昨日の試合はプレミアリザーブ。
プレミアリザーブの選手はシニア1stの試合にも出場させられ、考えようによっては試合ができるので嬉しいのだが、おかげで必ずしも万全の状態でプレミアの試合に臨めないというリスクも背負うことになる。
しかし、誰しにも同じだけ試合に出場する権利を与えるということは、やはりこのラグビー王国を支える底辺がしっかりしている証拠であろう。
僕のような勝利至上主義ラグビーしかしてこなかった選手には、いささか歯ごたえを感じない時もあるが、とにかく王国の選手たちは皆ラグビーを心から楽しんでいる。
プレミアの試合のために集中し、たとえ10分でもいいからそのために万全を尽くすのか、ひとつ下のグレードで試合を楽しみ、プレミアでも試合の出場機会をもらうのか、どちらがラグビーを楽しんでいるのかは言わずもがな。
ただ、せっかくプレミアのリザーブに入っていても、シニア1stの試合で怪我をしては、いくらラグビーを楽しむためとはいえ本末転倒。
でも、やっちゃいました。。。
僕はシニア1stのフルバックで出場していた。
シニアのリザーブメンバーにはフルバックがおり、僕は前半のみの出場と高をくくっていた。
しかしウイングの調子が悪く、各下相手に大苦戦。
結局そのウイングが交替させられ、僕はフル出場。
プレミアの試合で良いパフォーマンスをするためには、やはりシニアの試合にフル出場すべきではないという僕の焦りと、各下相手に苦戦する原因である情けないタックルミスなどに対するイライラで、僕の集中力自体が切れかけていたのだろう。
後半、ハイパントの競り合いで腰骨を強打。
走るどころか歩くのも痛い。
結局シニアの試合は22-22のドロー。
僕はいそいそとプレミアのジャージに着替えに走った。
対するNorthshoreは強力フォワードに大きなバックス。
なかでもフルバックにはウィリーウォーカーを要し、カウンターアタックには絶対の自信を持つバランスの取れたチーム。
1st5/8のキック成功率も高く、自陣での反則は即命取りとなる。
そういった緊張感の中で試合は進み、ロースコアで試合は前半を終了。
後半30分まで1点差で負けている。
攻め込んでも攻め込んでも固いディフェンスを破ることができず、このままか・・・と思われたが、うちの州代表1st5/8が決めてくれた。
ラックから出たボールをドロップゴール。
逆転!
そしてそのままもう1発PKを決め、試合終了。
最後まで気の抜けない好試合だった。
僕が出場できなかったのは残念だが、あの状況では選手の入れ替えはすべきではない。
自身の怪我もあったし、チームは勝ってくれたし、今回の出場機会無しは僕にとってもチームにとっても納得の結果。
これで開幕してから無敗。
全勝をキープ。
同じく開幕から負け無し、昨季所属のHelensvilleもECBに勝利。
現在ノースハーバー地区のクラブリーグで全勝はTakapunaとHelensvilleのみ。
ノースハーバー地区は前半戦2つに分けられる。
日本の野球のセ・リーグとパ・リーグみたいなもの。
TakapunaとHelensvilleは違うリーグで、それぞれ1位通過。
次週のクロスオーバープレーオフでそれぞれの順位と該当するチーム同士が対戦するわけだが、我がTakapunaの相手は未定という。
Navyというチームが今季欠場しているからだ。
もしもクロスオーバーで不戦勝なら2週連続で試合が無い。
激しい連戦を戦ったチームにとっては良い休息に、僕にとっても怪我を癒す時間が稼げる。
もちろん、トレーニングの強度を上げられるというメリットもでてくる。
火曜日、もしくは木曜日にならないと週末の予定は分からないが、どういう結果になろうとも与えられた仕事を全うしよう。
ちなみにプレミアの試合中、僕はヘッドコーチの周りでアップをしながら彼がどういう視点でゲームを見ているのか注目していたが、やはりラックやモールのなかでの細かいプレーもしっかりと見ているようだ。
Good work!と叫ぶところが神戸製鋼で評価の対象となるような、素人では、いや玄人でも「そこには注目しないな」というような細かいプレー。
嬉しくなった。
今まで『NZでは目立つ事が一番』と思っていたが、Takapunaでは細かく、地味な、痛いプレーも評価の対象となるようだ。
今回の試合まで少しタックルが高かったり、絡む事より次のビッグプレーを狙っていたが、今度からは自分の持ち味である低いタックル、ボールに絡むといった地味な仕事に徹することができる。
そういった意味でも今回の出番無しは非常に大きな意味をもつ出番無しとなった。
試合後、僕のプレミア出場記念を兼ねたパーティーが開かれた。
本当は2試合前に行われるはずだったが、僕が英語を聞き取れていなかったせいで延期となっていた。
なんか練習前とか後に「ロムは買ったか?」ばかり聞かれて意味不明だったのだが、先週末にようやくそれが「ラム酒は買ったのか?」という意味だと判明。
Takapunaでは初プレミアデビューの選手は自分でラム酒のボトルを購入し、パーティーで一気する慣わしがあるらしい。
僕は観戦に来てくれていた友人と家族を送り、パーティー会場に1時間遅れで駆けつけた。
会場といってもクラブハウスのロッカールーム。
到着したら既に皆のシャツははだけ、人が入れるほど大きなゴミ箱の半分くらいにゲロが・・・
トイレで吐くのではなく、そのロッカールーム内に持ってきている大型のゴミ箱に吐いていく。
2人、3人が吐いている横でまた誰かが一気して吐く。
僕はラム酒の1リッターボトルを一気。
吐きはしなかったが、かなり気持ち悪い。
ま~それで終わるわけも無く、そこからビールを浴びるほど飲むことになった。
みんなで輪になり、ひとりずつジョーク(日本風に言えば小話)を喋り、ウケればOK、滑れば一気というゲームが始まった。
笑ったら、笑った奴が一気。
滑り知らずの僕ではあったが、英語でジョークとなるとまたちょっと・・・
案の定、皆滑りたおして一気している。
というより、笑わない空気がロッカールームを包んでいる。
みんな、人には飲ましたいが自分は飲みたくないから笑わない。
僕の番だ。
僕はこれ以上飲んだら確実に吐く!
吐くのはいいが、あのゴミ箱の中を見ることが絶対に嫌だ!
その思いだけで、渾身の小話をしてやった。
『いや~僕の友人の話なんだけど・・・(後略)』
爆笑。
それまで笑ってはいけない雰囲気に包まれていたロッカールームは僕のジョークで一気に裂けるような笑い声で充満した。
僕の笑いは南半球でも健在です。
その後、ようやくロッカールームに用意されていた全てのアルコールが無くなり、2階のパブで再集合。
結局そこでも新しいゲームで飲み明かす事になったが、さっきのジョークがみんな気に入ったのか、「えっとなんやったっけ?お前の友達の彼女が・・・うわ~はっはっはっ!!」「ジンジン!こっち来てや。え~っとお前の友達の・・・くわ~っはっはっはっ!!」
何回言うとんねん。
一度使ったギャグは二度と使わない僕としては何度も同じ話を繰り返し笑っている彼らの笑いレベルはお寒いのだが、グラウンド外でも自分のポジションを確立したということには満足。
今日は飲み過ぎて気持ち悪いが、上半身のトレーニングと怪我の治療、プールでリカバリーセッションを行う予定。
その後、夜は鐘淵化学のチームメイト水間夫妻とその他友人達で夕食の予定。
今夜は美味しいお酒を飲もう。
プレミアリザーブの選手はシニア1stの試合にも出場させられ、考えようによっては試合ができるので嬉しいのだが、おかげで必ずしも万全の状態でプレミアの試合に臨めないというリスクも背負うことになる。
しかし、誰しにも同じだけ試合に出場する権利を与えるということは、やはりこのラグビー王国を支える底辺がしっかりしている証拠であろう。
僕のような勝利至上主義ラグビーしかしてこなかった選手には、いささか歯ごたえを感じない時もあるが、とにかく王国の選手たちは皆ラグビーを心から楽しんでいる。
プレミアの試合のために集中し、たとえ10分でもいいからそのために万全を尽くすのか、ひとつ下のグレードで試合を楽しみ、プレミアでも試合の出場機会をもらうのか、どちらがラグビーを楽しんでいるのかは言わずもがな。
ただ、せっかくプレミアのリザーブに入っていても、シニア1stの試合で怪我をしては、いくらラグビーを楽しむためとはいえ本末転倒。
でも、やっちゃいました。。。
僕はシニア1stのフルバックで出場していた。
シニアのリザーブメンバーにはフルバックがおり、僕は前半のみの出場と高をくくっていた。
しかしウイングの調子が悪く、各下相手に大苦戦。
結局そのウイングが交替させられ、僕はフル出場。
プレミアの試合で良いパフォーマンスをするためには、やはりシニアの試合にフル出場すべきではないという僕の焦りと、各下相手に苦戦する原因である情けないタックルミスなどに対するイライラで、僕の集中力自体が切れかけていたのだろう。
後半、ハイパントの競り合いで腰骨を強打。
走るどころか歩くのも痛い。
結局シニアの試合は22-22のドロー。
僕はいそいそとプレミアのジャージに着替えに走った。
対するNorthshoreは強力フォワードに大きなバックス。
なかでもフルバックにはウィリーウォーカーを要し、カウンターアタックには絶対の自信を持つバランスの取れたチーム。
1st5/8のキック成功率も高く、自陣での反則は即命取りとなる。
そういった緊張感の中で試合は進み、ロースコアで試合は前半を終了。
後半30分まで1点差で負けている。
攻め込んでも攻め込んでも固いディフェンスを破ることができず、このままか・・・と思われたが、うちの州代表1st5/8が決めてくれた。
ラックから出たボールをドロップゴール。
逆転!
そしてそのままもう1発PKを決め、試合終了。
最後まで気の抜けない好試合だった。
僕が出場できなかったのは残念だが、あの状況では選手の入れ替えはすべきではない。
自身の怪我もあったし、チームは勝ってくれたし、今回の出場機会無しは僕にとってもチームにとっても納得の結果。
これで開幕してから無敗。
全勝をキープ。
同じく開幕から負け無し、昨季所属のHelensvilleもECBに勝利。
現在ノースハーバー地区のクラブリーグで全勝はTakapunaとHelensvilleのみ。
ノースハーバー地区は前半戦2つに分けられる。
日本の野球のセ・リーグとパ・リーグみたいなもの。
TakapunaとHelensvilleは違うリーグで、それぞれ1位通過。
次週のクロスオーバープレーオフでそれぞれの順位と該当するチーム同士が対戦するわけだが、我がTakapunaの相手は未定という。
Navyというチームが今季欠場しているからだ。
もしもクロスオーバーで不戦勝なら2週連続で試合が無い。
激しい連戦を戦ったチームにとっては良い休息に、僕にとっても怪我を癒す時間が稼げる。
もちろん、トレーニングの強度を上げられるというメリットもでてくる。
火曜日、もしくは木曜日にならないと週末の予定は分からないが、どういう結果になろうとも与えられた仕事を全うしよう。
ちなみにプレミアの試合中、僕はヘッドコーチの周りでアップをしながら彼がどういう視点でゲームを見ているのか注目していたが、やはりラックやモールのなかでの細かいプレーもしっかりと見ているようだ。
Good work!と叫ぶところが神戸製鋼で評価の対象となるような、素人では、いや玄人でも「そこには注目しないな」というような細かいプレー。
嬉しくなった。
今まで『NZでは目立つ事が一番』と思っていたが、Takapunaでは細かく、地味な、痛いプレーも評価の対象となるようだ。
今回の試合まで少しタックルが高かったり、絡む事より次のビッグプレーを狙っていたが、今度からは自分の持ち味である低いタックル、ボールに絡むといった地味な仕事に徹することができる。
そういった意味でも今回の出番無しは非常に大きな意味をもつ出番無しとなった。
試合後、僕のプレミア出場記念を兼ねたパーティーが開かれた。
本当は2試合前に行われるはずだったが、僕が英語を聞き取れていなかったせいで延期となっていた。
なんか練習前とか後に「ロムは買ったか?」ばかり聞かれて意味不明だったのだが、先週末にようやくそれが「ラム酒は買ったのか?」という意味だと判明。
Takapunaでは初プレミアデビューの選手は自分でラム酒のボトルを購入し、パーティーで一気する慣わしがあるらしい。
僕は観戦に来てくれていた友人と家族を送り、パーティー会場に1時間遅れで駆けつけた。
会場といってもクラブハウスのロッカールーム。
到着したら既に皆のシャツははだけ、人が入れるほど大きなゴミ箱の半分くらいにゲロが・・・
トイレで吐くのではなく、そのロッカールーム内に持ってきている大型のゴミ箱に吐いていく。
2人、3人が吐いている横でまた誰かが一気して吐く。
僕はラム酒の1リッターボトルを一気。
吐きはしなかったが、かなり気持ち悪い。
ま~それで終わるわけも無く、そこからビールを浴びるほど飲むことになった。
みんなで輪になり、ひとりずつジョーク(日本風に言えば小話)を喋り、ウケればOK、滑れば一気というゲームが始まった。
笑ったら、笑った奴が一気。
滑り知らずの僕ではあったが、英語でジョークとなるとまたちょっと・・・
案の定、皆滑りたおして一気している。
というより、笑わない空気がロッカールームを包んでいる。
みんな、人には飲ましたいが自分は飲みたくないから笑わない。
僕の番だ。
僕はこれ以上飲んだら確実に吐く!
吐くのはいいが、あのゴミ箱の中を見ることが絶対に嫌だ!
その思いだけで、渾身の小話をしてやった。
『いや~僕の友人の話なんだけど・・・(後略)』
爆笑。
それまで笑ってはいけない雰囲気に包まれていたロッカールームは僕のジョークで一気に裂けるような笑い声で充満した。
僕の笑いは南半球でも健在です。
その後、ようやくロッカールームに用意されていた全てのアルコールが無くなり、2階のパブで再集合。
結局そこでも新しいゲームで飲み明かす事になったが、さっきのジョークがみんな気に入ったのか、「えっとなんやったっけ?お前の友達の彼女が・・・うわ~はっはっはっ!!」「ジンジン!こっち来てや。え~っとお前の友達の・・・くわ~っはっはっはっ!!」
何回言うとんねん。
一度使ったギャグは二度と使わない僕としては何度も同じ話を繰り返し笑っている彼らの笑いレベルはお寒いのだが、グラウンド外でも自分のポジションを確立したということには満足。
今日は飲み過ぎて気持ち悪いが、上半身のトレーニングと怪我の治療、プールでリカバリーセッションを行う予定。
その後、夜は鐘淵化学のチームメイト水間夫妻とその他友人達で夕食の予定。
今夜は美味しいお酒を飲もう。