散歩道で自然観察

自宅周辺の散歩道で出会った動物、野鳥、昆虫、植物の写真を撮っています。

キタキチョウ、ウラギンシジミ 蛹化へ

2021年07月25日 | 昆虫など

昨年の秋にウラギンシジミの羽化のタイミングをひょんなことで逃した

それが心残りだった。

同じく、キタキチョウも孵化したすべての個体がアリに持って行かれたので

こちらも心残りでした。

で、年に何度か発生を繰り返す彼らの卵を見つけたときに

飼育してみたいと思ってしまった。

子供のころは、東京の下町に居ながらあらゆるものを飼育しました。

蜘蛛、クロベンケイガニ、汽水域の魚「カレイ」を真水の池で

クサガメも毎冬、冬眠させては飼い続け

魚屋で売っていた「ドジョウ」、釣りに行ったときにおぼれていた「オオヨシキリ」

持って帰って、元気になってから葦原に返しに行きました。

モンシロチョウの青虫だったり・・・

とにかく、理科の先生が驚くほど長く生かすことができました。

農家だった伯父の家で、駆除されるすずめの雛ももらって帰って飼った。

等々の記憶があってか・・・

 

こちらはキタキチョウの終令幼虫

2頭を見つけました

横の白線が目立ちます。

数日後、一頭は見つからなかったが

一頭が蛹化に入ったのを確認

翌、本日夕方蛹化したのを確認しました。

 

ウラギンシジミの1齢幼虫。

持ち帰った卵の付いた葛の花で孵化

 

初齢幼虫は長毛が目立ち、

線香花火を発する突起がまだありません

 

右側が頭ですが、まだ太さの差がありません。

 

2齢幼虫です

お尻に「線香花火」発火用の突起が見られます。

かわええ!初めのころは左側が頭だと思っていましたが、

頭は右側です。

 

こちらも2齢幼虫

バリバリ葛の花を食べて、うんちをポロポロおとします。

食べるのが、花なので毎日採取して入れ替えています。

これが、まあ、思っていたより大変な作業でした。

いろいろ試しましたが、小瓶にたっぷりと水を入れて差しておくと

花の持ちがよいのでした。

 

こちらも2齢幼虫ですが 緑型です。

 

さて、3齢になるとモスラ的

ここまで育ってくれるとほっとします。

 

こちらも葛の花に擬態した 3齢幼虫 標準型

 

こちらは3齢 緑型

実はこんなに多くの個体を飼うつもりはなかったのですが、

食用に採ってきた葛の花に幼虫が付いていたようで

いつの間にか大所帯

 

こちらは3齢と思われますが

葛の切断した茎先で糸を吐いておりました

顔は結構グロい こちらは4齢かな

ウラギンシジミの終齢は4齢なのでここまでくるとほっとします。

このころには、葛の花には孵化できなかった卵も目立ち、

孵化率は5割ほどと低いのには驚きました。

 

で、4齢幼虫 標準型

毎日新しい花を採ってきては上げていた甲斐がありました。

 

そろそろ、前蛹に変化しそうなので

葛の葉も採ってきて飼育箱に入れておきました。

 

ひゃー!読みが当たってよかった。

葛の葉裏で2個体が前蛹となってとり付き

動かなくなっています。

 

分かりずらいのですが

帯糸がかかっており、

蛹化に向けて準備万端です

 

ウラギンシジミの前蛹は本当に透き通るような緑色が美しい

 

あえて、つついて線香花火を見ることは避けました。

今年こそは、命を預かって飼育した責任と

羽化をじっくり観察できればと思います。

 



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