・盛岡八幡宮 八幡町
八幡町の突き当たり、広い境内に9つの神社がありますが、そのほぼ中央に位置するのが盛岡の鎮守・盛岡八幡宮。八幡宮ですので祭神は品陀和気命(ほんだわけのみこと)です。
南部氏はもともと八幡神を氏神と仰いでいました。城下の人々の心のよりどころとして、また八幡信仰を城下に広める意図もあって、この神社が作られました。もとは盛岡城内にありましたが、城内では庶民の参詣ができないため延宝8年(1680)この場所に建立されました。
例大祭は9月14日~16日、神輿渡御や流鏑馬神事などが行なわれ、旧城下町の町内からは山車が繰り出されます。境内の一角には「盛岡山車資料館」があり、山車2台が展示されていますが、開館日が限られています。また初詣の賑わいや、1月の裸参りもよく知られています。
八幡宮以外のお宮も一通り見て回りました。
まずは八幡宮に近いところにこのお宮、傘森稲荷神社です。八幡宮建立前から八幡山に祀られていた神社です。昭和32年山上から現在地へ移転しました。祭神は宇迦之魂神(うかのみたまのかみ:本来2字目は偏に点がもう一つつきます)、五穀豊穣、商売繁盛、家内安全の神様です。
新しく神社を作るときに前からいた神様を丁重に祀る、というのは大切なことらしいです。先輩は大事にしなければなりません。
その向かい側にこの「梅宮様」。「ご婦人の守り神様」だそうで、丁寧にお参りを。社殿の造りや鳥居の形も様々ですね。
傘森稲荷の隣にこのお宮、神明社。祭神は天照大神。国土平安の神様です。こちらのお宮は約1200年前の創建だそうです。現在地に移されたのは昭和43年。藩政時代は現在の神明町にあったということです。だから今神明町には神明社はないのですね。
ほかにもお宮はあるのですが、お宮の名前もなく、雪の上に足跡もなかったりして・・・。 また「危険ですので裏に行かないで」「警戒中」などの看板が多く設置され、なんだか背中がざわざわします。
岩手護国神社。宮沢賢治もお参りしています。
ここまで来ると境内の中でもかなり北側になります。さらに北側にまだお宮やモニュメントや石碑が続きます。護国神社近辺は戦没者慰霊碑や郷土部隊記念碑が多いです。
立派な銅像・・・と思ったら明治天皇だそうです。神社の由来看板は言葉遣いが難しいですね。
こちらは米内光政像。米内はおしゃれでかっこいいイメージなのですが、なぜかこの像はくたびれて見えます。
米内の居住地跡が八幡町にあります。
八幡宮を背に、石段の上から大鳥居ごしに見る八幡町。もうすぐ夕暮れ、という時間。八幡町が輝きはじめる時間です。昔はお宮への参詣と遊興はセットだったのですよね。私も石段の下の方がいいかも。