甚六ぶらぶら日記

岩手の穀潰し主婦・甚六の覚書

桜2010

2010-05-06 15:33:29 | 盛岡散歩
待ちに待った春がゴールデンウィークにぴったり合わせて到来です。天気も良く、気温も上がって町には一気に半そで姿が増えました。ついこないだまでダウンジャケット姿も見受けられたんですけどね。

桜も同様で、連休前には開花していても足踏み状態でしたが、連休中に満開~葉桜までひとっ飛びです。



5月5日の四十四田ダム。ダム周辺をめぐるように桜が植えられていますが、その木々が一斉に満開を迎えていました。岩手公園や高松の池ほどメジャーなお花見スポットではありませんが、その分ゆったりと桜を楽しめる雰囲気です。ダム湖で釣りをしたり、家族で野球をする姿もありました。



ダムと桜、なんてダム好きにはたまらないのでは?!




今日、5月6日の岩手公園。すっかり葉桜になっていました。地面はまるで桜のカーペットを敷いたよう。お堀にも花びらが浮かんで「花筏」を作っていました。鯉が背中に花びらを乗せて泳いでいるのが、何とも面白い風情でした。

町なかでも、風に乗った花びらが舞い踊る姿をあちこちで見かけました。


米内浄水場は今日五分咲きらしいので、今週末が見ごろなのではないでしょうか。楽しみです。

大通り佐々木電気

2010-01-23 12:47:36 | 盛岡散歩
2月に閉店するそうです。

大学入学で盛岡に引っ越した私にとって、大通りは大繁華街でした。
当時は現在あるアーケードを工事している最中で、よけいに雑多な印象を受けたのかもしれません。

それ以前にも、家族で盛岡に出かけると、大通りに立ち寄ることも多かったものです。

私にとって大通りは「買い物するところ」でした。洋服・めがね・靴・本・文具・そしてCDやコンサートチケット・・・。

現在の大通りは飲食店、特に居酒屋やカラオケボックスが多い印象です。買い物をするなら車で郊外のショッピングセンターに出かけたほうが楽ですから。

佐々木電気、しょっちゅう通っていたわけではありません。CDもコンサートチケットも、そうしょっちゅう買うわけではないので。
でも、必要と思ったときにスッと行ける店がなくなるのは、寂しいことです。

病院三昧

2010-01-13 17:15:17 | 盛岡散歩
 大雪です。雪かきでいい汗かきました。雪かきって有酸素運動なんでしょうか?


 私は病気持ちなので、よく病院に行きます。いきつけ、じゃなくて、かかりつけは総合病院なので、しょっちゅう同じ玄関から入っては別々の診療科にお世話になっています。しかもそれぞれの待ち時間が半端じゃない!滞在時間が長いせいで、病院なのに妙に愛着を感じています。


 この病院、内部がまるで迷路のようなのですが、去年手術入院したとき何となく全体像が理解できました。リハビリのために「どんどん歩く」ことを勧められたので、言葉通り階段を使って上から下までどんどん歩き回ったせいです。しかも午前と午後ではルートを変えて・・・。もっとも担当医の意図したことは「病室のある階の廊下を往復する」程度だったらしいのですが。


 幸い10日ほどで退院することができました。退院の日、会計をするためにメインバンクのATMの場所を教えてもらい、久しぶりの普通の服(パジャマではなく)で行ってみると・・・廊下の突き当りを右に折れた途端、いきなり昭和初期の建物の中でした!薄暗い照明、すりガラス、部屋ごとにつけられたプレートの文字まで年代物。その一角に、おなじみのグリーンのATMボックスがあったのです。


 今日も通院日。病院スタッフと話をするために場所を見つけてもらったら、それがまたあの「昭和初期の建物」の一角にありました。らせん状になっている階段には、不思議なうねりをもった鉄製の手すり。あぁ・・・降りてみたい。歩き回ってみたい。写真を撮りたい・・・。この建物が壊されてしまう前に、ぜひ!


 明日も通院です。明日はあえてあのATMに行ってみたいと思います。(さすがに用もないのにうろつけません・・・。)
 病院通いが楽しみなんて、20年早いと思うんですが。


米内浄水場

2009-05-04 22:09:48 | 盛岡散歩
 今年の桜は早かったですね。もう盛岡市内では葉桜どころか葉っぱオンリーです。でも、連休に合わせて見ごろを迎えているのが「小岩井一本桜」とこの「米内浄水場のシダレ桜」。
 市街地から少し山の中に入って行くのですが、浄水場入り口付近はほんの少しですが渋滞します。これをさけるために昨日の午後、自転車で出かけてきました。筋肉痛になるほどペダルを漕いで行ってきたので、たくさん写真を載せますね!



 浄水場内にはシダレ桜をはじめとしてたくさんの種類の花が植えられ、きれいに手入れされています。しかしこの中では飲食禁止。純粋に花を愛でる「花見」です。



 桜の花越しに向こうの桜。ピンク色は人を幸せな気分にする力があるのでしょうか。気持ちが浮き立ちます。



 見上げてみました。

 桜の種類も様々。この桜はしだれているだけでなくて、八重咲きになっています。多くの花がもう受粉を終えた頃(=満開)らしく、たまに散り始めた花びらも舞っていました。



 桜のカーテン。



 この写真だけ見ると、「何?」という感じですね。



 梢。



 この浄水場は現役の施設ですが、↑こんな感じの、古くてかわいらしい建物がたくさん残されています。

盛岡に来たなら

2009-05-02 21:23:41 | 盛岡散歩
ぜひ訪れていただきたい!


↑大慈寺。
 
 京都・宇治の万福寺を模して作られたという、この山門のスポンサーは原敬。原敬の墓所もこの門の中に。


 連休初日の今日、あちこちで道路が随分混んでいました。桜山の近くに行ったついでに「ちょっと」じゃじゃ麺でも、と思った夫は、白龍前の行列に怖気づいて帰ってきたそうです。地元民はいつでも行けることだし、観光客に譲るべし、ということですね。
 私は今日も明日も仕事。

 観光で盛岡や岩手を訪れている人たちも多いのでしょうね。ぜひ見ていただきたいところがたくさんあるのに、記事にする時間がないのが無念。
 大慈寺に行った後は、ぜひ近くのおそば屋さんへ。歴史を感じる木製の椅子や卓で供される手打ちのざるそば420円は、値段以上の価値ありです。

 

中津川散歩続き

2009-04-06 20:07:41 | 盛岡散歩


 そんなに長い散歩ではないのですけどね。昨日はあまり時間がなかったので・・・。 
 与の字橋から上流に向かっています。写真↑は「深沢紅子 野の花美術館」です。私はまだここに入ったことがありません。川を挟んだ手前の足元に、深沢紅子の小さな碑があります。




 さあ、いよいよ擬宝珠で有名な上の橋です。橋のたもとの建物には「ささき千代紙店」と「東光書店」が入っています。そういえばこの辺りは昔「紙町」と呼ばれていた場所です。



 これが上の橋。旧奥州街道筋に架かり、かつては交通の要所でした。元は優美な太鼓橋だったとか。当時の擬宝珠が6個残っています。現在の橋も昭和10年にできた古いものです。



 橋を渡ってみるも良し、くぐって説明板を読むも良し。



 オウバイが見えてきました。その向こうに見える家と河原の小道と、雰囲気のある風景をつくっていました。



 色のまだ少ない風景の中、満開のオウバイが貴重に思えます。もうすぐ桜に主役を奪われてしまうわけなのですが。

 オウバイ・・・「黄梅」と書きますが、梅ではなくモクセイの仲間。別名「迎春花」と言うそうです。ごもっとも。



 歩行者用の橋「富士見橋」の手前で道路に戻りました。今度は反対側を歩いてみたいです。杉花粉の落ち着いたころに・・・。

中津川散歩

2009-04-05 13:46:00 | 盛岡散歩


 盛岡で過ごす初めての週末だった、という方達も多いことでしょう。
 残念ながら桜はまだまだ先(何となく、20日位が見ごろなのでは、という気がします。何の根拠もありませんが)ですが、それでも春らしさは大気に満ち満ちています。
 もうダウンジャケットはクリーニングに出してしまいましょう!

 さて、オウバイが咲いたとの記事を見たので、中津川原を散歩してきました。スタートは中の橋。西側(右岸)を上流に向かって歩きます。
 写真はござ九さんの土塀と喫茶・ふかくさ。



 「川と銀行 木の緑」の岩手銀行中の橋支店(旧盛岡銀行本店)。冬の間にお化粧直ししていたようです。



 ござ九さんの土壁がきれいです。柳の枝もほんのり緑色をしている気がします。



 中の橋の上流一つ目の橋が「与の字橋」。橋のたもとの「よ組」番屋にちなんで命名されたとか。「銀行橋」とも呼ばれたこともあるらしいです。
 橋の下にこんなプレートがついていたとは、知りませんでした。


 さらにお散歩は続く。


すっきりしない気分のときは

2009-01-13 17:34:05 | 盛岡散歩


 岩手山!

 雫石・春子谷地から見た岩手山。岩手山が一番雄大に見える場所じゃないかと思います。
 私の腕(カメラ)ではキャッチしきれませんが、右側(東側)に伸びていく稜線が好きです。
 この日頂上は雲の中。今日だったらもっと良く見えたかもしれません。


 最近立て続けに風邪ばかりひいています。
 寒の引き締まった空気をしっかり呼吸しながら、あちこちぶらぶらしたいところなのですが、マスクをしてマフラーを巻いて車で出かけるのがやっとです。

 今盛岡ではあちこちで裸参りやらどんど焼きやらの正月行事が行なわれていますが、おでかけはがまんがまん。
 せめて2月始めの雪あかりまでには全快したいものです。

御田屋清水

2009-01-06 21:34:34 | 盛岡散歩


 大通り・サンビル向かいの一角にある、実は足を踏み入れにくい場所です。人も車も忙しく行き交う交差点なので、何となく・・・。

 「田屋」とは別荘のことらしいです。「御田屋清水」は、藩主の別荘に湧く清水でした。かつては城内の飲料水・茶道用として使われたとのこと。
 この一角が作られたのは昭和の始め。「近代的都市計画の中にゆかしい旧蹟のおもかげを残す」という市と開発会社の構想のもと、画家の橋本八百二が設計したようです。
 「大慈清水」「青龍水」とともに「三清水」と呼ばれています。



 プラスチックのコップが二つ。とても寒い日だったので、飲むのはやめました。



 「開町の碑」とありました。昭和初期の日付も。この一角が整備されたときのものなのでしょう。
 内容にも興味があったのですが、写真だけ撮ってとっとと立ち去りました。
 地元のおばちゃんとしては、本当に立ち止まりにくい場所なんです、ここ。


 大通りにはしょっちゅう行きますが、実はぶらぶらが難しい場所です。

洋館の中へ

2008-10-30 18:41:12 | 盛岡散歩

  どうぞ、中へ。今日は扉を開けておりますので・・・と言われたわけではないのですが、この日は特別。中に入らせていただきます。

  入り口の階段を上がって振り返ると、半円形の窓が見えます。葉っぱの模様?

  この部屋にはこの建物の歴史が簡単にまとめられている様子でした。 

  各部屋に小さな暖炉があります。レンガ造りの建物は冬が厳しいことでしょう。

  これはまた別の部屋。窓もすべて二重窓のようです。

  この日は3人の若い芸術家の展覧会が開かれておりました。おかげでこの建物の中にはいることができたのです。感謝。もちろん作品も堪能いたしましたよ。

  二重窓の外側に、紅葉した蔦の葉。そして現在の盛岡の風景。

  屋根裏部屋へも行ってみました。ここにも作品が展示してあったので。薄暗い部屋に窓から一杯光が差し込んでいました。

  この洋館は、旧石井県令私邸。もとの遠山准看護学校。蔦の紅葉が不思議に美しい10月中旬です。昨冬の記事はこちら。夏の写真はこちら

  蔦が2種類、ということなのでしょうか。あまりに様子がちがいます。

  こちら側の、妙にのっぺりとした色合いが好きなのです。屋根裏部屋の窓が見えます。

  この歴史ある建物は色々言いたいことがありそうな・・・。またいつか。


盛岡秋まつり

2008-09-14 10:36:35 | 盛岡散歩


 一日中あちこちで笛・太鼓の音、粋な音頭上げや「ヤーレヤーレヤーレヤーレ」の掛け声が聞こえた13日。
 中央通で「の組」の山車に遭遇しました。



 山車は木造の大八車。人力で動きます。このカーブをまがるのにも一苦労。ギーギーと音がしました。



 の組山車の正面(「風流」と呼ぶそうです)は「碁盤忠信」。歌舞伎の名場面?確かに碁盤を持ち上げていますね。



 この4人の方たちがいわば駆動輪ということですね。



 真横。



 後ろ(「見返し」と呼ぶそうです)は「わんこ娘」。さぁどんどん、という場面です。



 どうしても、押したり引いたりしている人に目が行きます。「ヤーレヤーレ」の掛け声の合間に「引け引け」も加わります。


 「盛岡秋まつり」の起源は南部藩の町づくりが完成したお祝い。実は300年の歴史があるのです。今年は9台の山車が出ているそうです。
 14日(日)午後1時に「八幡下りパレード」が盛岡八幡宮をスタート、15日(祝)午後6時に「盛岡山車大絵巻パレード」が東大通(中の橋西側)をスタートします。

天神様の狛犬

2008-09-12 00:08:00 | 盛岡散歩


 ↑夕方。グラデーションが刻々と変化していきます。


 盛岡天満宮の狛犬は独特の顔をしています。かつて石川啄木がよく天満宮を訪れ、この狛犬を「石馬」と呼んで愛で、歌にも詠んでいます。
 この狛犬を南部鉄器屋さんがミニチュアにしました。私はそれを職場で文鎮として使っています。

 今日、同僚の一人がそれに気づきました。「これって、あれだよね?!あそこのあれでしょ?!」「そうそう!あそこのあれ!」「うわ、これ、やばいでしょ。うわ~こんなのあるんだ。」
 これの価値がわかる人が身近にいて、それはそれは嬉しかったのです。そう、やばいくらいの価値があるもの、と思っているからなのです。

 すると他の同僚達が「え、何それ?」「何何?」と寄ってきたのです。
 「ほら、こういう感じで2匹対になっていて、一匹は口をあいていて、一匹は口を閉じていて。」「・・・ゴリラ?」「・・・気持ち悪い。」
 
 この人たち、生粋の盛岡人。知らない人は知らないものなのですね。

 ま、いっか。わかる人が身近にいただけで、私はうれしい。
 私はこの狛犬、かわいいとおもいますけどね~。



↑これは本物の狛犬。口を閉じてる方。

舟っこ流し

2008-08-17 22:11:28 | 盛岡散歩


 盛岡の送り盆の行事「舟っこ流し」に行ってきました。

 「あさ開」カレンダーによると・・・南部藩主・行信の娘が240年前に行なった水灯の大法要を起源とし、その後は北上川で溺死した遊女の霊を慰めるために受け継がれてきたものだそうです。
 現在は北上川両岸の町内会や様々な団体がそれぞれに趣向を凝らした「舟っこ」を製作し、先祖供養・無病息災などの祈りをこめて「舟っこ」に火を放っています。
 
 私が北上川左岸、明治橋上流100mほどの河川敷に到着したのは6時頃。「舟っこ流し」開始から30分ほど経った頃です。夏の日は未だ高いのですが、「舟っこ」から時折花火が上がります。



 「舟っこ」が次々と北上川に流され(実際には威勢のいい若い衆によって曳かれ)、そして火を放たれます。炎や煙や火花と共に、ご先祖様の御霊があの世へ帰って行くのでしょう。



 「舟っこ」にはさまざまな趣向が凝らされています。共通しているのは、花火や爆竹が仕組んであることと、竜頭であること。




 竜が煙を吐いたり、火花を吐いたり・・・目が光ったり尻尾から煙が上がったり。想像していたよりにぎやかで華やかな行事でした。



 「舟っこ」に火が回りひとしきり燃えた後、墓石のようなものが見えてきます。



 日が落ち、暗くなると「舟っこ」は一層美しく燃え上がります。



 「舟っこ」を曳く男衆。涼しい(涼しすぎる)風が吹く中、火花をかぶりながら「舟っこ」を曳きます。



 「あぢ!あぢ~!」と時折聞こえてきます。



 「舟っこ流し」のあとは精霊流しと花火大会。

 私にはこの夏初めて(そしておそらく最後)の花火でした。やっぱり花火を見なきゃ夏らしくないです。
 今年の夏も花火を見ることができて良かったなぁ・・・。

真夏の洋館

2008-08-10 13:36:58 | 盛岡散歩


 洋風建築の外壁にレリーフ、そして松・・・。




 これは現役の内科医院。




 そしてこのミステリアスな洋館は・・・




 以前にもご紹介した、旧石井県令私邸


 南昌荘と旧石井県令私邸はすぐそば、そしてこの病院も、さらに私の大好きな新渡戸公園も、下の橋も岩手公園も近くなんです。また、反対側へ足を伸ばせば惣門跡・「うだつ」が有名な木津屋さん旧「岩手川」神子田の朝市原敬の墓所がある大慈寺・米内光政の墓所がある円光寺・十六羅漢盛岡八幡宮・清水・御蔵・「あさ開」旧馬検場・・・。

 この辺はぶらぶらするのが楽しい場所です。盛岡にお越しの際はぜひ足を向けていただきたいです。ただし今、日中は大変暑いので気をつけて・・・。私は調子に乗って真昼に自転車で走り回っていたためか、その後3日頭痛に悩まされています。お盆休みが来るというのに!

別荘にて

2008-08-09 18:18:10 | 盛岡散歩
 うそです・・・ごめんなさい。200円の入場料を払って入るみんなの別荘、南昌荘です。でも気分だけでも、ね。



 ようこそ、どうぞ中へ。



 玄関でははきものをぬいでくださいね。



 座敷もたくさんありますが、板張りの「南昌の間」と、それに続くこの廊下が気に入っています。庭園も眺めることが出来ます。



 庭に出てみましょうか。



 庭の草木を映す池。水面を乱すのはアメンボ。錦鯉も泳いでいます。



 池越しに母屋を見ています。



 さっきの廊下を外からみると、こんな感じです。

 冬に訪れたとき、「夏の一日をここで読書して過ごしたい」と思ったのですが、この日、はずれの方の廊下のいすで本当に読書をしている女性がいました。「南昌の間」では不思議な感じの展覧会が開かれており、また紋付袴に白無垢・綿帽子の新郎新婦が記念写真を撮っていました。

 様々に過ごせる場所です。