Road to NORTH HARBOUR STADIUM

NORTH HARBOUR STADIUMとは州代表の本拠地であり、クラブ選手権決勝の地である

Way of life

2006-01-25 | Weblog
今日は横道に逸れずに書こうと思う。
男の生き様について。

昨年末の大晦日。
日本は格闘技イベントの話題で持ちきりだったと聞く。
少なくとも血の気の多い僕の友人の周りでは。

ようやく僕もTV観戦したが、鳥肌と鳥肉なくしては観る事の出来ない興奮の連続。
観ているだけで筋肉がパンプアップして、その補給に鳥肉を・・・

とにかく、彼らの筋肉、動き、気持ち、全てに圧倒された。
あまり筋肉のことばかり書き過ぎて僕が筋肉オタクと思われてもいけないので割愛するが、それでも彼らの筋肉といったらもう・・・やめとこ。
今回は彼らの気持ちの部分をクローズアップしたい。

まず、僕が考えを改めなければならないのは曙。
僕は日本にいた頃「曙ならオレでも勝てる」と豪語していた。
それには数々の条件が必要だが、たとえば土俵で相撲のルールなら勝ち目はない。
ただしグラウンドでラグビーのルールなら100%勝つ。
縦100m、横60mのグラウンドで1対1のトライの奪い合いなら、もう何が起ころうが100点ゲームだ。しかも完封で。
ま~それは置いといて、実際にはリングの上でも勝てるんじゃないかな~とも思ったことがある。
つまり、僕は勝つか負けるかにだけしか目がいっていなかった事になる。
NZに来て11ヶ月、僕の考え方は変わった。
ラグビーにしても、その他のどんなスポーツ、人生についても、勝つか負けるかが大事ではなく、最も重要なのはそのプロセスであることを学んだ。
簡単に例えるならば、甲子園に応援に行く酔っ払いと、甲子園に試合をしに行く高校球児との違い。
甲子園に行くという現象は同じことだが、そのプロセスは全く違う。
どうしても欲しい車を何年もかけてコツコツ貯金しようやく買えた車と、親から買ってもらった同じ車。もうそれは同じ車ではない。
怪我か病気等の何らかの理由で苦しくも努力し、そして何かをやり遂げようと努力する1日と、親の金で生きて昼過ぎに起きて2ちゃんねるに匿名で書き込みして母親の作るご飯に文句言ってから屁こいて寝る1日では全く違うのだ。

曙選手は外国人で初の横綱など、輝かしい成績と経歴と将来を約束された人生を投げ出して格闘技の世界に入った。
それをアホととるかどうかは個人の勝手だが、僕は決して誰もが取れる選択ではないと尊敬する。
今のところ結果が伴っていないのは残念ではあるが、その男気には深い尊敬と憧れを抱く。
勝負の世界に生きるものとして、結果が出ない時期は非常につらい。
僕なんて曙選手に比べればたいしたことないが、そのつらさは分かるつもりだ。
男気はほんとに尊敬する。
しかしプロ格闘家ならば結果も伴ってこそ。
今後の活躍に期待する。

そして曙以上に感動を呼んだ試合がいくつもあった。
桜庭
五味

キッド
もちろん吉田、小川。
各選手、言葉にならない感動を与えてくれた。
彼らの戦い方が生き様そのもの。
何も語らずともその体や動きを見るだけで、どれだけ凄まじい努力をしてきたかは分かる。

誰が一番強いのか。
その単純な証明のために行われる努力は想像を絶する。
それゆえに感動を呼ぶ。

僕は誰かに感動を与えられるほどたいした人間ではないが、夢を持たない人間にだけはなりたくない。
そしてその夢を諦めない限り、可能性は必ず残されていることを少しでも多くの人に伝えることが出来たら、それはどんなに素晴らしいことだろうと思う。





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