試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クハ103-130[ラシ313F] (クハ103-124[元ツヌ305F] 改番,仕様変更:JRマーク転写施工) ※TOMIX製High-Grade製品

2019-02-04 21:46:48 | 国鉄/JR103系
転身。

TOMIX製JR103系High-Grade製品ツヌ323F-2(Tc71)の仕様変更に伴いツヌ305F(Tc123)は廃止となった。
モハ103-701以下8両はツヌ306F-1(Tc71)の基本組成以外にツヌ306F-2(Tc763←ツヌ306F-3)と共有していた。
よってクハ103-71,クハ103-601(ラシ323F-2)と屋根板を振替えたクハ103-123,クハ103-124の2両だけが離脱している。


国鉄103系ツヌ305F (1985/4)。
元ツヌ305F:Tc123-M701-M'857-T464-M702-M'858-T465-M703-M'859-Tc124
※TOMIX製High-Grade製品。

編成を解除されたクハ103-123,クハ103-124にはB形防護無線アンテナ搭載済屋根板が廻された。
在籍編成ではクハ103形B形防護無線アンテナ搭載車をJR移行後の習志野区仕様に限定している。
従ってクハ103-123,クハ103-124の新たなプロトタイプは強制的にJR時代一択となった。
TOMIX製High-Grade製品は車両更新工事施工車化や側扉窓黒Hゴム支持化を行った車両が多い。
新編成組成に当たっては中間車8両を津田沼区仕様から選択する必要があり適合する車両を探った。
その中から予想より稼働率の上がらないツヌ313F(Tc143:朱色1号混色編成)が抜擢される。


入工中のクハ103-124(元ツヌ305F)。

セットバラし品のTOMIX製High-Grade製品クハ103形低運転台初期形冷房改造車は入手が困難な状況に置かれている。
以前から存在した増備計画は宙を彷徨ったまま全く手を着けられず現在に至る。
そこでクハ103-123,クハ103-124はクハ103-131,クハ103-130(ラシ313F)への改番が決定した。
ツヌ313Fを12両体制へ変更すればモハ103-665以下8両は共用車両に充てられる。
習志野区仕様では3編成目となるクハ103形低運転台初期形冷房改造車編成を登場させる算段とした。
漸減が進むJRマークインレタだが屋根板の原形復旧は難しい上にTOMIX製High-Grade製品での保留車発生を防ぎたかった。


少しずつ馴染むようになってきた油性メタリックマーカー式窓サッシ補修。

クハ103-71,クハ103-601(ツヌ323F-2)と同時入場したクハ103-123,クハ103-124は組み立てが保留される。
まだプロトタイプは定まっていなかったが側面窓セル窓サッシ印刷の劣化が目立った。
戦列復帰には補修が必須項目となり中途半端な状態で完成線に留置となっている。
先発入場はホース付ジャンパ栓納めに注意を払わなくて済むクハ103-124とした。
TOMIX製High-Grade製品の油性メタリックマーカー式窓サッシ補修はまだ3両目である。
斑点状剥離部の修正はクハ103-601で採用したインク被膜複層化にて対応する。


乾式清掃とした連結面側TNカプラーSP白濁対策。

側面窓セル窓サッシ印刷の劣化は1-3位側,2-4位側で生じており交互に塗り潰しを進めている。
但し症状は1-3位側の方が重く途中から単独施工に変更せざるを得なかった。
止むを得ず油性メタリックマーカーの塗布時分を広げインク定着を待ちながら四層塗りへ到達させた。
繊細な窓サッシモールドへの対応も熟れてきたらしく塗り斑は大幅に押さえられたと思う。
なお補修は1-3位側:全段,2-4位側:下段サッシが油性メタリックマーカー再現となった。
クハ103-123,クハ103-124は運転台側TNカプラーSPの湿式白濁対策試行車でもあった。


ゴム系接着剤で固定された前面窓セル。

当時連結面側TNカプラーSPは清掃対象外とされ全車への施工完了後も放置されてきた。
本格的な白濁対策施工開始から乾式ながら連結面側にも白濁対策が施される。
しかし10両編成化されていなかったクハ103-123,クハ103-124は清掃機会が巡ってこないうちに休車となった。
この入場で歯ブラシによる乾式清掃を行い白濁現象を一旦解消させている。
ちなみに試行から1年10箇月を経た運転台側TNカプラーSPは僅かな白濁が確認された。
湿式清掃の効果は十分に得られたものの再発防止には繋がらず今後の対策は乾式を主力とする方向である。


慎重に転写したJRマーク(1-3位側)。

湯口痕の処理が十分ではない前面窓セルは車体への嵌合具合が今ひとつだった。
側面窓セルを取り外す前に前面窓セルが脱落する状態だったためバリの切除を行った。
その上で凸形成形部下端へ微量のゴム系接着剤を塗布し車体に固定している。
側面窓セル,屋根板の組み付けを終え側面用JRマークインレタ転写に取り掛かった。
側面用灰色JRマークは残数の限られたTOMIX製High-Grade製品後期LOTを起用する。
如何せん余裕が無く一発転写を原則としこの際多少の歪みやずれは黙認する事にした。


[[クハ103-130]]:1-3位側。

JRマークは戸袋窓中央と乗務員室扉ノブを目安に設け何度もバーニッシャーで擦り定着させた。
昇降梯子との間隔が若干離れてしまった1-3位側だが上記の通り再転写は行っていない。
クハ103-124の車両番号はTOMIX製High-Grade製品インレタのバラ標記を転写していた。
当然節約式改番が第一候補に挙がったものの[クハ103-124]標記の間を転写糊が埋めており廃案となる。
モハ103-665以下8両に合わせグリーンマックス製インレタを選択しても良かった。
しかしTOMIX製High-Grade製品付属品に含まれるブロックインレタでの作業簡略化を優先している。




クハ103-130 [47C 千葉]:B形防護無線アンテナ搭載(屋根板交換),JRマーク転写,TNカプラーSP白濁対策施工。

運転台側TNカプラーSPの白濁現象は主にフレーム裏面で発症しており前面見附を崩す程ではない。
白濁対策施工済TNカプラーSP予備品との交換を検討する次元にすら達していなかった。
ただ現状のまま放置すると何れ連結器部品や胴受まで白粉塗れになると思われた。
効果持続期間こそ短くなるが歯ブラシ式乾式清掃は1分強で成形色を取り戻せる強みがある。
連結面側TNカプラーSPの清掃に併せ運転台側も乾式での再対策を行っている。
B形防護無線アンテナを搭載する屋根板へ振り替えられたが元々はクハ103-130(←旧クハ103-106)が装着していたものである。


クハ103-130 点灯試験[47C 千葉]:前照灯(プリズムケース着脱施工)。


クハ103-130 点灯試験[47C 千葉]:尾灯(プリズムケース着脱施工)。

前面用JRマークはTOMIX製旧インレタを転写しており側面用とは色温度が異なる。
TOMIX製旧JRマークインレタはサイズ毎の配分が釣り合っておらず前面用だけ余裕が残っていた。
そのため各形式の前面用灰色JRマークは一貫してTOMIX製旧インレタを起用し続けてきた。
クハ103-130でもこの法則に従い他編成との差異発生を未然に防いでいる。
転写目安はワイパーアーム基部と前面把手に置くクハ103形低運転台車共通仕様である。
低運転台初期形冷房改造車は3社の混在が定着しているため厳密な位置は追求していない。




JR103系クハ103-130(ラシ313F:クハ103-124 改番,側面窓セル窓サッシ印刷補修施工)。
※TOMIX製High-Grade製品。


クハ103-601(ツヌ323F-2:側面窓セル窓サッシ印刷補修施工車)。
※TOMIX製High-Grade製品。

運行番号,行先方向幕部品は前回入場時にプリズムケース前進取付を施した関係で安定していた。
前進取付がどの程度安定化に結び付いているか判らないもののクハ103-130でも踏襲される。
両部品とも表示器内へ収まる前に嵌合が固くなり最後はプラスチックドライバーで押し込んでいる。
[47C 千葉]表示からの変更は無く前面見附はB形防護無線アンテナ搭載とJRマークが主な変化となった。
クハ103-130の工程は側面窓セル窓サッシ印刷補修が加わり改修に近い作業を経て竣工を迎えた。
先に窓サッシ補修を施したクハ103-71,クハ103-601(ツヌ323F-2)よりも見栄えは向上したと思える。


モハ102-823+クハ103-130 (ラシ313F:窓サッシ補修未施工車+窓サッシ補修施工車)。


モハ102-2005+クハ103-601 (ツヌ323F-2:窓サッシ補修未施工車+窓サッシ補修施工車)。

モハ103-665以下8両はクハ103形低運転台初期形冷房改造車LOTの量産冷房車である。
ユニット窓車では側面窓セル窓サッシ印刷の劣化が余り伺えない傾向が強い。
新たに編成を組むモハ102-823(ツヌ313F,ラシ313F)も同様で繊維片を取り除いた程度で留まっている。
モハ102-823+クハ103-130の連結部は原形に近い窓サッシと補修を行った窓サッシが連なる。
同形態となるモハ102-2005+クハ103-601(ツヌ323F-2)より仕上がりは上がったように思える。
側面窓セル窓サッシ印刷補修はクハ103-123も工程に組まれておりクハ103-130に近い見付を確保したい。
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