試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

国鉄103系津田沼電車区302F [Tc289] 黄緑6号混色:YG-Y-YG編成 (ModelTrainPlus製103系用LEDライト基板装着)

2018-01-17 21:11:02 | 国鉄/JR103系出場:総武・中央線
三色。

ModelTrainPlus製103系用LEDライト基板をKATO製JR103系クハ103-289(ツヌ302F-2)に装着し終えた。
ライトケースに嵌まり難い個体は初でリードフレームの整形により乗り切っている。
クハ103-290(ツヌ302F-2)のModelTrainPlus製LEDライト基板に着手したがやや不安を抱えたまま開始した。


国鉄103系ツヌ302F 黄緑6号混色編成(1986/8)。
ツヌ302F-2:Tc289-M678-M'834-T454-M679-M'835-T455-M680-M'836-Tc290
◆クハ103-289,クハ103-290 ModelTrainPlus製LEDライト基板装着。

ModelTrainPlus製LEDライト基板のリードフレーム整形はクハ103-290用を基にした。
その結果ライトケース内に無事収められクハ103-289の竣工に結び付けている。
よってクハ103-290のライト基板交換は壁が低いと考えた。
しかし油断は禁物であり慎重に作業を進める。


入工中のクハ103-290(ツヌ302F-2)。

クハ103-290はクハ103-282(黄緑6号)が種車である。
実質現行LOT品だったが前照灯照度は低いままだった。
ツヌ302F-2はツヌ306F-3(Tc763:TOMIX製High-Grade製品)やツヌ326F(Tc291:TOMIX製旧製品)より見劣りが隠せない。
電球前進式前照灯照度向上施工候補編成にも挙がっていたが急遽ModelTrainPlus製LEDライト基板化に至っている。
プリズム押えの耐熱性確認試験終了前であり入場が遅れていればKATO製純正電球ライト基板で存置されていたかもしれない。


本来の成形だと思われるModelTrainPlus製103系用LEDライト基板。

リードフレームを整形したクハ103-289用ModelTrainPlus製LEDライト基板は装着前の記録を残していなかった。
103系用LEDライト基板は店頭在庫で姿を消しつつある。
手持ちの基板も無くなり他編成への施工は在庫と気分次第になる。
確率は0ではなく再びライトケースへの装着に手こずる個体に出会す機会があるかもしれない。
念のため原形を保つModelTrainPlus製103系用LEDライト基板の形状を記録に残した。
一度クハ103-289の入場時にライトケースへ試着し嵌合を確認出来ており基本形だと思う。
本来は基板交換だけで済む工程でありこの記録が役に立たない事を願いたい。


整形した基板集電脚 (KATO製純正電球ライト基板,ModelTrainPlus製LEDライト基板)。

ModelTrainPlus製LEDライト基板は集電脚がスポンジに包まれた状態で販売されている。
しかし集電脚の幅は個体差を有し座席部品集電脚スリットに合わない場合がある。
クハ103-289ではKATO製純正電球ライト基板の集電脚と等幅化する工程を失念した。
これが床板組立後に座席部品集電脚押え部を大きく歪ませる要因へと繋がってしまった。
同じ失策を繰り返す訳には行かずライトユニット撤去後に即整形を行っている。
純正基板交換品とは言え細部の調整は欠かせないと痛感した。


一発でライトケースに収まったModelTrainPlus製LEDライト基板。

クハ103形用ライトケースにも当然個体差があると思える。
ModelTrainPlus製LEDライト基板は一旦装着が確認出来たものの不安の要素はライトケースだった。
同一LOTながらクハ103-290用と完全一致する確証は無かった。
しかし不安は杞憂に終わり当初から嵌まり具合が芳しくなかったクハ103-289から一転し抵抗無く本来の位置に収まってくれた。
やはりクハ103-289に取り付けたModelTrainPlus製LEDライト基板は何処かが変形していたらしい。
事前に記録を残さなかったのは惜しまれる箇所となった。


取付を終えたライトユニット。

組み立てたライトユニットを床板へ装着する。
運転台側台車締結ビスは撤去済で座席部品嵌合爪も外してある。
後は移動するウエイトに注意を払いライトユニット前端の嵌合爪を台枠に挿入し集電脚を差し込むだけとなる。
整形を施した基板集電脚の効果は高く座席部品のスリットへ一度で挿入出来た。
座席部品の集電板押え部も撓む程度で留まり今回は万全の仕上がりを迎えられた。
なお外していた座席部品嵌合爪は基板集電脚が押え部に達した時点で元に戻している。




クハ103-290 点灯試験[17C 津田沼]:前照灯(ModelTrainPlus製LEDライト基板化)。


クハ103-290 点灯試験[17C 津田沼]:尾灯(ModelTrainPlus製LEDライト基板化)。


クハ103-289 点灯比較[17C 津田沼]:ModelTrainPlus製LEDライト基板装着車。


クハ103-780 点灯比較[61C 三鷹]:ツヌ306F-3(TOMIX製High-Grade製品)。


クハ103-292 点灯比較[71C 千葉]:ツヌ326F(TOMIX製旧製品:最終LOT品)。

特に不都合無く組み立てられただけありクハ103-290の点灯試験は一発合格となった。
クハ103-292(ツヌ326F:TOMIX製旧製品:最終LOT品)との格差もほぼ解消出来たと思える。
これで津田沼区仕様の黄緑6号混色編成は各製品の特徴を保ちながら横一線になった。
ディテールは設計年次の浅いツヌ306F-3(Tc763)が抜きん出る。
しかしツヌ302F-2(Tc289),ツヌ326F(Tc291)も各々独特の味がある。
たまたま3編成が2社3種類での出場となったが良い差別化が図れたと言えよう。


クハ103-278 点灯比較[13C 千葉]:ラシ321F(ModelTrainPlus製LEDライト基板装着車)。


クハ103-232 点灯比較[17C 三鷹]:ツヌ325F(ModelTrainPlus製LEDライト基板装着車)。

また3本に増加したModelTrainPlus製LEDライト基板装着編成は3色に分散している。
試験採用編成のラシ321F(Tc188)はクハ103形が低運転台車と高運転台ATC車で組成され各々での交換効果を確認出来た。
第二次採用は朱色1号編成で今一つ個性に欠けたツヌ325F(Tc231)を抜擢しサハ103形750番代組込編成とは異なる特徴を持たせた。
ツヌ302F-2はツヌ326Fに対しての弱点解消にラシ330F-1(Tc309)の前照灯照度向上成功が重なった。
これで黄色5号編成,朱色1号編成,黄緑6号混色編成でModelTrainPlus製LEDライト基板を装着するクハ103形が登場した。
全てプロトタイプ時期が合致せず個性を潰し合う事もない。


クハ103-290(ModelTrainPlus製LED基板装着施工)。

クハ103-289,クハ103-290の竣工でModelTrainPlus製LED基板へ刷新されたツヌ302F-2が再出場した。
前途の通りModelTrainPlus製103系用LEDライト基板の手持ちが尽き交換作業は一旦終了となる。
LED化が必要な前照灯照度向上施工候補編成も存在しないため良い区切りを迎えられている。
再度ModelTrainPlus製LEDライト基板を入手した際には対象編成の絞込に頭を悩ますだろう。

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