セニアカー

うちのおかんは、欲しくなると我慢できずに何でもほいほい買ってしまう方だ。

先日、重い物を運ばせた時に膝をぐねってしまったようで、1週間ほど毎朝病院に送っていってたのだが、俺がいないとどこにも行けないのが、よほど不満であったらしく、出入りの電気屋さんに相談したのです。
電気屋も電気屋で、そんな畑違いの電動カーなんかに手を出していなくていいのに商魂逞しくカタログを持ってきて、あれやこれやと俺の居ぬ間におかんと共謀して注文をしてしまった。
まあ、おかげで朝の送りを止める事ができたのだが。
30うん万もする買い物を簡単に決めんなよな。

電気屋は、市役所にも顔が利くらしく身体障害者と同じように歩道走行許可と購入時の手当てももらってきた。世話好きというか何というか賞賛に値するほどの念の入れようである。少しでも俺からの横槍が入らぬようにしているのがいじらしい。

そして1日目の病院通いに乗って行ったのだが、さっそく当ててきた。
止めてあるスクーターに突っ込んだみたいである。
真新しいフェンダーに傷が・・・
こっちが傷ついただけで相手は無傷でよかった。
赤ちゃんの乗ってる乳母車だったらどうする。
「あんな所に止めてるスクーターのおっさんが悪い」などとのたまうが、皆に「あんたの止め方が悪い」と指摘されて憮然としていた。
フェンダーよりもおかんの性格から直してやりたい。