全交換。
TOMYTEC製京成2000形クハ2003更新車晩年仕様(←200形モハ207:二代目)へのRPU11006側面ルーバーインレタ転写を終えた。
一応側面幕板上部埋込式ベンチレーターが再現されたが2000形への拘りはまだ残っている。
屋根上機器の存在しない屋根板の再現もその1つだった。
京成2000形クハ2003 更新車 晩年仕様。
※側面幕板上部埋込式ベンチレーター転写再現。
最終手段はモハ207用屋根板の加工だが自前で屋根板を製作出来ないか挑む事にした。
現状は側面幕板上部埋込式ベンチレーターと屋根上ガーランド形ベンチレーターが共存する。
屋根板を加工すると全塗装は避けられなくなる。
これは代用品を用いても同じだった。
幸い追設機器が無いためプラ板で2000形用屋根板を試作する。
たまたまwave製プラ板の灰色成形品を発見した。
上手く行けば塗装を回避できるかもしれない。
加工容易度から屋根板表面にはt0.3mmの灰色成形プラ板を起用した。
入工中のクハ2003。
200形の車体屋根板嵌め込み口深さは雨樋部で約1mmだった。
t0.3mmのプラ板では厚みが足りない。
製作する屋根板はt0.5mmのプラ板台座にt1.0mmのプラ板スペーサーを挟み込む二重構造とする。
wave製灰色成形プラ板にはt1.0mmもリリースされている。
但し屋根Rに合わせ湾曲させる術が無く採用を見送った。
裁断した屋根板用プラ板。
試作屋根板の主軸となるt0.3mmの灰色成形プラ板はモハ207用屋根板を実測し裁断した。
切り出したプラ板の全長は110mmで同一寸法としたが全幅は屋根Rを加味し17mmにしている。
wave製灰色成形プラ板は裏表があるらしく各々艶有りと艶無しに仕上げられていた。
仮に塗装せず装着出来た場合に備え艶無し側を表面とする。
なお前回入場で撤去したヒューズボックスはモハ207用屋根板に再取付を行い紛失防止策とした。
t1.0mmのスペーサーを溶着したt0.5mmの台座用プラ板。
次は屋根板を支えるプラ板台座を切り出す。
台座をt0.5mmとしたのはt0.3mmの屋根板を加え雨樋側を1mm弱にするためである。
1mmまで端部に厚みを持たせると車体雨樋成形部へ引き掛からず屋根板が張り出してしまう。
雨樋成形内に収めるには1.0mmを切る必要があった。
車体中央部成形底辺と屋根板上面の嵩は約2mm弱だった。
二重構造の屋根板を支えるため4mm幅に切り出したt1.0mmのプラ板スペーサーを溶着した。
これにより製作する屋根板の全高は0.5mm+1.0mm+0.3mmとなり2mm弱まで達する。
計算上は違和感無く車体に組み込めるはずである。
線路方向に湾曲させた屋根板用プラ板。
t0.3mmの屋根板用プラ板を屋根Rに馴染むよう整形する。
加工都合でt0.3mmにしたまでは良かったが予想より硬度が高く綺麗な円弧を描き出せなかった。
一部に白濁部を生じさせる始末で体裁は一気に悪くなった。
加えて円弧状に整形すると光源反射部が白色プラ板の様に見える。
ここで屋根板の塗装は欠かせない工程に加わってしまった。
塗装前に二重構造の屋根板を仕上げなければならない。
スペーサーにゴム系接着剤を塗布し屋根板用プラ板を車体中央に合わせた。
台座と屋根板は端部に流し込み接着剤を投入し車体雨樋からの張り出しを防ぐ。
早速試作した屋根板をクハ2003に仮搭載させた。
塗装前の試作屋根板を仮設置したクハ2003。
屋根板は湾曲率のばらつきがあり計算通りに行かなかった。
波を打つ箇所も見られ出来映えは良いと言えない。
ただモハ207用屋根板を大幅に加工するよりはましな結果が得られると思えた。
しかも200形とは屋根上見附だけで別形式だと読み取れる。
屋根板製作そのものが難しいと考えていただけに試作品の正式採用が決定した。
200形との形態差を決定付けた試作屋根板 (モハ207,クハ2003)。
このままF_MODEL製ねずみ色1号での塗装に移る。
屋根板製作に時間を要し塗装作業以降の工程は日を改めた。
F_MODEL製ねずみ色1号はモハ208更新車晩年仕様(206F)のパンタグラフ取付孔埋込部に使用した。
200形用屋根板と色温度が異なるのは承知の上である。
何よりも屋根上機器が全く設置されていない2000形用屋根板の再現が第一だった。
形式も変わったため灰色系統であれば構わない。
クハ2003に塗装を終えた屋根板を置きモハ207(206F)と比較した。
結果はまずまずで2000形の雰囲気を捉えられたと思える。
在籍する200形は全車黒色化したヒューズボックスを搭載しており色温度差は想定より気にならなかった。
錯覚に頼るのは多々ある事で2000形用屋根板でも発揮されている。
屋根板開口部前後での4点止めとした屋根板。
完成した屋根板だが嵌合方法に問題が残る。
200形の車体には長方形の欠き取りが2箇所設けられていた。
屋根板台座への嵌合爪新設も考えたか結局接着式に落ち着いている。
大凡完成形と呼べる屋根板を取り外す機会は少ないと予想した。
但し全面的に固定する気にはなれず上記の欠き取り部前後にゴム系接着剤を塗布している。
4点止めの圧着固定ながら車体からの浮きも生じず無難に収まった。
屋根板は車体との干渉が殆ど無いため剥離は起きないと思われる。
↓
クハ2003 [ ]:屋根板製作,交換。
モハ208 [ ]:206F(パンタグラフ撤去車)。
全工程を終えたクハ2003は屋根上の張り出しが全て消え去った。
入場前まではパンタグラフ撤去車に近い前面見附を有していた。
そのためモハ208に酷似していたが屋根板交換で印象を新たにした。
前面窓部車体断面黒色化も加わり更に2000形へ近付いたと思う。
中間組込車としては十分な形態だと言えるだろう。
↓
クハ2003(屋根板新規製作,交換:ガーランド形ベンチレーター廃止)。
モハ207更新車晩年仕様(206F)。
半ば見切り発車の2000形用屋根板製作だった。
結果は目立つガーランド形ベンチレーターが廃され現在の技量にしてはそれなりの見附になったと思う。
各種試行が繰り返され200形の面影はかなり薄くなった。
2000形と扱っても許される範囲に届いたと考えている。
実質最終形を迎えたクハ2003だがもう一つだけ試行項目が残る。
検討していた運転台前面窓上部へ通過標識灯の追設を試みる。
ジャンク車両から尾灯を転用するため実車の形状には至らない。
ただ2000形の特徴と言え最後まで拘る。
結果次第では撤去も考えられる。
よって過度な加工は行わず安直な追設方法で作業を進める。
TOMYTEC製京成2000形クハ2003更新車晩年仕様(←200形モハ207:二代目)へのRPU11006側面ルーバーインレタ転写を終えた。
一応側面幕板上部埋込式ベンチレーターが再現されたが2000形への拘りはまだ残っている。
屋根上機器の存在しない屋根板の再現もその1つだった。
京成2000形クハ2003 更新車 晩年仕様。
※側面幕板上部埋込式ベンチレーター転写再現。
最終手段はモハ207用屋根板の加工だが自前で屋根板を製作出来ないか挑む事にした。
現状は側面幕板上部埋込式ベンチレーターと屋根上ガーランド形ベンチレーターが共存する。
屋根板を加工すると全塗装は避けられなくなる。
これは代用品を用いても同じだった。
幸い追設機器が無いためプラ板で2000形用屋根板を試作する。
たまたまwave製プラ板の灰色成形品を発見した。
上手く行けば塗装を回避できるかもしれない。
加工容易度から屋根板表面にはt0.3mmの灰色成形プラ板を起用した。
入工中のクハ2003。
200形の車体屋根板嵌め込み口深さは雨樋部で約1mmだった。
t0.3mmのプラ板では厚みが足りない。
製作する屋根板はt0.5mmのプラ板台座にt1.0mmのプラ板スペーサーを挟み込む二重構造とする。
wave製灰色成形プラ板にはt1.0mmもリリースされている。
但し屋根Rに合わせ湾曲させる術が無く採用を見送った。
裁断した屋根板用プラ板。
試作屋根板の主軸となるt0.3mmの灰色成形プラ板はモハ207用屋根板を実測し裁断した。
切り出したプラ板の全長は110mmで同一寸法としたが全幅は屋根Rを加味し17mmにしている。
wave製灰色成形プラ板は裏表があるらしく各々艶有りと艶無しに仕上げられていた。
仮に塗装せず装着出来た場合に備え艶無し側を表面とする。
なお前回入場で撤去したヒューズボックスはモハ207用屋根板に再取付を行い紛失防止策とした。
t1.0mmのスペーサーを溶着したt0.5mmの台座用プラ板。
次は屋根板を支えるプラ板台座を切り出す。
台座をt0.5mmとしたのはt0.3mmの屋根板を加え雨樋側を1mm弱にするためである。
1mmまで端部に厚みを持たせると車体雨樋成形部へ引き掛からず屋根板が張り出してしまう。
雨樋成形内に収めるには1.0mmを切る必要があった。
車体中央部成形底辺と屋根板上面の嵩は約2mm弱だった。
二重構造の屋根板を支えるため4mm幅に切り出したt1.0mmのプラ板スペーサーを溶着した。
これにより製作する屋根板の全高は0.5mm+1.0mm+0.3mmとなり2mm弱まで達する。
計算上は違和感無く車体に組み込めるはずである。
線路方向に湾曲させた屋根板用プラ板。
t0.3mmの屋根板用プラ板を屋根Rに馴染むよう整形する。
加工都合でt0.3mmにしたまでは良かったが予想より硬度が高く綺麗な円弧を描き出せなかった。
一部に白濁部を生じさせる始末で体裁は一気に悪くなった。
加えて円弧状に整形すると光源反射部が白色プラ板の様に見える。
ここで屋根板の塗装は欠かせない工程に加わってしまった。
塗装前に二重構造の屋根板を仕上げなければならない。
スペーサーにゴム系接着剤を塗布し屋根板用プラ板を車体中央に合わせた。
台座と屋根板は端部に流し込み接着剤を投入し車体雨樋からの張り出しを防ぐ。
早速試作した屋根板をクハ2003に仮搭載させた。
塗装前の試作屋根板を仮設置したクハ2003。
屋根板は湾曲率のばらつきがあり計算通りに行かなかった。
波を打つ箇所も見られ出来映えは良いと言えない。
ただモハ207用屋根板を大幅に加工するよりはましな結果が得られると思えた。
しかも200形とは屋根上見附だけで別形式だと読み取れる。
屋根板製作そのものが難しいと考えていただけに試作品の正式採用が決定した。
200形との形態差を決定付けた試作屋根板 (モハ207,クハ2003)。
このままF_MODEL製ねずみ色1号での塗装に移る。
屋根板製作に時間を要し塗装作業以降の工程は日を改めた。
F_MODEL製ねずみ色1号はモハ208更新車晩年仕様(206F)のパンタグラフ取付孔埋込部に使用した。
200形用屋根板と色温度が異なるのは承知の上である。
何よりも屋根上機器が全く設置されていない2000形用屋根板の再現が第一だった。
形式も変わったため灰色系統であれば構わない。
クハ2003に塗装を終えた屋根板を置きモハ207(206F)と比較した。
結果はまずまずで2000形の雰囲気を捉えられたと思える。
在籍する200形は全車黒色化したヒューズボックスを搭載しており色温度差は想定より気にならなかった。
錯覚に頼るのは多々ある事で2000形用屋根板でも発揮されている。
屋根板開口部前後での4点止めとした屋根板。
完成した屋根板だが嵌合方法に問題が残る。
200形の車体には長方形の欠き取りが2箇所設けられていた。
屋根板台座への嵌合爪新設も考えたか結局接着式に落ち着いている。
大凡完成形と呼べる屋根板を取り外す機会は少ないと予想した。
但し全面的に固定する気にはなれず上記の欠き取り部前後にゴム系接着剤を塗布している。
4点止めの圧着固定ながら車体からの浮きも生じず無難に収まった。
屋根板は車体との干渉が殆ど無いため剥離は起きないと思われる。
↓
クハ2003 [ ]:屋根板製作,交換。
モハ208 [ ]:206F(パンタグラフ撤去車)。
全工程を終えたクハ2003は屋根上の張り出しが全て消え去った。
入場前まではパンタグラフ撤去車に近い前面見附を有していた。
そのためモハ208に酷似していたが屋根板交換で印象を新たにした。
前面窓部車体断面黒色化も加わり更に2000形へ近付いたと思う。
中間組込車としては十分な形態だと言えるだろう。
↓
クハ2003(屋根板新規製作,交換:ガーランド形ベンチレーター廃止)。
モハ207更新車晩年仕様(206F)。
半ば見切り発車の2000形用屋根板製作だった。
結果は目立つガーランド形ベンチレーターが廃され現在の技量にしてはそれなりの見附になったと思う。
各種試行が繰り返され200形の面影はかなり薄くなった。
2000形と扱っても許される範囲に届いたと考えている。
実質最終形を迎えたクハ2003だがもう一つだけ試行項目が残る。
検討していた運転台前面窓上部へ通過標識灯の追設を試みる。
ジャンク車両から尾灯を転用するため実車の形状には至らない。
ただ2000形の特徴と言え最後まで拘る。
結果次第では撤去も考えられる。
よって過度な加工は行わず安直な追設方法で作業を進める。