Dr.mimaが医原病を斬る!

C型肝炎の解決を目指し、国の責任を追及するため闘っています。

とある保健婦の証言 -8-

2015年02月13日 07時00分00秒 | B型肝炎訴訟
それで、終わったら、針はどうするんですか。
 終わりましたら、針は注射筒に付いたまま、テーブルの上の酒精綿の上とか、そういうところに置きまして、そして、お子さんn注射の針のあとの揉み方を教えてあげたりして、それで終わりです。

そうすると、血液が入ったまま、今度は注射器が横にあるということになりますね。
 はい。

血管の中に入らないでそのまま打つという場合もあるでしょうけれども、たまたま血管の中に入って、引いた結果、血液が注射器の中に入ると、ワクチンの中に混ざっているということにはなりますね。
 はい。

そういう場合、ワクチンは捨てるんですか。捨てないんですか。
 捨てません。

そうすると、捨てないで、次の人にそのワクチンを注射するということになりますか。
 そうです。多少戻った血液の入ったワクチンは、大概は、戻した元の人にまた注入されるわけですけど、ピストンに入っているワクチンの中に、1回血液は少し入ってしまうわけですね。それも捨てません。

それで次の人に打つわけですね。
 そうです。

それは、どうしてですか。今から考えると、血液が入ったままワクチンを使用するというのは、いろいろな感染の点で問題があるんじゃないかと思うんですが、その当時は特にそういったことは問題とされていなかったんですか。
 私たちが注射をするときに、とにかく清潔に、感染から守らなければいけない、安全な状況で予防接種をしなくてはいけないというふうに一生懸命考えてやっていたのは、外界にあるいろいろな雑菌を注射したりしないようにしなくてはいけないと、そのことは清潔とか不潔とかですごく気を遣っていたんです。ですから、アルコールで消毒した皮膚の裏側にある血液とか、そういうものは不潔なものだというふうには考えなかったんです。

そうすると、血液がワクチンの中に入っても、取り立てて問題にするような不潔なものではないと
いう考え方なんですね。
 はい。

そういうやり方で、1つの注射器の中にワクチンを入れて、12、3人の人に連続して打って、いったん終わると針をふいて、また次の人の上腕部を消毒して、また打つということの繰り返しなんですね。
 はい。

針なんですけど、針の中には管がありますよね。
 はい。

酒精綿で上からふいても、針の中の管の中には血液が入っているということは考えられませんか。
 外側だけ一生懸命なでていましたけど、中のことはあんまり考えませんでした。

例えば、血液が入っていても、ワクチンをいったんぴゅっと出すと、管の中に入っている血液が外に出るんじゃないかと思うんですけれども、そういうことはしませんでしたか。
 はい、今考えれば、当然すべきだと思いますけれども、そのときは、ピストンの中に空気が入っていたら、空気を入れたら困るので、空気だけは針の根元のところまで戻していましたけれども、洗う意味でワクチンをぴゅっと飛ばすようなことはしていません。




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札幌雪まつりの画像

2015年02月12日 08時33分28秒 | その他
今年の札幌雪まつりはプロジェクションマッピングという手法で雪像に直接映像を映すイベントを行っていました。
真っ白な雪像に映像が映りこむ姿はとても迫力がありました。
写真上から春日大社(世界遺産)、行天宮(台湾)、スターウォーズです。
札幌の雪まつりは昼の姿も大迫力ですが、夜の姿もとても美しいです。
今回の雪像を極寒の中撮影してくれたのは娘の恵です。(まだ独身)






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とある保健婦の証言 -7-

2015年02月12日 07時00分00秒 | B型肝炎訴訟
そうすると、14、5人いますと、7、8人打って、針を取り替えて新しい針を付けて、ワクチンをまた5cc入れて、それで、また7、8人打つというやり方なんですね。
 そういうやり方をいたしました。

乳幼児ですので、学童みたくずらっと並ばせてというやり方ではないんですね。
 はい。

お母さんが抱いて、並んでもらうと。
 そうです。

2種混合の場合は、どこに打つんですか。
 上腕の外側です。

そうすると、そこをまず消毒することになりますね。
 はい。

消毒はだれがやりましたか。
 赤ちゃんの場合、私が自分でやりました。

そうすると、まず消毒をして、それからワクチンを打つということになるわけですね。
 そうです。

打つときに、何か特別の工夫みたいなものはあるんですか。
 工夫というのはありませんけれども、子供さんが暴れますので、お母さんに体を固定していただいて、私がしっかりと左手で皮膚が緊迫するようにお子さんの腕を握って、そうすると、痛みもないし安心もするので、そして、右手で注射をするというやり方です。

1回消毒をして、ワクチンを注射して、終わりますね。終わったら、針とか注射器はどうするんですか。
 終わる前に、針をお子さんの腕にさしたときに、血管の中にワクチンを入れては大変ですので、血管に針が入ってないことを確認するために、ピストンを軽く引くということを必ずやっておりました。

ピストンというのは中に入っている。
 内側の筒です。

それをいったん引くわけですか。
 はい。

血管の中に入っていると、どうなるんですか。
 血液がワクチンのところに逆流してくるので、それで確認するんです。

針が血管の中に入っていて、血液が注射筒の中に入ってくるということが確認されたら、どうするんですか。
 針の先の深さとか、ちょっとずらして、もう1度引いてみます。

そして、もう1度血管の中に入っていないことを確認して、打つということになるんですね。
 そうですね。



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とある保健婦の証言 -6-

2015年02月11日 07時00分00秒 | B型肝炎訴訟
メスはメスとして、別な入れ物に入ってくるんですか。
 メスを入れる特別な入れ物がありませんので、注射器を入れるのと同じ入れ物だったと思います。

川北地区の集会所でやるのは、受ける人は学童ではなくて、一般の乳幼児ということになります。
 はい、そうです。

大体、どのくらいの人数でやってましたか。
 1つの会場で12、3人から20人くらい、20人もいないかもしれません。

大体、1日3、4か所回ると70人から80人くらいの人に接種を行うということになりますか。
 はい。20人というのは会場が割合大きいところですので、1日に80人までは接種しませんでした。

具体的な接種の方法をお聞きいたしますが、最初に言われた二種混合は、注射器でワクチンを注射
するということになるんですね。
 そうです。

先ほど、注射器は2本用意するというふうにおっしゃいましたね。
 はい。

何ccの注射器であったか、記憶にありますか。
 2種混合の場合は、5ccの注射器を使っていたと思います。

1人に接種するワクチンの量というのは、何ccなんですか。
 1期の1回目の方は、0.5ccです。

2期以降になると、増えるんですか。
 2期ではなくて、1期の2回目から量が増えました。

0.5ccで5ccの注射筒だと、10人分入るということになりますね。
 はい。

実際も、10人くらいに1つの注射筒で打っていたんでしょうか。
 そのつもりで詰めるんですけれども、実際には、途中で液がが少し漏れたりなんかいたしますし、途中で暴れた子供さんがいて、針が外れてしまったりすることもありますので、トータルにいたしますと、7、8人ということになります。

ワクチンは、あらかじめ詰めておくんですか。それとも、会場で詰めるんですか。
 会場で詰めます。

注射器を2本持ってきますと、さっきの計算だと、2本で15人くらい打てるということになりま
すよね。
 はい。

そういうやり方なんですか。それとも、1本ワクチンを入れて、それが打ち終わったらまた同じ注射器にワクチンを入れるというやり方なんですか、どっちなんですか。
 できるだけ、使い始めた注射器はそのまま使います。床に落とすとか口が欠けるとか、そういうようなことがあったら困るので、予備というような意味で1本は取っておきまして、何も事故がなければ、1本の注射筒で針だけ取り替えて、ワク チンを吸い取って、また次の方にするというやり方をしました。

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とある保健婦の証言 -5-

2015年02月10日 07時00分00秒 | B型肝炎訴訟
そうすると、器具の消毒なんかは、証人は直接関与してはいないわけですね。
 はい。私は、しませんでした。

注射を打つばかりになったものを用意してきてもらって、受け取るということになるんですね。
 はい、そうです。

その器具は、どういうものに入っていたんですか。
 注射器とか、そういうのを入れる金属製の四角い携帯用の入れ物があるんです。お医者さんの往診かばんに入って
いるものと全く同じなんですけれども。

大きさはどのくらいですか。
 幅が5、6センチ、長さが12、3センチ、厚さが2センチ半くらいでしょうか。

その中に器具が入っているわけですね。
 そうです。

どういう器具が入っていましたか。
 注射筒と針とピンセットが入っております。

注射用は何本入っていましたか。
 大体2、3本。

針は。
 針も、そこに、バネになっていて挟むところがあるんですけれども、5、6本とか10本くらい入っているときもあり ます。

ピンセットは。
 小さいピンセットです。

1本ですか。
 はい。

それから、当然、消毒をしますので、酒精綿がありますよね。
 はい。

それも入っているわけですよね。
 酒精綿はほかの入れ物に入っております。

アルコールは。
 アルコール綿は作ってきてくれました。浸してありました。

すぐに消毒できるような状態になっていたわけですね。
 はい。

予防接種の台帳というものがありましたね。
 はい。

それから、母子手帳に押す、予防接種を受けたということを証明する印鑑みたいなものはありましたか。
 ありました。

どういうものでしたか。
 標津町長と書いた1センチくらいの四角の木彫りの印なんですけれども。予防接種を受けたら、母子手帳にその印 鑑を押すわけですね。
 そうです





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とある保健婦の証言 -4-

2015年02月09日 07時00分00秒 | B型肝炎訴訟
腸チフス・パラチフスというのは、どういう人がやるんですか。
 これは成人だったと思います。

腸チフス・パラチフスの接種者というのは多かったんですか。それとも余り多くはありませんでしたか。
 副反応がとても強いということで住民に嫌われておりまして、私が担当したところは、接種の場所は設定していま したけれども、受けにいらっしゃる方はとても少なかったと思います。

ツ反・BCGは、どういう対象者になるんでしょうか。
 標津町川北では、乳幼児と、一部成人が受けておりました。

学校で学童が受けるということもありましたね。
 ありましたけれども、具体的には、私は町の保健婦ではなかったものですから、分担しておりませんでした。

あなたは担当しなかったけれども、ほかの市町村では、ツ反というのは学校でもやっていたという
ことでよろしいですか。
 やっておりました。標津町でも、標津町の本町にいる町の保健婦がやっておりました。

陳述書にも書かれているんですが、あなたがおられた川北というところでどんなふうに予防接種が
行われていたのか具体的にお聞きしたいんですが、この地区では予防接種をやるということになる
と、場所はどこでやっていたんですか。
 地域の各集会所というところです。

この地区の集会所では、何月何日の何時からどういう予防接種をやりますよということがあらかじ
め連絡されるわけですね。
 はい。

1日に集会所を何か所も回るというようなことはあったんですか。
 ありました。

何か所くらい回りましたか。
 3、4か所です。

それは、2種混合なら2種混合を、3か所か4か所の集会所で同じ日にやるという意味ですね。
 そうです。

3か所も4か所も回るということになると、かなり広い地域を回ることになりますね。
 はい。開拓地ですので、戸数は少ないですけれども、遠い地域を回って歩きました。

移動には、何を使いましたか。
 夏はバイクですけれども、冬は歩きました。

予防接種に使う器具は、どういうものがあって、どういうふうに用意をして行きましたか。
 標津町の場合ですと、本庁におります保健婦がすっかり準備をしてくれまして、本庁の衛生係の人がバッグに入れ て、私のいる川北までオートバイで来て、そして、そこから私と一緒に集会所の方へ行くというふうにいたしまし た。


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とある保健婦の証言 -3-

2015年02月08日 07時00分00秒 | B型肝炎訴訟
腸チフス・パラチフスというのは、どういう人がやるんですか。
 これは成人だったと思います。

腸チフス・パラチフスの接種者というのは多かったんですか。それとも余り多くはありませんでしたか。
 副反応がとても強いということで住民に嫌われておりまして、私が担当したところは、接種の場所は設定していま したけれども、受けにいらっしゃる方はとても少なかったと思います。

ツ反・BCGは、どういう対象者になるんでしょうか。
 標津町川北では、乳幼児と、一部成人が受けておりました。

学校で学童が受けるということもありましたね。
 ありましたけれども、具体的には、私は町の保健婦ではなかったものですから、分担しておりませんでした。

あなたは担当しなかったけれども、ほかの市町村では、ツ反というのは学校でもやっていたという
ことでよろしいですか。
 やっておりました。標津町でも、標津町の本町にいる町の保健婦がやっておりました。

陳述書にも書かれているんですが、あなたがおられた川北というところでどんなふうに予防接種が
行われていたのか具体的にお聞きしたいんですが、この地区では予防接種をやるということになる
と、場所はどこでやっていたんですか。
 地域の各集会所というところです。

この地区の集会所では、何月何日の何時からどういう予防接種をやりますよということがあらかじ
め連絡されるわけですね。
 はい。

1日に集会所を何か所も回るというようなことはあったんですか。
 ありました。

何か所くらい回りましたか。
 3、4か所です。

それは、2種混合なら2種混合を、3か所か4か所の集会所で同じ日にやるという意味ですね。
 そうです。

3か所も4か所も回るということになると、かなり広い地域を回ることになりますね。
 はい。開拓地ですので、戸数は少ないですけれども、遠い地域を回って歩きました。

移動には、何を使いましたか。
 夏はバイクですけれども、冬は歩きました。

予防接種に使う器具は、どういうものがあって、どういうふうに用意をして行きましたか。
 標津町の場合ですと、本庁におります保健婦がすっかり準備をしてくれまして、本庁の衛生係の人がバッグに入れ て、私のいる川北までオートバイで来て、そして、そこから私と一緒に集会所の方へ行くというふうにいたしまし た。


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とある保健婦の証言 -2-

2015年02月07日 07時00分00秒 | B型肝炎訴訟
ここで予防接種をやったことがありますか。
 あります。

根室支庁の開拓保健婦としては、どこか決められた地域を担当するということでやっておったんで
しょうか。
 はい、私は、標津町(しべつ)の川北地区を担当しておりました。

そこの戸数は、どのくらいありましたか。
 大体、500戸くらいだったと思います。

昭和37年当時、証人が担当した予防接種の種類は、どういうものがありましたか。
 百日咳・ジフテリアの2種混合、種痘、腸チフス・パラチフス・ツ反・BCGです。

ツ反というのは、ツベルクリン反応検査と言われるものですね。
 はい、そうです。

1番最初に言われた百日咳とジフテリアは、2種混合と言われるものですね。
 そうです。

2種混合の予防接種の対象者は、どういう対象者だったんですか。
 1期とか2期とか3期とか4期とか、そういうふうに決められているんですけれども、生後3か月以上の乳児と1歳前後 の幼児です。

そうすると、生後3か月の乳児というのは、1期になるわけですか。
 そうです。3か月から接種できますが、3か月のお子さんだけじゃなくて、1年に1度らいしか設定されていません ので、幼児も含まれて1期になります。

2期というのは。
 2期というのは、1期を終わりましてから1年から1年半前後経過したお子さんを1度だけ追加するものです。

3期というのは。
 3期というのが、当時は、小学校に入学する前6か月以内にやりました。

4期というものもあるんですか。
 ジフテリアだけになりますけれども、小学校を卒業する前6か月以内にやるということでやっていました。

種痘は、どういう人に接種をするんですか。
 種痘も、生後3か月以後の乳幼児、それと、小学校へ入る前の6か月のお子さんと、小学校を卒業する前の学童です。

そうすると、3回やるんですか。
 はい、そう思います。

3期に分けてやるということ。
 はい。

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とある保健婦の証言 -1-

2015年02月06日 07時00分00秒 | B型肝炎訴訟
事件の表示 平成元年ワ第1044号
証人調書
(この調書は、第24回口頭弁論調書と一体となるものである。)

期日 平成7年3月9日午後1時30分
氏名 *******(個人情報のため伏せます)
年齢 56歳
職業 公務員

裁判長は、宣誓の趣旨を告げ、証人がうそを言った場合の罰を中止し、別紙宣誓書を読み上げてその誓いをさせた。

速記録 平成7年3月9日
第24回 口頭弁論
事件番号 平成元年ワ第1044号 証人 氏名******
原告代理人(佐藤 太勝)

現在、あなたは、どこでどういうお仕事をされておりますか。
 早来町で保健係長をやっています。

当然、保健婦さんの資格はお持ちなんですね。
 はい、持っております。

保健婦さんになるためには、何か試験を受けて、資格を取得するということになりますか。
 はい、そうです。

国家試験でしょうか。
 国家試験です。

甲第90号証ないし甲第92号証を示す。

甲第90号証の陳述書ですが、これは、証人がいろいろお話しになったことを私がまとめて、その内容を確認していただいて、最後に署名捺印をしてもらったという書面ですが、そのとおりに間違いありませんか。
 間違いありません。

甲第91号証は医学書院というところから出されている「公衆衛生の灯をともしつづけて」という本の中の証人が書かれている部分を抜粋したものということでよろしいですか。
 はい、よろしゅうございます。

「開拓保健婦だった母の影を背負って」という標題で書かれておりますね。
 はい。

これを読みますと、開拓保健婦という人がどういう仕事をしていたのかということがこの本の中で分かるということでよろしいでしょうか。
 はい。子供である私から見てということですけれども。全体ではありません。

甲第92号証は、北海道立保健婦学院、北海道立衛生学院保健婦科の30周年記念誌、標題が「あすなろ」と書いてありますが、その中の一部が甲第92号証ということでよろしいですね。
 はい。

後でお聞きいたしますが、この中では、昭和30年代、保健婦さんがどんな活動をしていたのかということがそれぞれ記載されているというふうに伺ってよろしいですか。
 はい。

甲第90号証の1のところにあなたの経歴が書かれておりますね。
 はい。

北海道大学医学部付属看護学校を卒業されていますね。
 はい。

それから道立保健婦学院を卒業されて、保健婦さんの資格を取られたということですね。
 はい、そうです。

陳述書の1の2の中に開拓保健婦という言葉が出てきますが、あなた自身も開拓保健婦の仕事をしていたことがあるんでしょうか。
 はい、短期間ですが、ございます。

開拓保健婦というのは、簡単に言うと、どういう仕事をしていた方ですか。
 開拓保健婦という制度ができましたのは、昭和20年なんですけれども、敗戦後、外地から引き上げてきた方たちと か復員してきた兵隊さんたちとかが、職がなくなったり、食糧がなかったりした時代に、食糧対策とか職場対策で もあるのかもしれませんけれども、昭和20年の11月に、緊急の閣議決定というふうに聞いておりますけれども、緊 急開拓事業というのがありまして、そこで、緊急に開拓者を全国に入植させたと。その方たちの医療とか健康とか 助産とか、そういうことを守るために配置された保健婦が開拓保健婦と言われております。

開拓保健婦というのは、北海道だけの制度ですか。全国的な制度ですか。
 全国的な制度なんです。当時、大体300人くらいの開拓保健婦がおりましたけれども、そのうち100人が北海道にお りましたから、北海道には多かったということになります。

この制度はいつまで続きましたでしょうか。
 昭和45年に開拓制度がなくなったときに、開拓保健婦の制度もなくなりました。

あなたは、昭和36年から現在もずっと保健婦のお仕事をされていますが、その間、いわゆる集団
予防接種にかかわったことはありますか。
 ずっとかかわってまいりました。

直接予防接種をされたという経験がおありなんですね。
 あります。

陳述書を読みますと、昭和37年の2月に根室支庁の開拓保健婦になったというふうに書かれて
いるんですが、そのとおりですか。
 はい、そのとおりです。


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集団予防接種とB型肝炎ウイルスキャリア

2015年02月05日 08時10分50秒 | B型肝炎訴訟
B型肝炎訴訟は17年間かけての勝訴であったが、戦前・戦後どれだけ集団予防接種が行われてきたのか?
私どもは「衛生局年報」「衛生年報」「保健所事業年報」「保健所運営報告」を調べ、更に「厚生省50年史」「DDT革命」を参考に年間の予防接種者数を計算した(図1)。
1948-1950(昭和23-25)年はツベルクリン反応の数(BCG接種者数や前後の年間注射数は200万人と推定される)が不明のため加算していない。
1999年に出版された「肝がん白書」は、今もなお愛読者がたえまない。
このなかに吉澤浩司が1995年、初回献血者のデータをもとにまとめた「第4章 肝炎ウイルスキャリアの動向」という記載がある。
HBs抗原陽性率と各世代の予防接種者総数はだれがみてもよく相関する。団塊の世代、もう60歳代になったが、この世代にHBVキャリアが最も多い(図2)。




明日のブログは「B型肝炎訴訟の勝敗を決める上で重要なとある保健婦の証言」を掲載します。

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