Road to NORTH HARBOUR STADIUM

NORTH HARBOUR STADIUMとは州代表の本拠地であり、クラブ選手権決勝の地である

MONDAY

2006-01-09 | Weblog
先週土曜日、世界一の海のひとつプアナイツに行ってきた。
我が家から3時間の道のりは興奮のうちに過ぎた。
NZにいるダイバーたるもの、行かないわけにはいかない。
世界一が目の前にあるのだから。
船に乗る頃には酔い止めのせいで意識が朦朧としていて、乗った瞬間に深い眠りにつき、目が覚めると見たことも無い景色が広がっていた。
「仁さん、途中でイルカの大群に出会いましたよ」
見ることは出来なかったが大自然のど真ん中に自分がいることを確認できた。
潜ってみてビックリ。
今までの海はなんだったのだろうか・・・
まるで初めてカラーテレビを見た人のような、とにかく「来てよかった~!」と。
水中カメラで撮影した海の中はテレビのそれと同じ、いや、360度の青のパノラマにハイビジョン以上の感動を覚えた。
やはり現場の迫力はどんな言葉をも凌駕する。

日曜日はそのまま北上し再度ケリケリへ。
レスキューライセンスの追試を受けた。
筆記テストはほぼ満点。
あとはレスキューシナリオと呼ばれる実際にパニックになったダイバーや溺れたダイバーを助ける実技。
実際とはいえ演技。
どうも緊張感に欠けるのが僕には向いていないらしく、前回の講習時も本気になれずにいた。しかし今回はそんな事も言ってられない。もうケリケリまでのロングドライブは暫く御免だ。
無事講習はパスできたが、行方不明ダイバー役が120kgくらいあるラガーマンで、ただでさえ波の高かったビーチへあげるときは僕の大腿四頭筋が悲鳴を上げていた。
100mくらい先で行方不明になり、そこまで全力で泳ぎ、サーチパターンを駆使して探し出し、その巨漢を引っ張って陸まで泳ぎ、さらに彼を背負ってビーチの波の来ないところまであげるのだ。
良いトレーニングになった(なにの?)。

その彼とダイビング前に少し話した。
こいつは絶対にラグビーやってるなと思ったから。
「ラグビーやってる?」
「うん、やってるよ。キミ、オークランドのセブンス代表だろ?」
なんで知っているのだろうか?
こちらのラガーマン達の知識の豊富さには驚かされるし、どんなに細かい情報も逃さない。
僕なんて正代表ではないのに知られているのだから、その情報網は凄い。
さすが人口399万人。
人口や彼らの記憶力の良さそのものも理由の一つだろうが、やはり根底には“ラグビーが大好き”ということがあるのだ。
そんな彼らを心から尊敬する。

そして疲れも見せずに月曜日を迎えて出勤。
今日は代表練習の日だから早退させてもらい、トーナメントの結果を楽しみに練習場へ足を運んだ。
トーナメント空けだというのにかなり厳しい走り込み。
まだ結果を聞いていなかった僕は『こりゃ負けよったな・・・』と思いながら走り込んだ。
練習が終わり、みんなと雑談。
当然トーナメントの話になった。
結果はフィジーに敗れたのだという。
残念だが仕方がない。
相手は国代表だし、フィジーといえばセブンス王国。
オークランド代表はまだまだ強くならなければならないだけの話で、ここが最高点と決まった訳ではないのだ。
僕も同じ。
今はバックアップメンバーだが、まだ諦めていない。
最高点ではないと思っている。
もちろんその先には更に高いレベルの15人制NPCという目標もある。
まだまだ終わったわけじゃない。
始ってもいない。
自分が諦めない限り、その可能性は決して0%にはならない。

歩みを止めた時点で、それ以上先へは進めないのだ。
僕は歩きつづける。
そしてそのペースを徐々に上げていく。
僕以上のペースで進む目標に向かい、追いつき、追い越さなければならない。



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