甚六ぶらぶら日記

岩手の穀潰し主婦・甚六の覚書

手拭道楽

2008-08-29 23:43:23 | 江戸趣味
 手拭が好きです。



 千鳥の柄の手拭を専用の軸に挟んでタペストリーにしています。



 こちらは朝顔。狭い玄関に飾っているのでカメラをこれ以上引くことができず、見上げています・・・。


 ハンカチ代わりにも、お弁当を包むのにも、日よけの代わりにも、肌寒いときに首や膝の上やお腹を暖めるのにも、手拭は便利です。特に旅行時には活躍します。

 手拭を洗濯したあと、ほつれた端っこの糸をはさみで切る時が、現在の私の最上の時間です。あぁ、この手拭も育ってきたな、と。
 この喜び、共感してくださる方はごく少ないのではないかと思うのです・・・。


舟っこ流し

2008-08-17 22:11:28 | 盛岡散歩


 盛岡の送り盆の行事「舟っこ流し」に行ってきました。

 「あさ開」カレンダーによると・・・南部藩主・行信の娘が240年前に行なった水灯の大法要を起源とし、その後は北上川で溺死した遊女の霊を慰めるために受け継がれてきたものだそうです。
 現在は北上川両岸の町内会や様々な団体がそれぞれに趣向を凝らした「舟っこ」を製作し、先祖供養・無病息災などの祈りをこめて「舟っこ」に火を放っています。
 
 私が北上川左岸、明治橋上流100mほどの河川敷に到着したのは6時頃。「舟っこ流し」開始から30分ほど経った頃です。夏の日は未だ高いのですが、「舟っこ」から時折花火が上がります。



 「舟っこ」が次々と北上川に流され(実際には威勢のいい若い衆によって曳かれ)、そして火を放たれます。炎や煙や火花と共に、ご先祖様の御霊があの世へ帰って行くのでしょう。



 「舟っこ」にはさまざまな趣向が凝らされています。共通しているのは、花火や爆竹が仕組んであることと、竜頭であること。




 竜が煙を吐いたり、火花を吐いたり・・・目が光ったり尻尾から煙が上がったり。想像していたよりにぎやかで華やかな行事でした。



 「舟っこ」に火が回りひとしきり燃えた後、墓石のようなものが見えてきます。



 日が落ち、暗くなると「舟っこ」は一層美しく燃え上がります。



 「舟っこ」を曳く男衆。涼しい(涼しすぎる)風が吹く中、火花をかぶりながら「舟っこ」を曳きます。



 「あぢ!あぢ~!」と時折聞こえてきます。



 「舟っこ流し」のあとは精霊流しと花火大会。

 私にはこの夏初めて(そしておそらく最後)の花火でした。やっぱり花火を見なきゃ夏らしくないです。
 今年の夏も花火を見ることができて良かったなぁ・・・。

真夏の洋館

2008-08-10 13:36:58 | 盛岡散歩


 洋風建築の外壁にレリーフ、そして松・・・。




 これは現役の内科医院。




 そしてこのミステリアスな洋館は・・・




 以前にもご紹介した、旧石井県令私邸


 南昌荘と旧石井県令私邸はすぐそば、そしてこの病院も、さらに私の大好きな新渡戸公園も、下の橋も岩手公園も近くなんです。また、反対側へ足を伸ばせば惣門跡・「うだつ」が有名な木津屋さん旧「岩手川」神子田の朝市原敬の墓所がある大慈寺・米内光政の墓所がある円光寺・十六羅漢盛岡八幡宮・清水・御蔵・「あさ開」旧馬検場・・・。

 この辺はぶらぶらするのが楽しい場所です。盛岡にお越しの際はぜひ足を向けていただきたいです。ただし今、日中は大変暑いので気をつけて・・・。私は調子に乗って真昼に自転車で走り回っていたためか、その後3日頭痛に悩まされています。お盆休みが来るというのに!

別荘にて

2008-08-09 18:18:10 | 盛岡散歩
 うそです・・・ごめんなさい。200円の入場料を払って入るみんなの別荘、南昌荘です。でも気分だけでも、ね。



 ようこそ、どうぞ中へ。



 玄関でははきものをぬいでくださいね。



 座敷もたくさんありますが、板張りの「南昌の間」と、それに続くこの廊下が気に入っています。庭園も眺めることが出来ます。



 庭に出てみましょうか。



 庭の草木を映す池。水面を乱すのはアメンボ。錦鯉も泳いでいます。



 池越しに母屋を見ています。



 さっきの廊下を外からみると、こんな感じです。

 冬に訪れたとき、「夏の一日をここで読書して過ごしたい」と思ったのですが、この日、はずれの方の廊下のいすで本当に読書をしている女性がいました。「南昌の間」では不思議な感じの展覧会が開かれており、また紋付袴に白無垢・綿帽子の新郎新婦が記念写真を撮っていました。

 様々に過ごせる場所です。

水辺の散歩

2008-08-08 17:53:55 | 盛岡散歩
 盛岡の、水辺の風景をどうぞ。



 上の橋から、中津川上流を見ています。竿を出しているのは鮎釣りの人たちだと思います。近くに「おとり鮎」を売っている店があったので。



 中津川沿いの道は大好きな道の一つです。上の橋から下流に向かって行きました。↑は与の字橋から中の橋へ向かう途中。左手の白壁は「ござ九」さん。川では水遊びをしている家族連れがいました。大人にしっかり見守られながらきれいな川で遊べる子どもは幸せですよね。



 こちらは北上川。新しい「不来方橋」の上から下流を見ています。すぐ近くに盛岡駅があります。新幹線の高架橋と、在来線を走る貨物車が見えます。駅付近は帰省客・観光客・出迎えの人でごった返していました。

はなです

2008-08-06 20:59:24 | 猫道楽


 ごぶさたしています。はなです。
 毎日暑いですね。夏仕様とはいえ、毛皮を着ている猫にとって、蒸し暑い日本の夏は厳しいです。もとは乾燥した砂漠地帯出身らしいので。

 かばんに入って涼んでみたり、布団の上でおっぴろげてみたりして、何とか暑さをやりすごそうとしているはなです。みなさんもお元気で。


国見温泉

2008-08-05 09:10:26 | 盛岡散歩


 「国見」という地名はあちこちにありますが、昔の国境の高い場所(山の上)という共通点がありそうです。国を見渡す場所、という意味なのでしょうか。
 こちらの国見は秋田藩と盛岡藩の国境です。現在秋田と盛岡をつなぐ道は国道46号、県境は長い長い仙岩トンネルの中で越えます。トンネルのできる前は山をひたすら上り下りしていたわけで、国見温泉はそんな山の上にある秘湯です。


 
 国見温泉の特徴は緑色の湯。源泉は無色透明らしいのですが、温泉内に含まれる藻の一種が光合成をして緑色になるのだとか。確かに湯船の中でも洗面器にすくってもお湯は薄い緑色をしているのです。
 2件の温泉宿があります。この「森山荘」には、ペットが入れるお風呂もあるのです。ウチの猫は気に入るかなぁ・・・。

 日帰り入浴(人間)500円。温泉と深い山の緑で癒されました。

さんさとベアレン

2008-08-03 12:48:55 | 盛岡散歩


 「梅雨明けした後の方が雨が多い」との文句をあちこちで耳にする岩手です。↑写真は一週間前、車のフロントガラス越しに撮ったもの。

 1日からは盛岡でさんさ踊りが始まりました。4日まで毎晩太鼓・笛・踊りの大パレードが中央通を埋め尽くします。1日は小雨、2日は風で、夏祭りらしい天気ではありませんでした。それでもパレードに参加している人たちは楽しそうでした。「参加する祭り」なのですね。学校、会社、町内会・・・様々な団体が参加していましたが、やはり毎年出ているような人たちは踊りがうまい!いずれのコミュニティーにも当てはまっていない私は、どうすれば参加できるのか、ちょっと考えてしまいました。

 ゆうべはさんさを見てから、材木町のベアレンパブでビール。お店で買うと高いベアレンビールですが、ここでならジョッキで550円。つまみも色々あって、なかなかおいしかったです。ザワークラフト、トマトのピクルスに感激でした。