイドの壁には、

鉄骨の無粋なフレームが取り付けられています。

高架工事が完成した際には、ここが駅の玄関として使用されるそうです。

その時には、もっと美しく修復していただきたいものです。

 

 

 

 

この日は閉まっていましたが、

週末には駅舎は、浜寺ステーションギャラリーとして使用されています。

内部には、カラフルなテーブルと椅子が並んでいます。

 

ここにも、補強用の鉄骨のフレームが見えています。

 

 

 

 

 

反対側へ廻り込んできました。

 

” 泉佐野市70周年 × キン肉マン40周年 友情タッグラピート ”

というラッピングが施されたラピートが走っていました。

 

後ろに写り込むホームも、かなりの年代物です。

これから高架化の工事が進んでいくのでしょう。

現在は旧駅舎の後ろには、空が見えています。

完成すると、コンクリートの高架とホームが写り込んでくるはずです。

 

美しい空を背景に、撮影できるのは今だけです。



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