Road to NORTH HARBOUR STADIUM

NORTH HARBOUR STADIUMとは州代表の本拠地であり、クラブ選手権決勝の地である

フットサル

2005-06-30 | Weblog
昨日はフラットメイトとフットサルに出掛けた。

素人の集まりとはいえ、ボールを扱う技術は流石。
僕なんかがDFにいってもあっさり抜かれしまう。
タックルできないのがもどかしかった。

1時間が過ぎたあたりから、だいたいの動きが把握できてきて、体もスムーズに次の運動に対応できるようになってきた。
相手の動きを読めるようになってきたといったほうが分かりやすいか。
また、相手の動きに対する反応が高まった。

どこかでこの感覚を味わった事がある。
アジリティトレーニングだ。

そのことを意識しだしてから、ことごとく相手の攻撃を止める事ができるようになった。
こんなところ(遊びで行ったフットサル)からラグビーのトレーニングに繋がる動作が出来るとは思わなかったが、遊びどころかとてもいいトレーニングになった。

様々なスポーツから共通項を見つけ出し、それを実践したり分析したりするのはおもしろい。
今回はフットサルから見つける事ができたが、同じようにバスケやサッカーやバレー、野球といった他のスポーツからもそれは見つける事ができる。

相手の動きを読み、盗み、虚をつく。
バスケのフェイントやバレーのクイック、野球の牽制球など。
そしてそれをされまいと、相手のプレーを研究する。
そのために体の隅々まで神経を行き渡らせるトレーニングを行う。
それに必要な筋力も忘れてはいけないし、それを発揮できるポイントまで常に行く事ができる持久力も。

何もスポーツだけに限った事ではない。
仕事のフィールドでも同じことが言えるのではないだろうか。

常に研究している人間は、そうでない人間に比べて同じシュチュエーションになったときの対応の速度が違う。
科学的にもそれは証明されている。
脳神経の速度はトレーニングで上げることができるのだ。

身近なところでは関西出身者は誰かがボケたら「なんでやねん!」と反射してしまう。
これは幼いころから気の遠くなる回数の「なんでやねん!」を言い続けた結果が、その反応のスピードアップに繋がっている。
その数は天文学的数字だ。

仕事も最初はぎこちない作業だった事も、年月を重ねるほどスムーズに対応できるようになる。
パソコンのキーボードもしかり。

残念ながらラグビーを18年間やっているが、その反応はまだまだだ・・・
この前の試合でもレフリングの違いからペナルティを取られてしまった。
早くこっちのレフリングに慣れなければならないが、その判断速度がまだ上がらない。
しかし反則を取られた時の「なんでやねん!」の声の速さはピカイチだった。



今、何をすべきか。

2005-06-28 | Weblog
先日、日本のお笑い事情について聞いてたところ、久しぶりに森脇健児氏がTVに出演していたとの事。
番組は筋肉番付のCXバージョン。
関西ローカル「ざまあKANKAN」で人気が出て、全国放送の「夢がMORIMORI」に出演。
今をときめくSMAPと共演して乗りに乗っていた時期もあったが、彼の髪の毛の量と比例して、その人気は下降の一途をたどり、今ではNHKのひるどき日本列島でしかお目にかかれないようになっていた。

そんな森脇氏が久しぶりに全国ネットに出演、しかも得意の運動系。
さらに下には水が待ち受ける。
彼にとってはこの上ないシュチュエーションではないか。
運動神経を見せ付け上位に食い込むもよし!
はたまた、おちゃらけていきなり水没しハゲっぷりを見せるもよし!

しかし結果はひどいもんだ。
真剣に取り組んだもののすぐに落ちてしまい、しかもハゲは帽子で隠すという愚行。
僕がマネージャーなら居酒屋で朝まで説教である。

話は大きく横道にそれたが、僕が言いたいのは「今、何を求められ、何をすべきか」という事。
ラグビーでも私生活でも、仕事においても遊びにおいても、常に周りの人から何らかのリクエストがあることを忘れてはいけない。
その事をしっかりキャッチできる人間はお笑い界でも成功しているし、仕事やラグビーにおいても同じく一流である。

関西在住でネタ振りに気付かない人間はたこ焼きを食う資格は無いと言われるように(←これは僕の持論である)、とにかく今何を求められているかを判断できない人間は何をやらせてもどんくさい。

ラグビーにおけるシュチュエーションでは、例えばタックルを例に挙げよう。
僕は必ず前で止める必要は無いと考える。
タッチに押し出す方がいいときもあるし、わざと立たせたままにするときもある。
もちろん即座に倒さなければならないときもあるし、相手を壊すようなタックルを要求されるときもある。
それを今までの経験と今の状況とで瞬時に判断し行動をとる。
これはラグビーを18年間続けていてもなかなか出来るものではないが、そのときの判断と、後でビデオで見返したときの判断のギャップが少なければ少ない方が良い選手といえよう。
パスにおいてもキックにおいても然り。

これからもそのギャップとの戦いを続けていこうと思う。






グレンフィールド

2005-06-27 | Weblog
先日の試合の相手はグレンフィールド。
この試合の勝敗如何でトップ4には入れるかどうかの大事な大事な一戦。
負ければファイナル進出の道が完全に閉ざされるというプレッシャーに加え、相手チームには元ワールドで、先日のマオリオールブラックスvsライオンズのセンターとして大活躍、現在はスーパー12オークランドブルースのルア・ティポキや、元近鉄のファラニコなど、世界的プレーヤーが所属するグレンフィールド。
試合は土砂降りの雨の中始まった。
グラウンドは田んぼ状態。
こういう状況ではチームプレイよりも個人の能力が勝敗を決定付ける。

今回のHLVはいつもと違った。
いつもならくだらない反則と淡白なディフェンスで自らの首を絞めるスタートだが、今回は序盤からタイトな局面から逃げない、非常に緊迫したゲーム内容。
HLVのセンター陣はルアの突進を止め続けた。
FW陣も相手の強烈なプレッシャーに後退するも、しつこいディフェンスで相手のノッコンを誘い、トライまでは奪われないグッドワークを繰り返してくれた。
僕はというと、今回の試合は日本から家族が見に来てくれていたせいもあり、気合は入っているが、どうもそれが空回りに繋がる。
しかしとにかく抜かれまい!とDFだけはいつも通りに鉄壁を誇った。
前半を13-12の1点差で折り返した。
後半から相手はフレッシュな選手を投入。
HLVは選手層の薄さからそれはできない。
しかしみんなの意地が相手のそれを上回った。
自陣ゴール前のDFを20分以上守り続けた。
相手ボールの5mスクラムを何度組んだ事か。
その度に全員が非常に力の篭ったタックルで相手の突進を止め続けた。
最後の最後、相手の右8-9-14でトライを奪われそうになったが、僕のサイドを割られる事は最大の屈辱だ。
自分の力以上のものでタッチライン向こうへ相手を飛ばした。

そこでノーサイド。
今回の勝利は非常に大きい。
HLVにとっても自分にとっても。
『一番キツイ場面、痛い場面から絶対に逃げてはいけない』
これは神鋼時代に先輩達から教わった最低限のルール。

試合後のパーティではルア(ティポキ)やリオ(ファラニコ)と談笑し、お互いの電話番号も交換して再会を誓った。
今度会う時はNPCの舞台で会いたい。

『一番キツイ場面、痛い場面から絶対に逃げてはいけない』
残りの試合もこの言葉を実践し、必ずファイナルに進みたい。








7位浮上

2005-06-22 | Weblog
同リーグの結果が出揃い、順位が更新された。
HLVは9位から7位に浮上。
今季はトップ4のみがファイナルに進むシステムのようなので、まだまだ道は険しいが頑張るしかない。
ここで諦めるわけにはいかない。
残りの試合を全て勝てば、トップ4に残る可能性は充分ある。
もちろん個人の目標であるNPC入りも、残り試合でアピールできれば可能性は無くは無い。

先週の試合の新聞記事でまたしても大きく取り上げられた。
「毎回毎回取り上げられて、新聞社にいくら払ってるんだ?」
とチームメイトにからかわれているが、本当に毎回載る。
HLVには2人のNPCプレーヤーがいるが、彼らよりも頻繁に取り上げられる。
ただ日本人が珍しいだけなのか、それとも・・・

とにかく今は努力を惜しまず、目標に向かって走るのみ。
後悔しないよう、やれるだけの事はやりたい。

下記ホームページで僕が所属するリーグの結果や情報が見れます。
http://www.harbourrugby.co.nz/index.html


お笑い・生活(笑)百科

2005-06-19 | Weblog
現在、腹立つことを2件抱えている。
皆さんに聞いていただきストレスを発散しようと思う。

1件目 車について
こちらに来てすぐに購入した『三菱シャリオ27万キロ』は意外と調子よく走っていたのだが、後ろのタイヤが外れそうになる危険が生じた為、1ヵ月半ほど前に地元の日本人経営修理工場PROLINKSに出した。
日本では考えられない故障だが、NZの交通事情を考えれば納得もいく。
ほとんど100km以下で走ることのない道と、27万キロという果てしない走行距離でタイヤを支えるベアリングは磨耗し、ドラム自体をすり減らしていた。
僕は車検も近いことから転売を考え「とりあえず次の人が危険の無いようにだけ修理してください」と依頼。
結局、そこの故障箇所だけを修理し$380(←これは後で知った事だが、それくらいの修理なら$200もあれば充分らしい)。
僕はすでに知り合いの紹介でレガシィを購入。
シャリオは売りの広告を出していた。
『日本人整備士による修理・点検で絶対の安全!』という見出し。
やはりすぐに売れた。
車検も近いということから破格に値段を設定したのも良かったのだろう。
車と現金の受け渡しも完了。
名義も変更してルンルンだった僕に一本の電話が・・・
「井口さんひどいじゃないですか。タイヤもグラグラで車検通らないですよ!」
売り文句が売り文句だっただけに、返金に応じ、車も返ってきた。
さて、ここからが問題。
一度は売れた車が、修理工場(プロリンクス)の不手際により売買不成立に。
再度プロリンクスに検査を依頼したところ「確かに治っていませんでした」と認めた。
その時点で僕は次の車(レガシィ)に乗っておりシャリオは不要、しかも既に車検が切れている。
そしてプロリンクスに問い合わせたところ「無償で修理しましたので・・・」と。
アホですか?と聞きそうになったがぐっとこらえて「あの~その車は車検も切れているし、僕は既に他の車を乗ってるし必要ないんですよ。わかりますか?誰の為に修理したんですか?」と子供に言うように返答を求めたが「私どもは修理には自信をもっています。もちろん補償もしますので!」と。
自信を持っていても治って無ければ意味が無いし、補償をしてもらってもその車はもう必要ないのだ。
僕の主張は
①既に売買契約が成立した車が御社の修理ミスにより不成立になった金額の返金
②結局治っていなかった故障箇所の修理代返金
の2点を挙げたが、なんとどちらにも応じられないと言うのだ。
①はともかく②までも!!
しかも車検まで切れてしまっているというおまけ付きだ。
さらにさらに!!
「本当にその人はウチの修理が問題で車を返したんですか~?他に理由があるんじゃないんですか~?」
と自分のミスを棚に上げて僕や購入者に責任転嫁。
「井口さんはタイヤが取れそうな時にやってきて修理を依頼し、とりあえずその危険は回避できたじゃないですか」と意味不明なことを言い出す始末。
「裁判も考えましたがお金が無駄なのでやめました」
え?なんのこと??誰のお金が??意味分かりませんっ!!

仁鶴師匠!
上沼相談員と辻本相談員に聞いて下さい!
僕は返金してもらえるのでしょうか??

皆さんの意見も募集します。
陪審員になって下さい。


次回、SONY編へ続く。

vsネイビー

2005-06-18 | Weblog
今日の相手はネイビー。
ノースハーバー地区のボトム2のチームなので負けるわけにはいかないが、ウチはとにかく相手を舐めては苦戦を繰り返すチームなので不安は拭えない。
現在、ノースハーバー地区の順位は1位のMASSEYが抜けている状態で、その他は混戦状態。
HLVは現在9位だが、同じ勝敗数で3チームが並んでいる。
その上のダンゴも勝敗数で3チームが並ぶ。
今日の結果で大きく順位が変動する。
勝てば天国、負ければ地獄。
しかも、更に上位を狙うにはボーナスポイントが必要だ。ボーナスポイントは4トライ以上で勝利する事が必須条件。今日はいつも以上にトライを意識しなければならない。

14:30キックオフ。
序盤、いつものようにFWの反則が多く波に乗れない。
敵陣に攻め込んではペナルティで地域を挽回される繰り返し。
下位チーム相手に前半を10-0で折り返した。
後半に入ってもエンジンがかからず、嫌な空気がたちこめた。
しかしじりじりとプレッシャーをかけ、ようやくゲームが動き出した。
後半20分過ぎには僕の50m独走トライ・・・と言いたいところだがゴール直前で止められた。
フォローの選手にパスを繋ぎトライにはなったが、今日はトライを意識していただけに悔しいシーンだった。
結局終わってみれば40-7の大勝だったが、内容はあまり良くない。
いつもの事といえばいつもの事だが、なんとなく後味の悪い試合だった。

とりあえずこれで順位の変動があるはず。
情報では上位チームが潰し合いをしてくれたようだし、下位チームは順当に負けているようだ。
とにかく1試合も取りこぼすことなく、最終戦まで進みたい。
さすれば自ずと結果はついてくるはず!
人事を尽くして天命を待つ!!

写真はHLVunder12.
NZでは同じチームにそれぞれの力量にあわせたチームが複数あり、HLVもアンダー12や16や19。シニアAやB。オーバー40など普段の練習では顔を合わせない選手がたくさんいる。
そこのトップチームがプレミアだ。

フィジー戦

2005-06-17 | Weblog
鐘淵化学時代のチームメイト、アピニサ・ナエボに会えるかと期待し、NZ-FIJI戦を観戦に行った。
会場はノースハーバースタジアム。
NPCノースハーバーの本拠地であり、もしも僕の夢が叶うならここで試合をする事になる。

会場には多くのファンが詰め掛け、日本のそれとは大違い。
何万人と観客が入っていた。

僕が到着すると同時に両軍がアップを始めだした。
フィジーサイドに行きアピを探したが見当たらない。
今回の遠征メンバーには入っていなかったようだ。残念。

そこでオールブラックスのアップサイドへ。
有名選手が目の前でアップをしている。
ファンへの対応も日本よりはるかにいい。

アップが終わり、セレモニーが始った。
ド派手な演出に会場は盛り上がった。

そして両国の国歌斉唱のあと、いよいよハカ!
生ハカを見るのは今回で2度目だが、やはり迫力が凄い。
しかも今回はフィジーのハカとの競演で、尚一層盛り上がった。

試合のほうはNZの一方的な勝利に終わったミスマッチであったが、NZならではの経験がまた1つ増えた。

観客も後半に入るとゲームよりもウェーブを作る事に必死。
ウェーブが来るたびに空き瓶やゴミが振ってくるからパーカーは欠かせない。

日本のラグビーもスーパー12や今回のテストマッチのような演出があれば盛り上がるだろうに。
事実、こちらで知り合った殆どの人達は日本でラグビーなんか見たこと無い人ばかり。
だがNZに来てからすっかりラグビーにはまり、中には僕より選手の名前に詳しい人も。

7月にはライオンズ戦を見に行く。
12年に一度のイベントに、今NZはライオンズ戦一色に染まっている。
残念ながらテストマッチのチケットは取れなかったが、オークランドvsライオンズのチケットはゲットできた。
今からとても楽しみだ。

ちなみにNZvsライオンズのチケットは400ドル以上し、既にプレミアがついて1000ドルをこえている。
日本代表の試合など、ダフ屋でさえも買ってくれないのに・・・



Silverdale

2005-06-11 | Weblog
今日の相手はシルバーデイル。
実力差は均衡。
現在ヘレンズビル7位。
シルバーデイル6位。
6位までが決勝ラウンドに駒を進めるシステムだけに、今日の試合は非常に大きなウエイトを占める。
お互い譲れない試合だ。

ヘレンズビルのキックオフでスタート。
毎回の事ながら余計なペナルティで相手に先制を許した。
おまけにトライも簡単に取られてしまい、前半開始直後にすでに10点のビハインド。
先週の好ゲームで浮かれているのか、またウチの悪い癖が出た。
そんな雰囲気のまま後半突入。

僕は前半途中に右手親指の爪がはがれ、力が入りにくい。
トイメンはNPCプレーヤー。
ただしディフェンスで抜かれるわけにはいかない。
DFが信条の僕は、相手がNPCプレーヤーだろうが坂田利夫だろうが抜かれるわけにはいかないのだ。

ただ、今回NZに来て初めてスピードで負ける相手。
ファーストコンタクトではゲインを許してしまった。
しかしウイングのDFは前で止めるだけが能ではない。
タッチラインと味方をうまく使い、トライをされないDFを心がけた。

ヘレンズビルは後半中盤から徐々に力の篭ったプレーが出始めた。
それでは遅いのだが、まだ出ないよりはマシだ。
相手のミスにも助けられ逆転。
そのまま点差を広げてノーサイド。

今回の試合は拾い物だ。
本来ならば負けていた試合。
良い反省材料になればと思う。

他のチームの勝敗がまだ分からない状態なので何ともいえないが、これで現時点では6位以内に入っただろう。
残りのリーグ戦を取りこぼすことなく戦えば、決勝ラウンドへ進出できる。
僕の目標の為にも、またチームの優勝の為にも、必ず決勝ラウンドに進みたい。

そのために今僕に出来ることは、試合前にちゃんと爪を切ってから出ることだ。



勤勉生活

2005-06-09 | Weblog
語学学校に通いだして2週間。
最初はやる気に満ち溢れ、1週間後には英語アレルギーが出て、そして今は生活サイクルの1部となり、ようやく勉強のペースをつかめるようになってきた。
韓国人の4時まで勉強で驚いていてはいけないのだ。
僕も4時とはいえないが、最近は0時頃まで勉強してから寝るようにしている。

今日の授業中、例の韓国人が眠そうにしているので何時に寝たのか聞いてみた。
彼「昨日は勉強したけど、捗らなかったから11時頃に寝たよ」
僕「(勝った!オレは0時まで勉強したわ!平静を装い→)そうなんだ。でも眠そうだから、また遅くまで勉強したのかと思ったよ」
彼「ううん。気分が乗らない時は早めに切り上げて、翌朝するようにしてるんだ。今朝は5時から勉強したよ」

・・・またしても完敗である。



10年ぶりの勝利

2005-06-05 | Weblog
土曜日の試合はvsTAKAPUNA。
1stラウンドでは大敗した相手で、ヘッドコーチは元神鋼のブレア・ラーセン。
ヘレンズビルは10年間、このチームに勝っていない。

我々はチームの主力を怪我で欠き、本職SOのかわりにCTBが入り、本来SHの控え選手がCTBで出場、プレミアで出場した事の無い選手がWTBに入る急造チーム。
僕はというと、ギプスは取れたが万全ではない。
木曜日の練習でもミスが目立ち、敗色濃厚な中、ゲームは始まった。

僕は必死に声を上げ、みんなを鼓舞し続けた。
もちろん体を張ったディフェンスで何度も危機を救った。
そんな姿勢がみんなに伝わったのか、みんなが素晴らしいディフェンスで必死にトライを防ぐようになってくれた。
先週の試合は簡単にトライを謙譲してしまうプレーが目立った最悪の内容であったが、今回は違った。
前半中盤まで0-0。
その拮抗を破ったのがヘレンズビルだった。
ゴール前まで攻め込み、FWがモールを押し込む。
みんながそこに集中し先取点を挙げた。
ゴールも決まり7-0。
前半終了間際には急造SOがドロップゴールも決め、10-0で前半を終了。

後半が始まってもみんなのしつこいタックルは続いた。
そして後半15分、相手キックからのカウンターアタックで僕が4人抜きのトライを挙げた。
その後、1トライを返されるも最後まで好ディフェンスが続き、ノーサイド。
見事10年ぶりの勝利をもぎ取った。

試合終了後のロッカールームはみんなが抱き合って喜び、まるで優勝したかのようにビールのシャワー。
チームメイトからもファンの方からも賞賛の声を頂いた。
試合に出られなかったメンバーも、まるで自分の事のように嬉しそうにビールを飲みふざけあっている。
凄く良い光景だとじ~んときた。

僕ならここまで喜べない。
自分が出ていない試合なら、心のどこかで「負ければいい・・・」と思っている。
もちろん勝ってくれないと困るのだが、本音はそうではなかった。

今回、チームの勝利に貢献できた事は非常に嬉しい事だったが、同時に、自分の今までの小さな心に嫌気もさした。

アフターマッチファンクションも終了し帰宅。
チームメイトはまだまだ飲み会が続いたようだが、僕の家はちょっと遠すぎるので早めに退散したのだ。
夜中を過ぎても僕の携帯にたくさんのメールがチームメイトから送られてきた。
同時に酔っぱらったチームメイトから電話も。

嬉しい言葉を貰うたびに自分が恥ずかしくなった。
「照れ」ではなく。
彼らの無邪気なまでにラグビーを愛する心と、別け隔てない周りに対する姿勢に、僕は勝利以上の価値を見つけることが出来た。

本当にNZに来て良かったと思う。




取れました。

2005-06-02 | Weblog
ギプスがようやく取れた。
1週間の辛抱だったが、なかなか厳しいものだった。
利き手が使えないというのは不便なものだ。
しかも右手であるから、例えばドアのノブひとつ回すにも左手で反対に回すという苦行を強いられるのだ。
なにもかも、如何に右利き用に作られているかを実感した1週間でありました。

さて、月曜日から語学学校に通っているのだが、非常にレベルが高い。
9時から14時までの授業の間、ずっと集中していないとついていけない。
リスニングが主な授業だが、IELTS対策のクラスの為、日本語でも使わないような単語や文章が多い。
「原子力発電所について自分の意見を述べよ」と言われても返答に困る。
しかしまわりの外国人たちはペラペラ喋る。
韓国人と台湾人とコロンビア人と日本人で形成されるクラスだが、必死に電子辞書と格闘しながら授業をうけているのは僕くらいのもの。
みんな談笑を交えながら授業を楽しんでいる。

昨日は授業に15分ほど遅刻した。
同じ時刻に通学してきたコリアンと「お互い時刻だな!」と喋りながら歩き、「昨日は寝たの4時だ」と。
僕「おお!オレもオレも!友達と飲んでたよ。キミは?」
彼「英語の勉強」
・・・完敗である。