試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クハ103-291,292[ツヌ326F] KATO製配管付TNカプラーSP取付 (ツヌ329F 発生品転用) ※TOMIX製旧製品

2017-02-17 21:14:51 | 国鉄/JR103系
再登場。

TOMIX製103系旧製品ツヌ326Fはクハ103-291,クハ103-292のみの存在である。
中間車はラシ326Fと共用し都度10両編成化している。
元々は老朽化の進むクハ103-791(→クハ103-291),クハ103-791(→クハ103-292)(ラシ326F)の予備車に充当する予定だった。


国鉄103系ツヌ326F (1986/3)。
ツヌ326F:Tc291-M681-M'837-T456-M682-M'838-T457-M683-M'839-Tc292

当初クハ103-791,クハ103-791(ラシ326F)の予備としこの2両の延命を図るつもりでいた。
しかし側面用JRマーク不足により予備車計画は撤回に追い込まれる。
回着当時は国鉄仕様の黄緑6号混色編成が存在していなかった。
そこで中間車8両をラシ326Fと共用し別編成に仕立てる方向へ切り替えている。
結果的にクハ103-291,クハ103-292(ツヌ326F)に付番し国鉄仕様とJR仕様の混色編成を両立させた。
ツヌ326Fがクハ103-291,クハ103-292の2両で留まっているのは導入目的の名残になっている。


JR103系ラシ326F (1987/6)。

その後TOMIX製103系High-Grade製品朱色1号グループの投入により白色のJRマークが確保できた。
インレタ転写はまだクハ103-291,クハ103-292(ラシ326F)の活躍が見込めるため保留している。
この2両は動態保存車で今後もツヌ326Fとの12両管理体制を維持する予定である。
クハ103-291,クハ103-292(ツヌ326F)はTOMIX製103系旧製品の最終LOTに該当する。
台枠はTNカプラーに対応していたがKATO製クハ103形用ダミーカプラーを取付けていた。
クハ103-485,クハ103-486(ツヌ329F)へHigh-Grade製品用配管付ステップを取付けた際にTNカプラーSP(0336)へ交換した。
この際にKATO製配管付TNカプラーSPが捻出され保管品へ廻っていたがこれを活用したい。
クハ103-291,クハ103-292(ツヌ326F)は状態が非常に良くカプラー交換対象に抜擢した。


入工中のクハ103-292(ツヌ326F)。

KATO製クハ103形用ダミーカプラーはゴム系接着剤で台枠に直接固定していた。
103系では後期投入車に当たり接着剤混用を中止した時期に増備されている。
そのためダミーカプラーはクラフトナイフでゴム系接着剤を切り裂くだけで撤去出来ている。
台枠に残った接着剤滓はセロハンテープの糊面で除去し製品状態に回復させた。
クハ103-485,486の接着剤痕が残ったままになっているのとは対照的な結果になっている。


KATO製クハ103形用ダミーカプラーを撤去した台枠。

クハ103-292もキハ40系用排障器(PZ-900)を取り付けていた。
KATO製配管付TNカプラーSPはクハ103-485,486装着時にロアフレームの一部を切除し排障器が当たらない措置を採っていた。
これが奏功しクハ103-292への再用でも新たに手を加える必要は生じていない。
かなり雑にフレームを削ったが連結性能に不都合は無い。
但し使用機会は今後もやって来ないだろう。


ロアフレーム細工済のKATO製配管付TNカプラーSP。

KATO製の配管はクハ103形用ダミーカプラーからTNカプラーSP(0336)へ移植しただけである。
ATS-B形車上子と配管を切り出し0336の胴受脇に接着した簡易加工品だった。
胴受との接地面積が狭くゴム系接着剤では配管の安定性に欠け弱点になっていた。
再用に当たり流し込み接着剤を投入し強固な固定を実現している。
これで0336としての転用は難しくなった。
但し装着起用車とロアフレーム加工済という条件が重なり流し込み接着剤投入に至っている。




KATO製配管付TNカプラーSPを取付けたクハ103-292

KATO製クハ103形用ダミーカプラーも連結器が平面的に映るものの造形は悪くない。
但しTOMIX製103系旧製品はKATO製103系に比べ車体幅が広い。
そのため相対的に連結器が小振りに見えてしまう。
連結器本体が0336へ変わったことでバランスは良くなったと思う。


入工中のクハ103-291(ツヌ326F)。

続けてクハ103-291(ツヌ326F)のKATO製配管付TNカプラーSP化に着手した。
KATO製クハ103形用ダミーカプラーの撤去方法はクハ103-292と同様である。
台枠とダミーカプラーの接地部が限られゴム系接着剤はこの面以外に両脇を固めるよう盛り付けていた。
接着剤として機能していた部分は僅かで大半は両脇の塊と共に剥がれている。


位置修正前の運転台側配管。

クハ103-291へ装着したKATO製配管付TNカプラーSPは運転台側の接着剤量が不足していたらしい。
既に傾きが生じゴム系接着剤固定の弱点を晒け出していた。
クハ103-292で流し込み接着剤投入の有効性を確認できた。
台車旋回半径確認後に位置修正を行い再固定を行っている。


ロアフレームを更に削った0336。

クハ103-291では排障器が0336のロアフレームに当たる現象が出た。
TR62(212)へのキハ40系用排障器位置は取付孔径都合でどうしても個体差が生じる。
そのせいか追加加工が不要だったクハ103-292とは異なり0336の接触部を現物合わせで切除した。
接触箇所はロアフレーム両端後部で共に後退角を設けた。
これまでは水平方向だけで対処していたが空間確保には角度変更が有利だと今更判明している。




連結器の彫りが深くなったクハ103-291

カプラー本体が0336のためクハ103-292との差は全く無いに等しい。
ここは位置合わせが必要だったKATO製クハ103形用ダミーカプラーと大きく違う点である。
KATO製配管付TNカプラーSPの製作そのものに手間を要するが装着時の微調整は生じない。
TOMIX製103系旧製品最終LOTのクハ103形に採用しても損はしないだろう。




クハ103-292+クハ103-291 (KATO製配管付TNカプラーSP化)。

前面の変化はKATO製クハ103形用ダミーカプラーに類似しているため余り大きなものではなかった。
一方側面見附は連結器突き出し長が増し印象が変わった。
連結器本体も大型化され重厚感が増している。
これは配管がオーバースケールという事も関係したと思う。
連結器突き出し長はどちらが相応しいか難しいところである。




ツヌ326F (KATO製配管付TNカプラーSP化)。

クハ103-291,クハ103-292のKATO製配管付TNカプラーSP化を終えツヌ326Fが再出場した。
クハ103形高運転台車用TNカプラーSP(JC6336)化したツヌ329Fよりも印象変化に欠ける作業内容ではある。
しかし製作に手こずったKATO製配管付TNカプラーSPの再用を図れ満足している。

KATO製配管付TNカプラーSP製作の発端はグリーンマックス製クハ103-576(ラシ337F-3)だった。
その後マイクロエース製クモハ300-6,クハ301-6(ミツK10F),クモハ102-1203,クハ103-1203(ミツK9F)が続いた。
TOMIX製クハ103形旧製品ではクハ103-485,486(ツヌ329F)でしか起用していなかった。
TNカプラーSP加工品ながらTOMIX製クハ103形への採用が進まなかったのはLOT都合に拠るものだった。
車両更新の全く進まないTOMIX製クハ103形旧製品だが最終LOT品導入時には装着を検討したい。

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