樹業人~風の通心

持続可能な社会や森林・建築・木製品について、気ままに こそっと考える為のネタ帳です。

うれしいー。栗の木の土台

2007-08-27 | 建築と木材
今日、工場に行ったら なんと栗の木土台を発見した。
もうすぐ、上棟のある若いお施主さんの家の材料だ。
久しぶりだ。栗の土台を見るの…。
きれいでしょ。ずっと、前から私たちの地方では
土台に栗を使っていたの。


ちょいと横を見れば、梁材に込栓の穴がぁーーー。
地震と共存してきた、世界に誇れる日本の匠の技術だ。
その若いお施主さんは、二年以上前からプランにかかり
地元の木と伝統工法を選んでくれた。ウルウルする。



込栓というのは、とても小さな部材ですが
建物の形を調整したり、地震の時にはエネルギーを吸収分散して
持ち堪えられない力がかかった時には、自らが壊れる事で
梁や柱を守ります。
程度にもよりますが そうやって、建物が傾いても又小さな込栓を
新たに準備するだけで家の骨格が補修できるようにもなっているのです。
昔に学ぶ事は たくさんあります。







あー 久しぶりに建築の話が出来ました。
これも、育った年月以上 木を活かして
持続可能な森林環境を守り続くけていくのに
大切な事です。

あーでも気になるなぁ。
ナラ枯れと一緒に 栗の木もやられているらしい。