散歩道で自然観察

自宅周辺の散歩道で出会った動物、野鳥、昆虫、植物の写真を撮っています。

「ツミの繁殖-2」

2024年07月30日 | 野鳥

6月にはいるころ、孵化したのではと思われたツミですが、

オスの見守りと給餌が頻繁になったので間違いなく孵ったものと思われました。

20年近く見てきたツミの育雛ですがその成長の早さには改めて驚きです。

父がいきなりといった感じで亡くなり、観察は中断したものの

成長の過程をほぼ見ることができたのは鳥好きだった父の導きではないかと思われました。

私は、野鳥との付き合いはちょっと気障ですが、愛しているのかが一番なのだと考えています。

好きなものに嫌われるような行動はしないですものね。

それから、種によって個性は様々なのでそういったことも見極めるのが大事かと・・・

ちょっと偉そうなことを言ってしまいましたが、自分自身を戒めるためにも・・・

 

 

6/6 ようやく真っ白な幼鳥の姿を見ることができました。

まずは顔を見ることができて満足です。

 

オスが捕った獲物をメスが受け取り、雛に与えます。

目が可愛い

 

6/7 ピンボケですが、顔を見せてくれたツミ幼鳥。どうも一羽だけのようです。

 

子育て上手のツミは平均三羽の育雛が普通ですが、一羽と少ないがすくすく育ってほしい

 

食欲は旺盛

雛が一羽なので、獲物独り占めのため成長は早いと予測されました

 

6/14 久しぶりに見た幼鳥はあまり変化が無いように見えました

 

まだまだ赤ちゃんといった感じです

 

ただ、よく見ると全体的にしっかりした感じに見えます。

 

6/15 一日しかたっていないのにいきなり羽毛が生え変わった感じです

白さが無くなって茶色い羽毛が生えてきました。

 

一日の変化の大きさに驚きです

可愛さは変わりません

 

6/16 ずいぶんツミの成長を見てきましたけど・・・

こんなに早かったかなあと改めて驚きます。

 

6/19 近くの見張り台の杉の木。主にオスの役目です。

ここからは巣が良く見えるので、オナガや、カラスなどが近づくと

サーッと巣に向かって一直線に飛んで行き、落ち着くとまた戻ってきます。

 

6/19 ドーピング?ここ数日の変化は日に日に劇的ともいえる変わりようです。

 

6/22 雛の成長とともにオスの見張りが神経質に思える

目も血走って真っ赤(笑)

 

近くの電線でオナガを見つめるツミ♂

 

オナガ幼鳥の羽毛

ツミの食痕と思われます。私の知る限りオナガ幼鳥は結構犠牲になっています。

ので、ツミ幼鳥に対するオナガの攻撃が頻繁になってくるのもわかります。

 

同じ 6/22 このころには盛んに羽ばたきを始めます。

実は2~3mほどなら危なっかしいなりに移動はできているようです。

だいぶ成長しましたが、まだあどけない感じです。

 

左のメス成鳥と比較しても、もはや「ツミ」です(笑)

 

徐々に巣を離れることが多くなりましたが、まだ巣から距離を置くことはありません

 

少しの距離なら羽ばたき、飛び移ることだってできる

背中から見るとだいぶ一丁前になってきています

 

6/24 このころになるとメスが巣を離れる時間がだいぶ長くなります。

 

オスメス共同で高台の杉の木から見守ることが多くなりました

さてさて、幼鳥の成長が楽しみです。

「ツミの繁殖-3」へ続く

 

 

 

 

 


久しぶりのフィールド

2024年07月28日 | 野鳥

ツミの続編はまたこの次にアップしたいと思います。

数か月ぶりにフィールドに出てみましたので・・・

26日は午前中からうだるような暑さで、空気が揺らいで画像は今一つですが、

暑さが伝わるかと思います。

27日は、気温が上がるのを見越して早朝出かけてみました。

前日の雨もあってかひやりとするような体感で気持ちの良い朝でした。

26日、午前九時過ぎだったと思いますがすでにくらくらするような暑さ

休耕田でケリを見つけましたがピントのせいではなく、不鮮明です

私自身は夏場のケリは初めてです。

三羽のケリが休耕田でくつろいでおりました。

 

あちーっ!と言っているようです

 

もう少し近ければ空気の揺らぎの影響も少なかったのですが

60mもの空気の壁が邪魔をする・・・

 

気が付くと、目の前の草の間に違和感が・・・

じっとこちらを見つめる目は「オオジシギ」

見つめあっていたら、お互いの緊張感がMAXになったときにジャッ!と一声残して飛ばれてしまいました。

 

翌日の早朝、まだ爽やかな空気の中休耕田に出てみたが、

前の道路でヒバリが遊ぶのみでした。

 

少し移動すると「セッカ」

賑やかに飛び回るセッカを見ると夏だなあと感じます。

 

稲の葉にまだ朝露が残る中、「ゴイサギ」

みんな久しぶり・・・

 

田んぼが広がるフィールドの真ん中

林も木陰もないこんなところに「ヒメジャノメ」

飛ばされてきたのでしょうか?

気温が上がるまでじっと待っているようです。

やっぱりフィールドは楽しい


「ツミの繁殖-1」

2024年07月24日 | 野鳥

ツミの営巣を今年も見ることができました。

春先にまだ葉の出ていない桜の木にとまっているツミ♂の姿を見つけて観察を続けました。

以前、フクロウ同様某野鳥関連の団体に所属されている方に観察を頼まれてから記録をするようになりました。

過去には市の都市計画課の室長さんなどにも営巣樹の管理に関してご協力いただいたこともありました。

ツミは人に近い野鳥ですが、人気の野鳥なのでカメラマンが並ぶようになるとツミのためにも、

ご近所の方にも迷惑が掛かりますのでツミの営巣樹のある周囲のお宅には声をかけて

説明して内緒にしていただき、ご一緒に観察を続けました。

観察は目立たぬように短時間付き合ってもらうこととしました。

幸い、巣立ちまでほぼ誰にも気づかれることなく観察することができました。

途中、父が亡くなって観察ができなくなった時間がありましたが 生き物好きで鳥が好きだった父のめぐりあわせか?

ツミ幼鳥の旅立ちまで見届けることができました。

今回は孵化したと思われた日付までの記録です。

様々な出来事が押し寄せて、ようやく気持ちが落ち着いてブログアップを再開することにしました

 

3月の末にやってきて営巣に良さげな場所を探している模様

たまたま、飛んできて目の前の枝にとまったのでした。

 

4/3 先日とまっていた枝の下にオスが小枝を咥えて運び始めました。

 

笑っちゃうのが、オスが整えた枝をメスが配置換えすることが多い。現場監督のようでした。

マイホーム作りは何処も同じようで・・・

 

4/10 満開の桜の中で自宅の完成祝い

メスは完成した我が家にどっしりと

こんな景色が見られるのはなんて贅沢なんでしょう

ツミの営巣は20年ほど見てきましたがはじめての光景です。

 

4/18 オスは営巣樹近くの電線で見張り

行き交う人は静かにしていると鳩に見えるようです

 

4/19 まだ雌も50mほどのところまで巣を離れることも

 

4/20 巣の中のメス成鳥、まだ産卵には至らないようですが、

逆算すると直後に産卵したと思われます。

営巣樹近くで休むことも・・・

 

4/20 おや、メスの留守中はオスが巣を守っておりました

雄の特徴である赤い虹彩色が美しい

 

4/27 オスの見守りが神経質な感じになりました

 

5/3 電柱での見守りも頻繁になりました

 

5/4 このころから隣の桜の枝で餌を渡す・・・のかと思いきや、けたたましく鳴いてメスにアピール

 

5/10しかし、通常メスが飛んできて餌を受け取るはずなんですけど

カラスなどがしつこいせいか?メスはオスが万歳している目のまえをサーっと通り過ぎて

メスは巣にもってこいと巣に入ってしまうことが多かった。

20年近くツミの営巣を見てきた中で初めての経験かな。

通常、オスが万歳すると同時にメスが飛んできて餌をもらい、

オスはそのまま飛び去ることが多いのですが、

 

5/11 メスが巣から50mほど離れたところで餌渡しを要求することもありました。

先の枝でアピールしたオスが巣を通り過ぎて渡しに行くこともあって、初めての経験です

画像は餌渡しの木から餌をもらって巣を通り過ぎて50mほど先のコナラの木に向かうところです。

 

5/11 ツミは几帳面なのか?見張り台、餌渡しなどの場所が決まっているので

少し観察すると行動パターンが読めるようになりますね

 

オスはメスの抱卵中、育雛中などで見張り台が移動してゆくようです(巣から50m)

ここからは巣が良く見えます。

 

5/14 営巣樹目の前の住宅のテレビアンテナで見張るツミ♂

 

6/1 この日付の少し前から巣の中のメスのポジションや動きが変わってきました。

どうやら孵化したように見えました

 

6/6 雄の給餌も頻繁になってきますが、思ったほどでもありませんし、

巣の中まではなかなか見えないのでひょっとしたら孵化したと思われる雛の数が少ないのか?

20年観察してきて一度の営巣放棄以外は3~5羽の雛を孵した実績があり、

おおむね三羽の育雛が平均値かと思われます。

ただ、孵化を待ってカラスに雛を持って行かれることもあり、

巣立ちが見られるかどうかはわかりません。

雛が動き出せば様子もわかるでしょう🌞

 

 

 

 

 

 


散歩道のオスが婚姻色になりました

2024年07月04日 | 魚類

父の四十九日まであと二週間となりました

相変わらず自宅から遠くへ出かけることはなく、

まして「熱中症に要注意」でおとなしく過ごしています。

先日ご紹介した散歩道の一級河川のオイカワですが、

雄がいよいよ婚姻色になっており、顔にも星マークが出て、

尚且つ、盛んに背びれ、胸びれを広げてディスプレイ!

またまた動画でご紹介いたします。