Road to NORTH HARBOUR STADIUM

NORTH HARBOUR STADIUMとは州代表の本拠地であり、クラブ選手権決勝の地である

Philosophy

2006-01-31 | Weblog
1月31日。
多くのクラブチームが本格始動するこの日、タカプナも同じく長いシーズンへ向けたトレーニングがスタートした。
18時30分開始のトレーニングには今シーズン共に戦う、そして共に優勝を目指す戦士達が集まった。

ヘレンズビルのそれとは違い、本格的なトレーナーの下、約2時間のフィットネストレーニング。
僕はオークランドセブンスのおかげで走る体は既に出来ているので、今日の練習は全てトップで走りきれた。
この練習を続ければ、タカプナは物凄いフィットネスを持つチームになるはずだ。
いや、このままのトレーニングでは物足りない。
他の追随を許さない、更にハードなトレーニングを行わなければならないだろう。
一番練習したチームが一番になる。
他のスポーツにも共通するこの理念は、例外なくラグビーにもあてはまる。
センスや名前だけでは勝てない時代になっているのは日本だけではない。
ここNZでも同じ事。
優勝する為ならば、どんな過酷なトレーニングにも耐えられる。
しかし「これだけやったら優勝する」というラインは誰にもわからないのだ。
相手のあるスポーツの宿命。
それ故、先の見えないトレーニングに、時に苛立ち、時にめげる。
そういった状況になったなら考える事はひとつ。
『オレは何の為にここにいる?』と自問自答すればよい。
答えはグラウンドにしか落ちていない。
それを拾いに行く。
簡単な事だ。

ただし、簡単な事を如何に掘り下げて考え、その答えを具現化し、常にその姿勢を崩さないというのは、人の生きる道、すなわち人生をどう生きるかという果てしない命題の答を見つける作業に似て、いつまでたっても答えが出ないことはわかっている。
ただ、その作業を辞めたとき、全てが終わる。

それを見つける旅こそが、その哲学の答なのかもしれない。

終わりに近づいた僕のラグビー人生。
さあ、答を見つけよう。
僕の持つ宝の地図はノースハーバースタジアムを指している。
今日集まった仲間達の持つ地図もきっと、同じ場所を指しているはずだ。


Guests

2006-01-30 | Weblog
デビュー戦から一夜明け、重い体を起きあげたのは10時を過ぎていた。
昨晩は試合後に3時間運転しオークランドに帰り、そのままオークランドの花火大会、さらには我が家でのタッチラグビー飲み会に参加し、1日中フル稼働だったのだ。
それにしても我が家はお客さんが途絶える事がない。
毎日誰かが訪れる。
これはなかなか望んでもできることではなく、僕の理想の家がここにはある。
毎日誰かが来て、お茶したり、お酒飲んだり、談笑したり、時には何もしなかったり、ただ待ち合わせの場所に使われたり、とにかく「あ!あそこ行こう」と思われる家とは良いもんだ。

今日はリカバリーセッション。
傷めた体をトリートメントしなければならない。
昼ご飯を食べて、会社に行って一仕事終え(今日はNZの祝日。お休みの日にも仕事とは・・・これが敏腕営業マンといわれる所以か。本当は金曜日に仕上げるべき仕事を忘れていて今朝思い出したのだ)、その後フラットメイトとその友達を連れてドレスマートというアウトレットショップにお買い物。
そしてようやくプールへリカバリーセッションを行いに行った。
長くゆっくり泳いだ後、ジャグジーで疲れを取り、サウナ内でこれでもかと腹筋を。
腹筋1000回!今日も明日も明後日も!!
サウナで余分に汗をかき、ジムを後にした。

家に帰るとまた客人が。
今日は2人。
少ない方かな?!



I still couldn't get

2006-01-29 | Weblog
マウントマンガヌイセブンスが行われた。
タウランガに前日入りし、マウントマンガヌイに登り、翌日の必勝を誓ったのだが。。。

グループ分けされた予選1回戦はイーデンクラブ。
試合前のアップで声をかけられた。
誰かと思えばオークランドセブンスでチームメイトだった選手。
他にもたくさん来ているとの事。
しばらくすると他からも声をかけられる。
ポンソンビーやマリストなど、オークランド地区の強豪チームにはオークランド代表選手がたくさんいるではないか。
あらためてこの大会のレベルの高さを思い知る事となった。

そして1回戦。
相手チームにはオークランド代表にしてマヌサモアの双子が。
普段は気さくで優しい奴らだが、試合になるとスーパータックルを繰り返していた。
もちろん今回も。
僕はトライを狙ったがダメだった。
トライに繋がるゲインを何度も切ったが、フィニッシュまで持って行くことが出来なかった。
結局試合も負けてしまい、幸先悪いスタート。

続く2回戦も同じくトライを狙う。
ここでも大きくゲインするもフォローのコースが悪くパスが繋がらない。
逆にサポートの場面でもうまくオフロードパスできない選手が多かった。
これは各選手の実力というよりも“慣れ”が必要な技術になってくる。
オークランドセブンスと比べる事事態悪いのだが、その練習量とセブンスのスペシャリスト達の動きと比べると、まだまだタカプナは練習が足りなかったという事だ。
もっともっと練習し、自分の技術を伝えていかなければと思った。
技術というよりは知識だな。
タカプナの選手達のポテンシャルは僕より高いのだ。
それを如何に生かすか。
今後の課題だ。
結局この試合もトライは奪えず、最終戦へと進んだ。

最終戦。
とにかくトライが欲しかった僕であるが、オフロードパスの繋がらない状態では個人技で勝負するしかない。
しかし、フォローの薄い状態で個人技で攻めるのは非常に危険だ。
ここはじっくりボールをコントロールする事を心がけた。
決して無理はせず、いつかできる穴を見つけるまでボールをリサイクルし続ける。
そこでの僕の仕事は地味で痛いオーバーやジャッカル。
相手ボールを完全に殺すタックルだ。
その結果、ようやく待望の勝利が転がり込んだ。
試合後のヘッドコーチ、チームメイトからは「ジン!ナイスタックル!!」「あのジャッカルがなかったら危なかった」等々のお褒めの言葉を頂いた。
結局またディフェンスとターンオーバーで自分の存在価値を見せる結果となった。
・・・ま、いいか。

今日の収穫は新しいチームメイトからディフェンスでの信頼を得たことで良しとしよう。
ここから積み上げていこう。
ディフェンスで抜かれない。
目の前のボールにはからむ。
この地道な作業を続けていく。
そして同時に、トライの取れるウイングに脱皮する。

タカプナのジャージを着た記念すべき初日は自分の目標を果たせなかったが、価値ある信頼はモノにした。
なにわともあれ一歩踏み出したのだ。


Bare foot

2006-01-27 | Weblog
昨日の練習で週末のマウントマンガヌイ7sのメンバーが発表された。
僕はスターティングメンバーに選ばれ、早速名門タカプナのレギュラーナンバーを背負うことになった。
まだまだ英語でのコミュニケーションは難しく、仲間の言ってることの8割くらいしか理解できない。
しかも重要な部分の2割が聞き取れないので困る。
我々日本人の貧困な感覚なら「なんでこんな言葉もろくに喋れないやつがレギュラーでオレが補欠やねん。しかも日本人・・・○ァック!!」ってなもんだろうが、こちらにはそういう感覚はないようだ。
うまい選手がレギュラーで、それを心から応援する。
僕がうまいかどうかは置いといて、そういった垣根の無さにはいつもながら驚きと感動を与えられる。
とはいえ、感動ばかりはしていられない。
僕はその期待に応えなければならない責任が生じたのだ。
そしてウイングを任された以上、トライ奪取は義務。
責任と義務を果たした上で、はじめてレギュラーナンバーを背負う権利が与えられる。
とにかくトライを狙う。
昨シーズン途中までトライにはこだわらなかったが、今シーズンは初めからとばしていく。
ラストパスを送ることやディフェンスで体を張ることを美徳とされる日本と違い、こちらのウインガーのやるべきことは唯ひとつ、トライを奪うことだ。
逆に言えばトライを取れないウインガーは必要ない。
僕のようなタイプはヘレンズビルには歓迎されたが、それ以上のレベルやチームには受け入れられないことは昨季が証明している。

トライを獲る事は非常に難しい。
個人技でトライする方が簡単な場合もある。
ラグビーを知らない人に俗に言われる「ごっつぁんトライ」も、あれはあれで難しい。
「あんなん誰でもトライできるわ!」とおっしゃる方も多いが、それを言ってるあなたには100年たっても無理だ。
まずそのグラウンドに立つことが出来なければ、トライもクソも無いのだから。
死ぬほど努力して勝ち得たポジション。
試合中も絶え間ないサポートが生んだ「ごっつぁんトライ」は賞賛に値する。

週末は個人技、サポート、まぐれ、どんなプロセスだろうがトライを獲りに行く。
ディフェンスやジャッカルといった得意分野は今回に限りあまり意識しない。
それは平均点で充分だろう。

トライ。
それが最大のアピールになる。



昨日の練習の後、NZに来てすぐに2ドルで購入したビーチサンダルの鼻緒が切れた。
2ドルのくせに1年間、僕の足を守ってくれた。
仕方が無いのでタカプナのグラウンドからシティのジム、ジムから自宅までの間、裸足で歩いた。
キウイ達は裸足で街中を闊歩するので僕にも違和感は無かったが、いざ裸足で街を歩くとなかなか新鮮でおもしろい。
ゴミが少ないな~とか、ここのアスファルトは歩き心地がいい!とか、靴を履いていたら感じることの出来ない発見があった。
ニューマーケットブロードウェイのアスファルトは裸足istには最高の歩き心地である。
シティ内はずれはアスファルトのキメが悪く、歩き心地としてはBAD。
今度「裸足歩きマップ」でも作ろうかな。



Trust

2006-01-26 | Weblog
最近の週末は土曜日ダイビング、日曜日タッチラグビー&ウエイトトレーニングと決まっている。
今週もその例に漏れず、しっかりダイビングの予定を立てていたのだが・・・

先日の練習で今週末に行われる大会メンバーが発表され、早くも僕のタカプナデビュー戦が決まった。
というわけで今週末はタウランガまで遠征に行く。
オークランドから車で3時間。
素晴らしいリゾート地。
マウントマンガヌイから望む景色はキウイたちにとって最高の贅沢。
ロビンズパークは先住民マオリ族対ヨーロッパ人の戦いの跡が残る歴史ある公園。
敵から身を守るために作られた砦がそのままの形で残っており、大砲や記念碑も置かれている。
140年前には戦場であったことを物語っていて感慨深い。

マウントマンガヌイ7sがタカプナのジャージを着る最初のゲームとなる。
それは僕の今シーズンにとって、非常に重要なゲームになる。
なにしろ、同じチームとしては初めて僕のプレーを見ることになるのだ。
ここでインパクトを与えることが出来ずに平凡な試合をしてしまうと、そのイメージはシーズンを通して残ってしまうだろう。
逆に、最初に大きなインパクトを与えることが出来れば、少々の失敗は許されるようになる。
僕はイメージで判断されるのは大嫌いだが、ラグビーという団体競技を選んだからには自分以外の誰かに評価されて始めてゲームに出場できるのだ。
ヘッドコーチが試合をイメージしたときに、僕のトライを、僕のタックルを思い浮かべることが出来れば、それはもうイメージという名の信頼を勝ち取ったとき。

今週末、僕はコーチ陣からの信頼を勝ち取るべく、万全の状態で試合に臨む。



Way of life

2006-01-25 | Weblog
今日は横道に逸れずに書こうと思う。
男の生き様について。

昨年末の大晦日。
日本は格闘技イベントの話題で持ちきりだったと聞く。
少なくとも血の気の多い僕の友人の周りでは。

ようやく僕もTV観戦したが、鳥肌と鳥肉なくしては観る事の出来ない興奮の連続。
観ているだけで筋肉がパンプアップして、その補給に鳥肉を・・・

とにかく、彼らの筋肉、動き、気持ち、全てに圧倒された。
あまり筋肉のことばかり書き過ぎて僕が筋肉オタクと思われてもいけないので割愛するが、それでも彼らの筋肉といったらもう・・・やめとこ。
今回は彼らの気持ちの部分をクローズアップしたい。

まず、僕が考えを改めなければならないのは曙。
僕は日本にいた頃「曙ならオレでも勝てる」と豪語していた。
それには数々の条件が必要だが、たとえば土俵で相撲のルールなら勝ち目はない。
ただしグラウンドでラグビーのルールなら100%勝つ。
縦100m、横60mのグラウンドで1対1のトライの奪い合いなら、もう何が起ころうが100点ゲームだ。しかも完封で。
ま~それは置いといて、実際にはリングの上でも勝てるんじゃないかな~とも思ったことがある。
つまり、僕は勝つか負けるかにだけしか目がいっていなかった事になる。
NZに来て11ヶ月、僕の考え方は変わった。
ラグビーにしても、その他のどんなスポーツ、人生についても、勝つか負けるかが大事ではなく、最も重要なのはそのプロセスであることを学んだ。
簡単に例えるならば、甲子園に応援に行く酔っ払いと、甲子園に試合をしに行く高校球児との違い。
甲子園に行くという現象は同じことだが、そのプロセスは全く違う。
どうしても欲しい車を何年もかけてコツコツ貯金しようやく買えた車と、親から買ってもらった同じ車。もうそれは同じ車ではない。
怪我か病気等の何らかの理由で苦しくも努力し、そして何かをやり遂げようと努力する1日と、親の金で生きて昼過ぎに起きて2ちゃんねるに匿名で書き込みして母親の作るご飯に文句言ってから屁こいて寝る1日では全く違うのだ。

曙選手は外国人で初の横綱など、輝かしい成績と経歴と将来を約束された人生を投げ出して格闘技の世界に入った。
それをアホととるかどうかは個人の勝手だが、僕は決して誰もが取れる選択ではないと尊敬する。
今のところ結果が伴っていないのは残念ではあるが、その男気には深い尊敬と憧れを抱く。
勝負の世界に生きるものとして、結果が出ない時期は非常につらい。
僕なんて曙選手に比べればたいしたことないが、そのつらさは分かるつもりだ。
男気はほんとに尊敬する。
しかしプロ格闘家ならば結果も伴ってこそ。
今後の活躍に期待する。

そして曙以上に感動を呼んだ試合がいくつもあった。
桜庭
五味

キッド
もちろん吉田、小川。
各選手、言葉にならない感動を与えてくれた。
彼らの戦い方が生き様そのもの。
何も語らずともその体や動きを見るだけで、どれだけ凄まじい努力をしてきたかは分かる。

誰が一番強いのか。
その単純な証明のために行われる努力は想像を絶する。
それゆえに感動を呼ぶ。

僕は誰かに感動を与えられるほどたいした人間ではないが、夢を持たない人間にだけはなりたくない。
そしてその夢を諦めない限り、可能性は必ず残されていることを少しでも多くの人に伝えることが出来たら、それはどんなに素晴らしいことだろうと思う。





Methodology

2006-01-24 | Weblog
日本の皆さんにとっては古い話だろうが、ようやく年末の格闘技イベントを観た。
K-1、PRIDE、ともに素晴らしいエンターテイメント。
そしてその試合内容がさらに素晴らしい。

ラグビーでならばスーパー12のような試合前の演出と試合内容のレベルの高さ。
あれを一度体験すると、日本のラグビーシーンの閑散さは見るに耐え難い。
僕の感覚で言えば、いくら良い試合内容であったとしても、それに注目する人が少なければ意味がないし、そもそもラグビーに興味がなければ面白くない。
僕はこちらでラグビーのルールも知らない日本人をよく会場まで連れて行く。
そこでの彼らの反応は、日本のそれとは全く異なる。
日本のそれは薄暗い会場でひたすら寒さに耐えるイメージ。
後半を待たずに売店のコーヒー売り場から離れなくなってしまった人を何人も見ている。
しかしNZは違う。
試合前から数々の演出で会場は盛り上がり、まるでディズニーランドかUSJのアトラクションのように楽しく、豪華で、試合が始まる直前の会場のボルテージは最高潮。
ラグビーのルールさえ知らなかった人も、試合が終わる頃にはすっかりラグビーファンになり、次の試合には自ら足を運ぶようになっている。

格闘技もまた数年前までは薄暗いイメージで、誰もいない後楽園ホールで酔っ払いの鼾とともに試合をしていたのだ。

しかし今は違う。
日本人のスーパースターが出てきたことも起因するのは間違いないが、順番としては後者。
試合の数ヶ月前から各番組で特集を組み、TVをつければ嫌でもその情報が目に入る。
そして世界の強豪が集い、お互いの全てをかけた戦いが繰り広げられる。
TV観戦した人に説明は無用だろうが、誰があれを見て何も感じずにおれるだろうか。
僕など、カップラーメンに水を入れても沸騰させられるくらい興奮する。

僕の愛するラグビーも、知れば知るほど奥が深く、またそのスポーツとしての内容自体も充分に魅力あるもの、価値あるもの、初めて観た人がひきつけられるものとして、NZが証明してくれている。

あとは日本協会の古臭い考え方を払拭できるかどうかにかかっている。

今回、K-1・PRIDEにみた男の生き様について書こうとしたが、話が横道に逸れすぎてしまった。
それについては明日書こうと思う。




Seasickness

2006-01-23 | Weblog
土曜日、ゴートアイランドダイブに行ってきた。
ゴートアイランドはオークランドから2時間ほどと比較的近いダイビングスポットであり、しかも広告を載せていただいている、それ以外でもお世話になっている、初心者の友人達にも楽しめる環境、イセエビ取り放題、前回レギュレターを忘れてきた(←これが一番重要)という理由によって決定。
6時に我が家を出発し、途中、素晴らしい朝焼けを右に感じながら車を走らせた。
指定時間10分前に到着。

早速みんなはレンタル機材の準備を行い、僕はイセエビ獲り用キャッチバッグをレンタル。
燃えるぜ!

酔い止めを飲んで、いざ出航!
5分後船酔い開始。
ここで既に僕の燃え上がったイセエビ捕獲大作戦は完全に鎮火され、「陸に上げてくれ・・・」以外の思考能力は全てストップ。
それでも船は約2時間、僕を、みんなを揺らし続けた。

ようやくダイビングポイントに到着した船から我先にとダイブイン!
キャッチバッグ片手にクレイフィッシュを探し続けた。
ここNZは世界でも珍しいダイバーによる漁が解禁された国。
NZでしか潜ったことのない僕にとってはいたって普通の行為も、他国に行けば違法行為で御用の対象。
ここでもNZライフを満喫しているといえる。

結局僕は4匹のイセエビをゲット。
残念ながら3匹は大きさが足りずリリース。
1匹は大きさを満たしていたので持って帰った。
一緒に行った4人は初心者ということもありウニやなぞの貝を集めていた。
それでも一人はイセエビをゲット。
僕のより大きかった。
当日は透明度も高く、魚の群れにも会うことが出来て、僕にとっても、みんなにとっても素晴らしいダイビングになった。

帰りの船、またもや激しい船酔いでさっきまでの感動は全て嘔吐のにおいに掻き消された。。。

僕のイセエビは行方不明になったが、もう1匹とサザエやウニも持ち帰り、当日夜は我が家で海の幸パーティー。
とても美味しく頂いた。

翌日には新しいフラットメイトも決まったり、フラット見学に来た人がダイビングのインストラクターだったり、そしてその人をそのままタッチラグビー練習場まで拉致したり(強制参加)、ジムでウエイトトレーニングしたり、送別会があったりと非常に慌しくも楽しい週末が過ぎていった。

また一人日本に帰国していったが、NZでの思い出を共有できたことは彼にとっても良い経験になったと思う。
僕からの土産は最終日に行ったウエイトトレーニング。
リグライニングシートを倒しても、ち~っともリラックスできないほどに、彼の僧帽筋と上腕二頭筋は破壊しておいた。

ここでも書いたが、出会いと別れは常に表裏一体であり、出会いとは既に別れの始まりであり、別れもまた新しい出会いへの序章だ。
再会もまた、お互いが成長していれば、新しい出会い以上の感動がある。
久しぶりに出会ったときに「髪形変わったね」程度の変化では、それは自分が成長していないと言われたようなもの。
是非お互いが成長して再会したいものだ。

「お!大胸筋が盛り上がり臀部の筋肉もしっかりしてきて、同時に僧帽筋や三角筋も隆起してきて男らしくなったね。でもそれを司る腹直筋が甘いな。あと、上半身ばかりに気をとらわれず、大腿四頭筋も忘れず鍛えろよ」
再会の時にいきなり筋肉の話をされると気持ち悪いな。
今度ためしてみようと思う。


Memory

2006-01-20 | Weblog
タカプナは現在セブンスの練習のみをしており、当然そのメンバーしか練習に来ていないので、まだ見ぬ仲間がたくさんいることになる。
僕は人の名前を覚えるのが苦手だ。
完全に覚えるまで数ヶ月かかることも稀ではない。
もちろん対個人ならそんなことはないのだが(数週間で覚える。おそっ!)、大勢の中に入るとそれは必然的に僕をコンヒューズさせ、それが外国人の名前であれば尚更難解を極める。

僕の名前は覚えてもらいやすく、すぐにみんなからじんじんじんじんと呼ばれる。
愛想よく返事はするが、心の中では「お前誰やねん」と自分の記憶力を棚に上げ、名を名乗れ・・・と思っている事もしばしば。

昨日も練習で名前が分からず苦労した。
今度はカメラを持参し、一人一人撮っていこうと思う。
昨年、ヘレンズビルの仲間の名前を全て覚える頃、シーズンは前半戦を終えていた。。。

練習後、ジムにて僧帽筋をこれでもかと鍛える。
その最中、メールが入った。
「今、シティに出てきてるから一緒に飲みませんか?」
だだだ・誰や?
新手の勧誘メールがNZでも流行しているのかと、おそるおそる返信。
お名前聞いてもよろしいでしょうか?
返信はKAWAUSOと返ってきた。
あだ名だ。
僕はあだ名を覚えるのには自信がある。
しかし、その人が長谷川さんであることは最近知った。いや、覚えた。
初対面より数ヶ月が過ぎている。

さらにフラットメイトからメールがきた。
「今、近くでナオさんの送別会やってます。是非来て下さい」
だだだ・誰や?
ナオさん??
とりあえずジムワークを終えた僕はKAWAUSOさんと飲みに行く前に、その送別会会場へ立ち寄った。
あ・・・タッチラグビーの人やんか。

僕の記憶力は長年のラグビーと各所属学校顧問の“愛の鞭”のおかげで激しく消耗しているようだ。
日本に帰って「お前誰やっけ?」と言われても気分を害さないで欲しい。
そんな時は「お前が誰や」と返して欲しい。

どうも。保安官のロバートです。
これが言いたいだけである。





Boast

2006-01-19 | Weblog
一昨日はオークランドブルースの練習見学。
そして昨日は同チームの飲み会(一応メディア招待パーティーということだったが単なる飲み会)に出席。
そこではカネカ時代のチームメイト・ストローンや、元ワールドのルア、ヘレンズビルプロップのマイクに会うことが出来た。
さて、一流選手たちを目の前にし、彼らの筋肉を観察。
もう職業病と言っても過言ではない。
先週、競馬に行った際もオッズなどには目もくれず、パドックで馬の筋肉を観察していた。
僕の筋肉予想はかなりの的中率で、オッズや過去の戦績に関わらず「当日の筋肉」のみの予想は僕の財布を豊かにしてくれた。

話は横道に逸れたが、ブルースの選手の筋肉と自分の筋肉の違いを観察し、今季鍛えるべき筋肉をメモる。
特筆すべきは彼らの僧帽筋。
見事に隆起した彼らの僧帽筋は登山家達を唸らせる。
あの強烈なタックルは、この僧帽筋なくしてありえない。
僧帽筋なくしてタックルなし!
今季の公約にしようと思う。

タックルだけでなく、ロングパス、ジャッカル、スプリント等、全てのラグビー要素に絡む僧帽筋。

そしてとにかく腕が太い。
「ま~!くるよちゃん、こんなとこから足だして!」
いくよ師匠の言葉が頭をよぎる。
僕もTシャツの袖から足を出したいものだ。
前足と呼ばれるように努力しよう。
「これ前足やったらこうやって歩かなあかんがな」
「え?そんなん出来るんですか?」
吉本新喜劇の掛け合いが頭をかすめる。
こうやって関西人は幼い頃から上腕二頭筋を鍛えるべくサブリミナル効果を与え続けられて育つのだ(嘘)。

今日はタカプナの練習。
練習後に早速ジムで実践に移す。
僧帽筋と上腕二頭筋と三頭筋を破壊し、超回復を促す!

さて、余談はこのくらいにし(え!長っ!!)本題に。
昨日のメディア対応という名の飲み会で、弊社編集がインタビューを行っているのを横で見ていた僕は、その選手から逆取材を受けた。
「昨シーズン、試合しましたよね?すっごい足が速かったのを覚えてる!」
彼はノースハーバー地区優勝のメッシー所属フルバック。
昨年のヘレンズビルはメッシー相手に1トライ差の激戦の末敗れた。
「今季もやりますか?」
の質問に、今季はタカプナでプレーすることを告げると嫌そうな顔をし「メッシー
においでよ」と誘ってくれた。
同じことをセンターの選手にも言われた。
タカプナとメッシーは昨季決勝で戦った敵同士。
今季も優勝候補の2チームに違いはない。
僕は「今度はグラウンドで会おう」とクールに決め、バーを後にした。
足取りはスキップだった。



写真はTASESA LAVEA
POSITION: First Five Eighths
CLUB: Waitemata
PHYSICAL: 1.76m; 87kg
DATE OF BIRTH: 10/10/1980, Taihape


Accelerator

2006-01-18 | Weblog
昨日は2006年のスタート。
6時半スタートの練習にはギリギリ間に合った。
慌ててスパイクを持ち、グラウンドに走った。
誰も来ていない・・・
グラウンドを間違ったのかとウロウロ。
すると一人のおじさんがボトル片手にやってきた。
「今日から練習とヘッドコーチに聞いたのですが」
「そうだよ」
え?誰も来てへんやん。。。
この国の時間にまだ慣れない。

しばらくすると新しいチームメイトが集まってきた。
お互い自己紹介をし、早速走り出した。

どうやら本格的なスタートは1月31日で、今はまだノースハーバー地区のセブンス大会に向けたトレーニングのようだ。
レミ(TAKAPUNAヘッドコーチ)が気を利かせてくれてセブンスから僕を呼んでくれた模様。

最初は皆、お~日本から来たのか、へ~、位の対応だったが、僕が昨年ヘレンズビルでやっていたこと、日本では神戸製鋼にいたことを話すと「そうか~・・・え?今なんと??」といった対応に。
タカプナは昨年決勝に進出した強豪だが、僕がいたヘレンズビルには負けている。
しかも僕のトライで。
「お前、あの日本人か!」
「神戸製鋼ってクリブとかいるだろ?!」
神戸製鋼はNZでもかなりの知名度があり、昨年の結果もあって僕はすんなりチームに溶け込めた。

約2時間の練習を終え、それぞれ帰る。
車に乗り込み、最近友人が送ってくれたCDを聞きながらジムへと向かった。
その歌詞にこんな一節があった。

常識に眠らされた野望を叩き起せ
両手にぶら下げた頑丈なプライドを放り投げ
掴みに行け チャンス
今だ
ブレーキをアクセルに踏み換えて

そうだ。
僕にはブレーキなんか必要ない。
アクセルを思いっきり踏むだけ。
その遠く先に、僕の目標があるから。


優勝!そして・・・

2006-01-16 | Weblog
オークランドがセブンスのトーナメントで優勝!
我が事のように嬉しい。
僕はその日、昼からタッチラグビーで4時間ほど体を動かし、その後ジムにてウエイトトレーニング。その後、友人と釣りに出かけていた。

まず報告が入ったのは友人のH嬢。
タッチラグビーの仲間であるが、今は南島に下ってNZライフをエンジョイしている。
NZに来るまではラグビーに全く興味のなかった彼女も、今では立派なラグビーおたくと化している。※ダグおたくか。
H嬢は南島で行われていたセブンスの大会を生観戦していたようで(僕は釣りをしていましたが)、まず優勝のメールが入った。
おお!
そして暫くすると代表の友達からも優勝の報告が。
テンションも上がり、ついつい撒き餌を余分に投げた。
あ~もったいない・・・

オークランドが優勝した夜、僕は僕で大漁で、友人を家に招待してお魚パーティーを開いていた。

なんとも対照的な夜であったが、やはりオークランドは強く、同じ練習を出来た事に喜びを感じ、それ以上の悔しさも覚え、僕のラグビーに対するテンションはアジが釣れた時よりも上がり、みんなが帰ってから少しチームメイトの顔を思い浮かべてから寝た。

今日、TAKAPUNAヘッドコーチのレミことブレア・ラーセンからメールが来た。
明日からTAKAPUNAのシーズンがスタートする。

僕を支え続けてきたもの、それは一言で言えば悔しさ。

僕は今まで勝ってシーズンを終えたことが無い。
今年で19年目を迎える僕のラグビー歴の中で、タダの一度も勝ってシーズンを終えたことがないのだ。
毎年、悔しくて悔しくて、それだけが僕を支え続けた。
逆に言えば、それがあるから今まで続けてこられた。

明日、TAKAPUNAで迎える2006年19年目のラグビーのスタート。
18年分の悔しさをぶつける。

また今年も始る。
しかし、最後の結果だけは違ったものになるはずだ。



※ダグ
ダグ・ハウレット
NPCオークランド・オークランドブルース・オールブラックスで活躍するウイング。
日本人女性がNZでラグビーを初観戦し、それ以降ラグビーの試合のたびにキャーキャーうるさいのは彼の功績でもある。



美味しいお仕事

2006-01-12 | Weblog
僕が現在NZの出版社で働いているのはご存知のとおり。
小さいながら、在NZ邦人向け雑誌ではトップシェアだ。
営業のお仕事はクライアントから仕事を取ってくる他にも、顧客管理、キャッチコピーの考案、取材、カメラ撮影、クレーム対応と何から何まで自分でやらなくてはならない。
小さな会社の性である。
大きな会社だとそういった仕事は全て細分化され、きめ細かいサービスでクライアントの満足度を満たしてくれる。
ところが小さい会社は小さいなりの工夫がある。クライアントとの親密なお付き合いでその満足度を満たす事ができるのだ。クライアントの中には飲みに誘ってもらったり、一緒にカラオケに行ったりするところもあり、それが仕事に繋がったりもする。あのクライアントの性格はこう、ここはこういう営業方針、大好物は何、趣味は何・・・etcとなかなか人情味あふれるお付き合いができるのだ。

今回紹介するボナセーラというイタリア料理店もそのひとつ。
こことは意外な縁があって、実は僕が入社前から知り合いだった。
僕が机を探していた時にインターネットで「机差し上げます」という広告を出しておられた。
当然、関西人の血が騒ぎ「タダのもんは全部もらっとけ~!」と飛びついたのである。

それから数ヵ月後。
今の会社に入社し、初めて自分の顧客を持つときに引継ぎ主よりお客様についていろいろ聞いていた。
デボンポートで、日本人の奥さんにブルガリア人の旦那さん、子供が2人で、最近イタリア料理店を開業された。
どこかで聞いた事ある環境だな~と思いつつご挨拶。
僕とその奥様が対面して初めて交わした言葉は「あ~っ!」だった。

それから数ヶ月のお付き合いをさせて頂いている。
毎月紹介する料理を変えていただき、その取材に出かける日が楽しみなのだ。
お子さんのエレーナちゃんはとてもカワイイ働き者。
僕は彼女と一緒に店の表にテーブルを出す事が、営業のついでのお手伝いとなっている。
重いテーブルは奥様と僕、椅子はエレーナちゃんが運んでくれる。
実にカワイイ。
そして料理の写真を撮り、材料などを取材し、最後は美味しく頂く!
毎回毎回コメントを選ぶのだが、本当に美味しい時は説明の言葉が出てこないとは食いしん坊・辰己琢郎の言葉。
まさに「美味しいな~」という言葉以外出てこないので困る。

NZ在住の皆さん、そしてこれからNZに来ようかとお考えの皆さん、是非デボンポートのイタリア料理店『ボナ・セーラ』へ足を運んで頂きたい。

井口のグルメ旅
次回はお母さんとお母さんのハサミ焼きです。
時期未定


I am not suitable for・・・

2006-01-11 | Weblog
今日も練習。
仕事の都合で少し遅れての参加となった。
グラウンドに着くと既にアップは終わって、チームは円陣を組んでいた。
最近の練習のテーマは絆。
これは僕が勝手に感じているものなのだが、随所に絆というキーワードが出てくる。
以前までは練習前に円陣を組む事など無かった。
それもただ円陣で話すのではなく、しっかりと隣のチームメイトと肩を組み、チームがひとつになるように、まるで大事な試合前のような緊張感を持った円陣。
練習内容も走り込みやムーヴの練習に終始するのではなく、コミュニケーションを絶やさないようにずっと喋り続けている。
お互いの癖や戦術をより深める為に、約2時間の練習中、それぞれの選手が喋り続ける。
コウベ時代も先輩からとにかく言われ続けたことは「喋れ」だ。
練習中、試合中、とにかく喋り続け、仲間に自分はこうしたい、お前はこうしろという情報を与え続けるのだ。
そうする事によって自分に責任が出ると。
NZでもそれは同じ。
特に代表レベルだとそれは顕著にでて、黙っている選手など誰もいない。
それに伴い、もちろん精度も上がる。緊張感も。

練習が終わり、円陣を組んだ。
コーチからの話が終わり、最後はまるで試合後のようにみんなで握手を交わし、お互いを称え合った。
いまだにふと我に返ると「凄いところにいるな~」と思う。

間違いなく日本にいたときよりもレベルアップできている。
ヘレンズビルでもここで書ききれないぐらいたくさんのことを学んだ。
スキルだけではなく、彼らから人としてどう生きるかということを学んだ。
オークランド代表でも同じく、素晴らしいスキルを身につけることが出来た。
そして何より「どういう人間が代表に相応しいか」という事を学んだ。
僕が正代表に選ばれなかったのは技術や体格はもとより、ひとりの男として代表レベルでない事が原因だ。

彼らと話すことでそれは解消されていくのではないだろうか。
彼らと対等に喋る為にはもっと英語も勉強し、体格を大きくし、スキルを伸ばし、持久力をつけ、プライドを持ち・・・こう書き記していくと、結局何もかもが足りないことがよく分かる。

明日からまたやり直しだ。
僕には何もかもが足りない。



MONDAY

2006-01-09 | Weblog
先週土曜日、世界一の海のひとつプアナイツに行ってきた。
我が家から3時間の道のりは興奮のうちに過ぎた。
NZにいるダイバーたるもの、行かないわけにはいかない。
世界一が目の前にあるのだから。
船に乗る頃には酔い止めのせいで意識が朦朧としていて、乗った瞬間に深い眠りにつき、目が覚めると見たことも無い景色が広がっていた。
「仁さん、途中でイルカの大群に出会いましたよ」
見ることは出来なかったが大自然のど真ん中に自分がいることを確認できた。
潜ってみてビックリ。
今までの海はなんだったのだろうか・・・
まるで初めてカラーテレビを見た人のような、とにかく「来てよかった~!」と。
水中カメラで撮影した海の中はテレビのそれと同じ、いや、360度の青のパノラマにハイビジョン以上の感動を覚えた。
やはり現場の迫力はどんな言葉をも凌駕する。

日曜日はそのまま北上し再度ケリケリへ。
レスキューライセンスの追試を受けた。
筆記テストはほぼ満点。
あとはレスキューシナリオと呼ばれる実際にパニックになったダイバーや溺れたダイバーを助ける実技。
実際とはいえ演技。
どうも緊張感に欠けるのが僕には向いていないらしく、前回の講習時も本気になれずにいた。しかし今回はそんな事も言ってられない。もうケリケリまでのロングドライブは暫く御免だ。
無事講習はパスできたが、行方不明ダイバー役が120kgくらいあるラガーマンで、ただでさえ波の高かったビーチへあげるときは僕の大腿四頭筋が悲鳴を上げていた。
100mくらい先で行方不明になり、そこまで全力で泳ぎ、サーチパターンを駆使して探し出し、その巨漢を引っ張って陸まで泳ぎ、さらに彼を背負ってビーチの波の来ないところまであげるのだ。
良いトレーニングになった(なにの?)。

その彼とダイビング前に少し話した。
こいつは絶対にラグビーやってるなと思ったから。
「ラグビーやってる?」
「うん、やってるよ。キミ、オークランドのセブンス代表だろ?」
なんで知っているのだろうか?
こちらのラガーマン達の知識の豊富さには驚かされるし、どんなに細かい情報も逃さない。
僕なんて正代表ではないのに知られているのだから、その情報網は凄い。
さすが人口399万人。
人口や彼らの記憶力の良さそのものも理由の一つだろうが、やはり根底には“ラグビーが大好き”ということがあるのだ。
そんな彼らを心から尊敬する。

そして疲れも見せずに月曜日を迎えて出勤。
今日は代表練習の日だから早退させてもらい、トーナメントの結果を楽しみに練習場へ足を運んだ。
トーナメント空けだというのにかなり厳しい走り込み。
まだ結果を聞いていなかった僕は『こりゃ負けよったな・・・』と思いながら走り込んだ。
練習が終わり、みんなと雑談。
当然トーナメントの話になった。
結果はフィジーに敗れたのだという。
残念だが仕方がない。
相手は国代表だし、フィジーといえばセブンス王国。
オークランド代表はまだまだ強くならなければならないだけの話で、ここが最高点と決まった訳ではないのだ。
僕も同じ。
今はバックアップメンバーだが、まだ諦めていない。
最高点ではないと思っている。
もちろんその先には更に高いレベルの15人制NPCという目標もある。
まだまだ終わったわけじゃない。
始ってもいない。
自分が諦めない限り、その可能性は決して0%にはならない。

歩みを止めた時点で、それ以上先へは進めないのだ。
僕は歩きつづける。
そしてそのペースを徐々に上げていく。
僕以上のペースで進む目標に向かい、追いつき、追い越さなければならない。