甚六ぶらぶら日記

岩手の穀潰し主婦・甚六の覚書

下町史料館(御蔵)とあさ開

2007-12-23 23:13:06 | 盛岡散歩
 天皇誕生日の日曜日、町は雪ならぬ小雨の中、クリスマスのきらめきでいっぱいです。
 そんな華やかさはさておき、今日は月に一度の(冬季)下町資料館の開館日。見学ついでにあさ開の工場見学もしてきました。ほろ酔いで帰宅してもM-1グランプリに間に合うという、健全な(?)クリスマスイブイブです。



 ・下町史料館(御蔵)  南大通三丁目12番30号

 江戸時代後期築。盛岡市指定有形文化財。盛岡藩の米蔵として使用されたものです。飢饉にそなえた米蔵は他にもあったようですが、最終的にこの御蔵に集約されたようです。北上川沿い、旧舟橋そばのこの位置にあって、幾度となく大洪水に見舞われながらも御蔵の内部には水が入ったことがないということです。高床式にして換気をしやすくしてあること、屋根の屋地板を二重構造式にして間に空気層を設けて断熱してあることなど、米蔵ならではの建築技術が生かされています。
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 昭和58年に盛岡市が取得、御蔵管理委員会により「盛岡市下町史料館」として生まれ変わりました。内部には新山舟橋ゆかりの史料、江戸時代以来の庶民の日常生活用具、農具、消防関連用具など約1000点が展示されています。

 様々な旧家の蔵から出てきたものなのでしょう。1つ1つが物語を持っていそうでおもしろいです。内側に「おかめ」外側に鬼が描かれたお猪口は節分に用いられたもので(鬼は外~福は内~)「へなちょこ」というそうです。へなちょこになるまで飲ませろ、という意味のネーミングだそうです。明治時代のままごと道具は陶器と銅で、小さいのに精巧なつくりです。

 西郷隆盛の書、書店「文明堂」の看板やその下書きとなった書(有名な書家の手になるもので「なんでも鑑定団」に出るらしい)、五月人形の立派な螺鈿細工、杉土手は夜になると怖くて通りたくなかったことなどについて、管理委員会の方の説明をいつまでも聞いていたかったのですが、いかんせん年の瀬の蔵の中は寒くて、長くいることはできませんでした。ぜひ暖かくなってからまた訪れたいと思います。

  開館日   5月から10月 第2・3・4日曜日
         11月から4月 第4日曜日
  開館時間  午前9時から午後4時
  入館料   無料




 ・あさ開  大慈寺町10-34

 見学をお願いすると、係の方が案内をしてくれました。日曜でしたので実際に作業をしているところを見ることは出来ませんでしたが、まずは昭和旭蔵内で手作りでの酒造りの工程と、機械化された現代の酒造り工程について説明を受けました。それから別の建物で瓶詰め工程を、最後に地酒物産館で3種のお酒を試飲しました。
 少しずつでも3種飲めば内臓から温まっていい感じになります。一番気に入った蔵出し大吟醸生原酒をビンにつめてもらってお土産に買いました。
 
 その後は、半端な時間ではありましたが、付属の多国籍レストラン「ステラモンテ」で食事です。豆乳と酒かすを使った「雪見鍋」がおいしかったです。これが我が家のクリスマスディナーになりました。

   工場見学  午前9時から午後4時30分まで
   地酒物産館 午前9時から午後9時まで
   レストラン  午前11時30分から午後10時まで
          (平日昼 バイキング 午後2時ラストオーダー)


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