甚六ぶらぶら日記

岩手の穀潰し主婦・甚六の覚書

河南の寺町散歩3

2007-12-13 11:14:19 | 盛岡散歩


・浜藤酒造店跡(岩手川第二工場跡)鉈屋町

 「いわ~て ふるさ~とよ~」のCMソングは岩手県民ならおなじみ。残念ながらもう「心の酒です いわてがわ~ ぱらら~」のCMも、お酒自体も味わうことはかなわなくなってしまいました。2006年2月に134年の歴史に幕を下ろしたのです。
 ↑は事務所と思われる建物ですが、杉玉が下がっていました。
 この右並びには鍛冶屋さんがあって、「カンカン」といい音が界隈に響いていました。



 反対側から見た様子。蔵の壁がまぶしいくらいに白いです。
 窓が開いていたのは換気のためでしょうか。
 これらの建物は八戸資本のスーパーマーケットが取得したそうです。



 土蔵に柿の木。似合いすぎです。





・新渡戸稲造生誕地(新渡戸公園)下の橋近く

 旧五千円札でおなじみの新渡戸稲造の生誕地が、新渡戸公園として整備されています。公園といってもさほどの広さはありませんが、新渡戸像を中心として居心地の良い空間になっています。
 何と言っても新渡戸像が素晴らしい。作者は朝倉文夫です。椅子に座って頬杖をついている新渡戸稲造は、穏やかな微笑みを浮かべています。まるで観音様のような、癒される笑顔です。



 像の裏側にも素晴らしい言葉が彫られていました。新渡戸の言葉ではなく、公園設立にあたっての献辞でした。
 ここは、素晴らしい空間です。




・もりおか啄木・賢治青春館 中の橋通り一丁目

 明治43年着工、横濱勉設計の旧第九十銀行本店の建物を利用して、盛岡で青春時代を過ごした二人の文学者の足取りを、分かりやすく展示しています。
 ロマネスク様式の建物自体がたいへん美しいのですが、それを損なわないよう配慮した展示になっています。啄木記念館は玉山区に、賢治記念館は花巻にあるのですが、どちらも盛岡の市街地から遠いのが難点です。盛岡を訪れた啄木・賢治ファンに、二人ゆかりの岩手公園から遠くない場所で、このような施設で資料を見てもらえるのはとてもいいことだと思います。
 私が訪れたとき、二階の展示スペースで立原道造の企画展をやっていました。おかげでずっと欲しかった「盛岡ノート」を購入することができました。
 喫茶コーナーではおいしいコーヒーをいただきました。チーズケーキセットで650円。いい感じでした。



・小野組土蔵  もりおか啄木・賢治青春館向かい

 上方商人・小野組の土蔵です。江戸時代の建物です。現在は郷土料理やお酒を楽しめるお店になっています。



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