思う存分楽しめ!広告業界就職活動学生 ~09年度新卒へ~

これまで広告業界を志望した人達が、これから広告業界を志望する人達へメッセージを送るブログです。

「個」と「全」

2006-03-17 23:59:23 | 就職活動について
 どうも!孫子06です!

 今日はファンキーさんの担当予定日でしたが、ファンキーさんの事情によって私が代筆させていただこうと思います。
 ファンキーさんのブログを楽しみになさっていた方々、誠に申し訳ございません。

 さて、今日の本題に入ります。

 今日のタイトルですが「個」と「全」です。

 タイトルから察するに、なんだか哲学っぽく堅苦しい内容におもわれるかもしれませんが、言いたいことは至って単純です。

 個の積み重ねが全、全の一端が個である。

 なんだよ!そんなの当たり前じゃん!って思われた方も大勢いらっしゃると思います。この当たり前のことが上手く表現できていない例に出会ってきたので今日はそのことについてお話いたします。

 とある就職活動学生の方が自分の志望動機を述べるさい「私は化粧品の広告をやりたいと思っています。」と仰っていました。

 「なるほどなるほど、具体的なことまで考えているんだな~。」っと思って聞いていると、ず~っと化粧品に対する思いを延々と語って、話は終わりました。

 意地悪なことを言うつもりは無いのですが、おそらく化粧品メーカーに行った方がその思いを実現できるのではないかと思いましたが、また、その方は、やりたいことを突き詰めていった結果、全体を見失ってしまったのではないだろうか?と思うのです。

 広告業界、とりわけ、総合代理店でも、特定の企業のエージェンシーでも、様々な業種のクライアントを取り扱っていて、多種多様な仕事が存在していると思います。

 真剣に志望動機について考えていると、「どれでもやりたい」ではなく、自分の特性、人生で培った価値観などを踏まえていくと「特定のコレがやりたい」という思いが出てくると、思います。

 「特定のコレがやりたい」という思いをどんどん突き詰めていった結果、「広告業界で働きたい。」という志望動機からどんどん進んでいって「特定のコレ」をやるための志望動機に変化してしまったのではないでしょうか。

 さてここでもう一度考えてみて欲しいのです。「特定のコレがやりたい。」という思いを成し遂げる道筋は広告業界が一番いいと自分で判断できたのか、またそれは、人に共感してもらえる意見なのかということを。

 全くの私見ですが(むしろ偏見かもしれませんが)、新卒の段階で、特定の仕事をやりたいということは、より具体的にプランをたてていることでよいことだと思いますが、度が過ぎればただのわがままと受け取られることもしばしばあるのではないでしょうか。広告業界には多種多様なクライアント・仕事が存在すると思いますが、入る前から自分自身で選択の可能性をつぶしているとも受け取れるのではないでしょうか。つまり、広告業界全体で成し遂げたいことの一端として、特定の仕事を挙げることは理にかなったことだと思いますが、全体で成し遂げたいことをあやふやにしておいて、特定の仕事をやいたいということは問題があると思うのです。

 あなたがやりたいと思った特定の仕事は、あなたが広告業界全体で成し遂げたいことの一端でしょうか?

 突き詰めていった後、もう一度全体を振り返ってみてください。

 広告業界就職フォーラム:http://homepage3.nifty.com/adunion/

 平成18年3月17日孫子06