Road to NORTH HARBOUR STADIUM

NORTH HARBOUR STADIUMとは州代表の本拠地であり、クラブ選手権決勝の地である

Philosophy

2006-01-31 | Weblog
1月31日。
多くのクラブチームが本格始動するこの日、タカプナも同じく長いシーズンへ向けたトレーニングがスタートした。
18時30分開始のトレーニングには今シーズン共に戦う、そして共に優勝を目指す戦士達が集まった。

ヘレンズビルのそれとは違い、本格的なトレーナーの下、約2時間のフィットネストレーニング。
僕はオークランドセブンスのおかげで走る体は既に出来ているので、今日の練習は全てトップで走りきれた。
この練習を続ければ、タカプナは物凄いフィットネスを持つチームになるはずだ。
いや、このままのトレーニングでは物足りない。
他の追随を許さない、更にハードなトレーニングを行わなければならないだろう。
一番練習したチームが一番になる。
他のスポーツにも共通するこの理念は、例外なくラグビーにもあてはまる。
センスや名前だけでは勝てない時代になっているのは日本だけではない。
ここNZでも同じ事。
優勝する為ならば、どんな過酷なトレーニングにも耐えられる。
しかし「これだけやったら優勝する」というラインは誰にもわからないのだ。
相手のあるスポーツの宿命。
それ故、先の見えないトレーニングに、時に苛立ち、時にめげる。
そういった状況になったなら考える事はひとつ。
『オレは何の為にここにいる?』と自問自答すればよい。
答えはグラウンドにしか落ちていない。
それを拾いに行く。
簡単な事だ。

ただし、簡単な事を如何に掘り下げて考え、その答えを具現化し、常にその姿勢を崩さないというのは、人の生きる道、すなわち人生をどう生きるかという果てしない命題の答を見つける作業に似て、いつまでたっても答えが出ないことはわかっている。
ただ、その作業を辞めたとき、全てが終わる。

それを見つける旅こそが、その哲学の答なのかもしれない。

終わりに近づいた僕のラグビー人生。
さあ、答を見つけよう。
僕の持つ宝の地図はノースハーバースタジアムを指している。
今日集まった仲間達の持つ地図もきっと、同じ場所を指しているはずだ。